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【エスティ ローダー】プレジャーズ(アルベルト・モリヤス)

アルベルト・モリヤス
アルベルト・モリヤス エスティ・ローダー ブランド 調香師 香りの美学
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プレジャーズ

原名:Pleasures
種類:オード・パルファム
ブランド:エスティ・ローダー
調香師:アルベルト・モリヤス、アニー・ブザンティアン
発表年:1995年
対象性別:女性
価格:15ml/5,280円、50ml/11,000円
公式ホームページ:エスティローダー

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価格:2,400円
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感想(46件)

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たくさん流した涙のあとの笑顔の香り

エリザベス・ハーレイ、1995年。

estee lauder
Estée Lauder – Pleasures
GWYNETH PALTROW – ESTEE LAUDER Pleasure commercial
Pleasures Bloom by Estee Lauder – Constance Jablonski.flv
Estee Lauder, Pleasures

最近はそうでもないが、10年ほど前までは、エスティローダーと言えば、デパコスブランドの最高峰であり、女性の憧れでした。BAの制服も、カウンターのデザインも、ディスプレイも全てがずば抜けていました。

そんなエスティローダーの栄光の時代を象徴するフレグランス。それがプレジャーズ(歓喜)なのです。

1995年に生み出されたこの香りの恐ろしさは、エスティローダーの気品とラグジュアリー感を気安さで表現している所にあります。だからこの香りは、永遠に古くならないのです。

それは、乾くことのない涙を目に溜めた女性が、ついにその涙を流しきり、笑顔を取り戻した瞬間のような香り=シアー・フローラルの香りが大流行するはじまりでした。

女性にとって最高の武器は、涙のあとの笑顔




「春の雨に洗われたばかりの花々のように、フレッシュで清らかな透明感を演出する、フローラルの香り。」(公式ホームページより)。

この香りはマグノリアの葉のエッセンシャル・オイルが初めて使用された香水でした。更に言うと、現在において、ハイセンスなフレグランスに、よく使用されるようになったピンク・ペッパーをはじめて使用したフレグランスでした。

その明確なまでのコンセプトは、ただひとつです。オールアメリカンガールのような美女が、涙の後で、ニカッと(ニコッとではなく)歯並びのよい白い歯を見せ微笑する姿です。

もしその微笑をどぶ川に向けたなら、そのどぶ川はたちどころにして、美しい川に変わるようなそんな微笑がこの香りのコンセプトです。

白い歯は、フィルメニッヒ社ご自慢のアルデハイドが生み出す、大草原にさんさんとふりそそぐ陽光のようなグリーン・アルデハイドからはじまります。

そして、フローラルがピンクペッパーとフィルメニッヒ社のムスク(ムセノン、ハビノリド)に伴われ、現れるのです。まずはスズランから、チューベローズ、バイオレット、フリージア、ホワイト・ピオニー、リリー、ブラック・ライラック、ジャスミン、ピンク・ローズ、ゼラニウムといった花々がふんわりとやって来るのです。

この香りの秀逸さは、金属のようなフローラル=スズランが、ピンクペッパーの助力を借り、他の色々なフローラルの香りの側面を引き出しているところにあります。

それが、涙を流し尽くし、悲しみとさようならした女性が、最初にみせる微笑。という笑顔がもっとも透明感に包まれる瞬間を、見事に香りで再現しているのです。

エスティ・ローダーのキャリン・コーリーがプロデュースしたこの香りは、あらゆる化粧品の香りから最も良い部分をチョイスしたような香りを生み出そうという狙いがあり、ほぼ全ての香料を圧搾法ではなく、二酸化炭素抽出法で抽出しています。

それはフィルメニッヒ社の調香師アルベルト・モリヤスアニー・ブザンティアンにより調香されました。

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その花々の庭園は、女性の涙で作られた庭園でした。



ボトル・デザインは「香水瓶とは香りの住む家である」の名言でも有名なデザイナー、ピエール・ ディナンによるものです。1977年に手がけたイヴ・サンローランの「オピウム」のボトル・デザインは特に有名です。

そのティアドロップ型のボトルもまたこの香りのテーマである「涙のあとの微笑」を体現しています。

そして、エリザベス・ハーレイグウィネス・パルトローヒラリー・ローダキャロリン・マーフィーを起用した広告キャンペーンも話題になりました。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「プレジャーズ」を「雪のようなフローラル」と呼び、「プレジャーズ(1995)を振り返ってみると、香水製造の歴史に功績を残しているのがわかる。」「「シャネルN°22」「ホワイト・リネン」といった革命をもたらした先駆けの作品は、どうすれば顧客の満足度を満たすことができるか、その苦心を示すいい例だ。」

「アルデハイドの数々はこれまで常にパワフルで安っぽく、またフローラル・ベースでもあり、「ジョイ」「シャネルN°5」の低価格バージョンの開発に活用されてきた。これをうまく利用しているのが、ラックスキャメイのような高級石鹸の広告だ。そこでは、しとやかなブロンドの女性たちが浴槽に横たわり、息苦しいほどの炎と見紛うような真っ白な泡に首まで漬かって異様なシーンを見せ付けた。」

「90年代初めには2つのできごとがおこった。ひとつめは、ファインフレグランス処方の容赦のないそぎ落としによって、実用的なフレグランスとの隔たりを危険なまでに縮めた。社会不安ならぬ、等級不安を生み出した。2つ目は、偉大なる香料会社フィルメニッヒが、ムスク(ムセノン、ハビノリド)を作り出し、これが思いがけないことにアルデハイドの石鹸のような、または雪のような輝きを思い起こさせる香りを含んでいた。」

「この香水は、80年代の派手な香水にうんざりした女性たちの心をつかんだ。女性たちは単純に清潔な香りを漂わせたかったのだ、それもつかの間ではなく、まる一日、塵ひとつついていないことを世間に知らしめたかった。飾り立てることはないというのがメッセージで、快活な白い輝きを強調した。」と5つ星(5段階評価)の評価をつけています。

香水データ

香水名:プレジャーズ
原名:Pleasures
種類:オード・パルファム
ブランド:エスティ・ローダー
調香師:アルベルト・モリヤス、アニー・ブザンティアン
発表年:1995年
対象性別:女性
価格:15ml/5,280円、50ml/11,000円
公式ホームページ:エスティローダー


トップノート:チューベローズ、ピンク・ペッパー、バイオレット、フリージア、レッド・ベリーズ、グリーン・ノーツ、バイオレット・リーブス
ミドルノート:ホワイト・ピオニー、リリー、ブラック・ライラック、スズラン、ジャスミン、ピンク・ローズ、ゼラニウム、カロカロンデ
ラストノート:サンダルウッド、ムスク、パチョリ、シダー

エスティローダー ESTEE LAUDER プレジャーズ 50ml EDP SP fs 【香水 レディース】【あす楽】

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感想(49件)

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