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【エスティ ローダー】ホワイトリネン(ソフィア・グロスマン)

エスティ・ローダー
エスティ・ローダーソフィア・グロスマンブランド調香師香りの美学
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ホワイトリネン

原名:White Linen
種類:オード・パルファム
ブランド:エスティ・ローダー
調香師:ソフィア・グロスマン
発表年:1978年
対象性別:女性
価格:不明

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ソフィア・グロスマンの処女作

Estee Lauder commercial with Karen Graham – 1982
Estée Lauder White Linen commercial with Karen Graham 1983

私はパフュームは音楽であり、香料は音符であると考えます。だから10分後に無関係な香りがしたり、意味もなくテンポが変わったりしないようにうまくブレンドするように注意しています。

私がホワイトリネンを愛している理由は、そういった理想が達成されている香りだからです。常に新鮮でクリーンで透き通るような香りがし、いつでも、どこでも、一年中使用することが出来ます。今日、そのようなフレグランスを見つけるのは難しいです。

この香りを身につけている女性のムードを拾いながらも、その過程で他の誰の気も散らさない香りそれがホワイトリネンなのです。

ソフィア・グロスマン

エスティ・ローダーがはじめてフレグランスを発売したのは、1953年のことでした。その香りの名は「ユースデュー」。調香したのは、ジョセフィン・カタパノでした。そして、彼がエスティ・ローダーに愛弟子であるソフィア・グロスマンを紹介し、1978年に誕生した香りが「ホワイトリネン」でした(ソフィアの実質上の処女作)。

それは、ソフィアが、フロリダのパームビーチにあるエスティ・ローダーの大豪邸に招待されたときの衝撃をもとに生み出された香りでした。この大豪邸は、隅から隅まであらゆる所が真っ白でした。そして、エスティはソフィアにこう言ったのでした。「私はこのお家のように真っ白で、フィール・グッド、ルック・グッド、スメル・グッドな香りをあなたに作ってもらいたいのよ」と。

さらに続けてソフィアにこう言ったのでした。「あなたを自宅に招待したのは、私が求めていることを100%伝えたかったから。さぁ、これからは、あなたが自分自身を信じて思う存分創造してくれていいのよ」と。

そして、生み出されたこの香りは、まさにエスティが望んでいた通り、完璧な一日の本質を捉えた香りでした。かくして、香りの名は「ホワイトリネン」と名づけられたのでした。

史上初めて〝香水の重ねづけ〟を提唱した香り

White Linen Estee Lauder Commercial

心に安らぎを与える白い麻をイメージした香りで、80年代から90年代にかけてアメリカではブライダル・フレグランス(=男性が結婚したくなる女性を演出する香り)の代表でした。1%ものアルデハイドを使用しながらも、清潔感に満ちた透明感に包まれた香りです。

ちなみに、1978年発売当初この香りは、「ニュー・ロマンティックス・コレクション」として「セラドン(ガルバナムを中心としたフレッシュグリーン)」「パビリオン(ジャスミンとオレンジフラワーのホワイトフローラル)」という香りとともにレイヤード・コレクションとして発売されました。

このコレクションこそ、後に、ゲランの「アクア アレゴリア」、ジョー・マローン・ロンドントム・フォードが提唱するフレグランス重ねづけのパイオニアと言えます(ジョーとトムは両方共、エスティローダー・グループ)。

「ホワイトリネン」は、グリーンとホワイトフローラルの要素が、レイヤードを前提として生み出されていたため非常に弱く、洗い立ての麻のような香りしかしないのですが、このことが、1990年代に大流行する「柔軟剤のようなムスク」の香りのさきがけとなる結果を生み出したのでした。

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太陽を盗んだアルデハイドの香り


1993 Estee Lauder Paulina Porizkova White Linen Commercial for Macy's

アルデハイドの太陽に盗まれたレモンとピーチの香りからはじまります。つまりは(シャネルN°22のような)アルデハイドだけが煌くようにまぶしい、70年代から80年代の高級固形石鹸の香りからこの香りははじまります。

すぐにカーネーションを中心に、スズランとライラック、ヒヤシンスによるフレッシュグリーンと、アイリスとローズ、ヴァイオレット、そして、ジャスミン(ヘディオン)によるフローラルが、アルデハイドと渾然一体となってサクサクと「真っ白」に香り立ちます。

やがてオークモス、ベチバー、シダーウッド、サンダルウッドがニオイイリス、ハニー、トンカビンにより柔らかくなり、ムスク(ガラクソリド)に包み込まれ、甘くなり、洗い立ての上質なリネンのベッドシーツを連想させる温かい空気に包み込まれてゆきます。

それはまるで青空に浮かぶ白い雲の上であくびをしているようです。

75%の合成香料に、天然のブルガリアンローズという綱渡りのような危険なバランスにより生み出されたこの香りを創造したソフィア・グロスマンという調香師の非凡さは、香りによって、人々の感情を優しく揺り動かすことができる所にあります。

あくまでも、激しくではなく、優しさがあるところが彼女が唯一無二の女帝と呼ばれる所以です。そのルックスからしても、私は彼女を〝世界のお母さん〟の香りを作れる人と呼びたいです(またの名を〝香水界のおふくろさん〟)。

1985年までの「ホワイトリネン」のミューズは、カレン・グラハム(1945-、1970年から85年のエスティローダーウーマン)でした、そして、その後のミューズは、ウィロウ・ベイ(1963-)とポーリーナ・ポリスコバ(1965-)でした。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ホワイトリネン」を「アルデヒド調フローラル」と呼び、「この香水はフランス製でもなく、法外に値段が高いわけでもないことを考えると、アルデハイドの名香として思い出されないのは理解はできる。頭の上に載せた眼鏡のように、気づかないものなのかもしれない。」

「会社の広報によれば、この香水はエスティ・ローダー本人のお気に入りで、アメリカが理想とするセックスアピールを規範的に表現している。つまりは清潔感あふれ、健康的で無駄毛の処理もして、お肌の角質も除去し、十分休息もとって準備万端、といったところ。」

「このシャープで痛烈なアルデハイドは、鮮やかな石鹸調の香りがする。やさしいムスクとウッドは、お気に入りの柔軟剤を贅沢にした香りで、ローズの香りは濃厚で青々とし、かすかに胡椒が効いている。全体的に心地よく明るい。まるで猫が丸まっている陽だまりのようだ。この香水には母性本能のようなオーラを感じる。男女ともに身につけられる香水だ。晴れた日にどうぞ。」と5つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ホワイトリネン
原名:White Linen
種類:オード・パルファム
ブランド:エスティ・ローダー
調香師:ソフィア・グロスマン
発表年:1978年
対象性別:女性
価格:不明


トップノート:アルデハイド、レモン、ピーチ
ミドルノート:ヒヤシンス、カーネーション、スズラン、ローズ、ライラック、ジャスミン、アイリス、ヴァイオレット、イランイラン、オーキッド、ニオイイリス
ラストノート:オークモス、ベチバー、シダー、サンダルウッド、ベンゾイン、ハニー、アンバー、トンカビーン

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