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『アメリカン・ジゴロ』Vol.8|ローレン・ハットン、20世紀のヴォーグ史上最多の表紙を飾る!!

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20世紀のヴォーグ史上最多の表紙を飾る伝説のファッション・モデル

私の考えでは、私のしわは、歩んできた人生に対して与えられたメダルなのです。だから、私は自分の顔を手術しようと思ったことはありません。

ローレン・ハットン

1966年11月号のアメリカ版『ヴォーグ』誌で、ローレン・ハットンははじめて表紙を飾りました。「仕事は毎日、6件ほどこなしました。つまり、フォトグラファー6人と会い、ヘア・スタイルとメイクアップを6回直しました」。当時ヴォーグのモデルとしての週給は600ドルでした。

以後、アメリカ版『ヴォーグ』誌で27回、他の『ヴォーグ』誌で13回表紙を飾ることになります。そして、2017年11月号のヴォーグ・イタリアで、74歳のローレン・ハットンが再び表紙を飾りました。それは史上最高齢のファッション・モデルがヴォーグの表紙を飾った瞬間でした。

ローレンが、はじめてヴォーグの表紙を飾った1966年11月号。

天然珊瑚ネックレスとふくろうのピン。撮影はバート・スターン

ヴォーグ1967年3月号。ローレンの表紙はポージングが独特。

ヴォーグ1968年12月号。クリスマス特集です。

ヴォーグ1975年1月号。「レブロンの顔」。

ヴォーグ・イタリア2017年11月号。

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ミシェル・スタットンのファッション6

ボーイフレンドシャツ
  • アルマーニの水色のピンストライプシャツ
  • ブルージーンズ

実はローレンはここでもアルマーニを着ていました。

メンズシャツから透ける小麦色の美肌がアルマーニ・ウーマンらしい。

ジュリアンのアルマーニのシャツを着るミシェル。

ボーイフレンドシャツと呼ぶよりもボーイトイシャツと呼ぶべきでしょうか?

ショートポイントカラーは、女性にもよく似合う。

スキニージーンズにボーイフレンドシャツ。

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「僕は一生何かを探していた。その何かは君だったのかも」

さすがジゴロ。「決して強がらず、すぐに弱味を見せる」。そして女性の母性を擽る。

つまり、わたしはしょせんB級女優の女王だったということ。映画の中でもわたしはずっとモデルだったのね。

ローレン・ハットン

本当に魅力的な女性はむやみに露出しない。そして、むやみに原色を着ない。ましてや、むやみに幸せをアピールしない。ちょっぴり自虐的なのもローレンがファッション業界で愛されている理由です。

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ミシェル・スタットンのファッション7

アースカラー=アルマーニ・ウーマン
  • ベージュのローゲージニットカーディガン
  • カシミヤのシャツ、サンドベージュ
  • ベージュのテイラード・パンツ
  • クリーム色のレースアップシューズ

今でも全く違和感のない、タイムレスなスタイリングです。

カーディガンとパンツのシルエットが独特です。

アルマーニを着ているかのような錯覚を覚えさせます。

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ミシェル・スタットンのファッション8

パープルワンピース
  • パープルのロングワンピ、半袖、深いVゾーン

アルマーニのトレンチコートの中に着ていたワンピース。

ほんの一瞬しか登場しないパープルワンピ。

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80年代オンナの大人のエレガンス

座席からすくっと立って、右手をポケットに突っ込み・・・

そして、立ち去るミシェル。その姿は、完全に訓練されたファッション・モデルの姿そのものだった。

本作におけるミシェルの最も美しい瞬間を示すファッションは、この後に続く3つの80年代スタイルでしょう。そこには、21世紀の現代にも適用できる大人の女のエレガンスがあります。

何よりも衣服はコロコロ変わっていっても、決して変わらないボッテガ・ヴェネタのクラッチ・バッグ。その一点に対する拘りが、ミシェルという女性の本質を示してくれます。それは彼女の性質が、有閑マダムの暇つぶしで、若い男性をとっかえひっかえ遊んでいるのではなく、一つのものを愛する性質であるということです。

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ミシェル・スタットンのファッション9

究極のエレガンス
  • ふわっとしたラペルの清潔感あふれるベージュの半袖ブラウス。袖が美しくドレープを描く
  • キャメル色の細身のベルト
  • サンドベージュのペンシルスカート
  • ボッテガ・ヴェネタの茶色のクラッチ
  • カルティエのタンク

半袖のドレープがとても美しい。

リチャード・ギアのギリシア彫刻のような横顔も美しい。

作品データ

作品名:アメリカン・ジゴロ American Gigolo (1980)
監督:ポール・シュレイダー
衣装:ジョルジオ・アルマーニ
出演者:リチャード・ギア/ローレン・ハットン/ニーナ・ヴァン・パラント