作品データ
作品名:アメリカン・ジゴロ American Gigolo (1980)
監督:ポール・シュレイダー
衣装:ジョルジオ・アルマーニ
出演者:リチャード・ギア/ローレン・ハットン/ニーナ・ヴァン・パラント
イブニングドレスを着たローレンの圧倒的な輝き
ミシェル・スタットン・ルック4 ブラック・イブニングドレス
- ブラック・イブニングドレス、フロント・スリット
- ブルガリのネックレス
- シルバー・サンダル
トムボーイ・スタイル
ミシェル・スタットン・ルック5 トムボーイ・スタイル
- バゲットハット、ベージュ
- ノーブラにイエローのケーブルニット・プルオーバー、カシミア
- カーキーのパンツ
- ボッテガ・ヴェネタの茶色のクラッチに赤のスカーフ
- ベージュのスエードのブーティ
本作の中でも、最もタイムレスなスタイリングとも言えるのが、鮮やかな黄色を中心にアースカラーを配したトムボーイ・スタイルです。クラッシックボブの上に乗っかかるバゲットハットのチョイスも素晴らしいです。
ヴォーグ史上最多の表紙を飾る!!
私の考えでは、私のしわは、歩んできた人生に対して与えられたメダルなのです。だから、私は自分の顔を手術しようと思ったことはありません。
ローレン・ハットン
1966年11月号のヴォーグにて、ローレン・ハットンははじめて表紙を飾りました。「仕事は毎日、6件ほどこなしました。つまり、フォトグラファー6人と会い、ヘア・スタイルとメイクアップを6回直しました」。当時ヴォーグのモデルとしての週給は600ドルだった。
以後、アメリカ版『ヴォーグ』誌で27回、他の『ヴォーグ』誌で13回表紙を飾ることになります。そして、2017年11月号のヴォーグ・イタリアで、74歳のローレン・ハットンが再び表紙を飾りました。史上最高齢のファッション・モデルがヴォーグの表紙を飾った瞬間でした。
ニーナ・ヴァン・パラント
ニーナ・ヴァン・パラント(1932-)のファッションも魅力的です。恐らくジョルジオ・アルマーニによる衣装と思われるスクエア・サングラスとポロシャツ、ショートパンツの全てがベージュ色で見事に統一されています。
彼女は、かつてニーナ&フレデリックというポップ・デュオ(実生活でも夫婦だった)で1960年代にヨーロッパで人気がありました。しかし、二人は1975年に離婚し、グループも解散し、ニーナはハリウッドで女優になりました。
一方、恐ろしい話なのですが、元夫のフレデリックは、フィリピン人のガールフレンドと共に、フィリピンでヨットを使い大麻取引で荒稼ぎをしていました。しかし、幸運も長くは続かず、1994年5月にオーストラリアの麻薬カルテルにより、フィリピンのあばら家でガールフレンドと共に処刑されました。