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リチャード・ギア3 『アメリカン・ジゴロ』3(2ページ)

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作品名:アメリカン・ジゴロ American Gigolo (1980)
監督:ポール・シュレイダー
衣装:ジョルジオ・アルマーニ
出演者:リチャード・ギア/ローレン・ハットン/ニーナ・ヴァン・パラント

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アルマーニのデザイナーズ・ジーンズ。

ウェブベルトで一気にカジュアルダウン。

清潔感溢れる丁寧なロールアップ。

本作において象徴的なジャケットを人差し指だけで引っ掛け、肩掛けにして歩く〝ジゴロ・スタイル〟。

ジュリアン・ケイ・ルック12 ブルージーンズ
  • 白シャツ、両胸にフラップポケット、丁寧にロールアップして二の腕まで
  • アルマーニのウェイファーラー風サングラス、鼈甲
  • プレスされた70年代スタイルのブルーデニム、ハイウエスト
  • ウェブベルト
  • 黒色のレザーシューズ
  • カルティエのタンク・アメリカン

デニムがファッションの主流になったのは1970年代からでした。それは、1977年にカルバン・クラインが紹介したデザイナーズ・ジーンズが大流行したことにより決定的になりました。更に数年後には、グロリア・ヴァンダービルトも〝スワン(白鳥)〟ロゴの女性用ジーンズを発売し、当時最もタイトフィットなジーンズとして人気を誇りました。

しかし、本作のスタイリングが何よりも斬新なのは、21世紀においては主流になっているカジュアル・ダウンという概念をフォーマルシャツとジーンズの組み合わせによって提示したところにあります。

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アルパカとモヘアが混紡した贅沢なジャケット

ビバリー・ウィルシャー・ビバリーヒルズを歩くジュリアン。10年後『プリティ・ウーマン』で再び歩くことになる。

アルパカとモヘアが混紡されたかなり贅沢なダブルジャケット。

上質な生地感が否応なしに伝わってきます。

ヘクター・エリゾンドは『プリティ・ウーマン』でこのホテルの支配人になる。

スチル写真の中の同じジャケット。

ジュリアン・ケイ・ルック13 アルパカ/モヘア・ダブルジャケット
  • キャメルのダブル・ジャケット、スリム・ピークラペル、4×1ボタン、ノーベント、アルパカとモヘアの混紡
  • ブラウンストライプの白シャツ、ナロー・ポイント・カラー
  • ゴールドタイ、マイクロドット
  • ブラウンのトラウザー
  • ブラウンの細身のレザーベルト
  • ダークブラウンのレザーのカップトゥ・オックスフォード
  • カルティエのタンク・アメリカン

まずその服装がダメだ。でも、服は変えることが出来てもその顔は変えられない。その顔は、悪すぎる。それに、背中に問題があるのか?見た目がサルだぞ?その曲がった背筋をぴんとしな!さらに顎が弛みきってるぜ!エクササイズをして顎の弛みをなくそうぜ!

ジュリアンがサンデイ刑事にアドバイスするシーンの台詞

どれだけ魅力的なルックスを持っていようとも、ハイセンスなファッションに身を包んでいようとも、アルマーニもそれを着る人間の心が慢心していると、そのファッションが高級な素材で作られていればいるほど、その人間の中身の浅ましさが透過して見えてくるのです。本作は、ハイブランドに身を固める危険性が良く伝わる作品でもあるのです。

ナルキッソスは、自分の姿にみとれて水に溺れるのです。ハイファッションに身を固める自分に夢中になりすぎている人ほど、はたから見ていて滑稽なものはありません。まさにこのシーンは、ジゴロとして他人のお金でアルマーニに身を固めているに過ぎないジュリアンの慢心が招く没落を予兆させるシーンなのです。

ブラック・シャツの魔力

男性にとって、ブラック・シャツが生み出す魔力を生かさない手はありません。

タイムレスなアンサンブル。〝黒く塗れ!〟

「いつまでも同じところではいられないんだ」と上を目指すジュリアン。

ジュリアン・ケイ・ルック14 ブラック・シャツ
  • ブラック・シャツ、両胸にフラップポケット
  • グレーの細身のレザーベルト
  • ベージュのトラウザー
  • キャメル色のスエードシューズ
  • カルティエのタンク・アメリカン
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