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【ディオール】JOY BY DIOR ジョイ (フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
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JOY BY DIOR ジョイ

原名:Joy By Dior
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/8,640円、50ml/12,960円

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まったく想定していなかったディオール帝国の大敗北。

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JOY by Dior – ジョイは、光を香りで解釈することで、喜びという特別な感情を表現しています。

この香水はまるで点描画のような緻密な技巧がふんだんに使われているにも関わらず、それが表立って見えないのです。様々なニュアンスや多彩なファセットが最終的にひとつのはっきりとした香りの表現を生むように構成されています。

新しい香水を誕生させることは、メゾンにとっても私自身にとっても一大イベントです。男性、女性共に愛され、喜びをもたらす香りにしたいと思いました。

フランソワ・ドゥマシー(以下、すべての引用は彼のお言葉です)

ジャドール」以来、19年ぶりとなるディオールの新作ウィメンズ・フレグランスが、2018年9月にローンチされました。その名も「ジョイ JOY BY DIOR」。「ジョイ」と言えば、ジャン・パトゥの同名の名香が思い浮かびます。果たして、同じ名前をディオールが使用して許されるのでしょうか?

実は、同じ時期、ディオールの親会社であるLVMHがジャン・パトゥを買収していました(元ニナ・リッチのギョーム・アンリをデザイナーに据えて、ファッション・ブランドとして復活させることが決定した)。このことにより、ディオールは「ジョイ」の名を使用することが出来たのでした。

「ジョイ」とは喜びを意味します。香りが目覚めさせるあらゆる喜びの感情をボトルの中に詰め込んだことを理解させる最高のネーミングに、最高のミューズ=ジェニファー・ローレンスと、どのブランドよりも豊潤なPR予算でローンチしたこの香りにより、ディオールはウィメンズ・フレグランスの三本目の矢を生み出そうと考えていたのでした。

しかし、結果は散々なものとなりました。2015年に「ソヴァージュ」を生み出したディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーが2年の歳月を費やし生み出したこの香りは、発売当初より、シャネルアリュールとディオールのジャドールを組み合わせたような、スパークリングするシトラスとローズ×ジャスミンの平凡な香りという評価を受けてしまい、ボトルデザインの微妙さも加わり、びっくりするほどコケてしまったのでした。

〝一瞬で心を魅了する喜びの香り〟というキャッチコピーとは真逆の〝一瞬で心から離れてしまう退屈な香り〟という印象を与えることになってしまったのでした。

香水を作るのは常に冒険です。なぜなら、それは常に未知へのジャンプだからです。そして、ディオールのような一流メゾンのために女性向けの香水を作るのは簡単なことではありません。しかし、緊張して苦しみ続けることも仕事の一部なのです。

時間を除いて何の制限もなかったと言わせてください。しかし、それさえも大げさです。なぜなら、無理が生じたらローンチを延期することもできましたが、その必要はありませんでした。では、どれくらい時間がかかったかと言うと、2年です。全プロセスには2年かかりましたが、調香自体ははるかに短く、残りの部分がより複雑になっただけです。

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しかし、ジェニファー・ローレンスは素晴らしかった

私は調香する前から、この香りの名前を知っていたのは幸運でした。 なんという名前でしょう! 短くて活気に満ちていますが、あらゆる可能性に開かれています。

この物語を伝えるために、私は柔らかくて包み込むような香りを作ることにしました。 「ジョイ」は空気の息吹であり、人が旅する道であり、あなたをそこに連れて行ってくれる香りです。

とめられない秘められた思いを果たす瞬間。幸せへと導いてくれる、喜びの香りを生み出そうという、フランソワ・ドゥマシーの一大野心がボトルの中にひとまとめにされたこの香りは、アルデハイドにより、強く抱きしめられるようなベルガモットの激しい抱擁からはじまります。

すぐにゆらりゆられて、よろめき果てるように、流れる水のようにジューシーなマンダリン・オレンジが広がってゆきます。ふんわりとパウダリーにうつくしいグラースローズ・エッセンスとグラースローズ・アブソリュートが、現れます。〝ジョイ〟はさよならの香りです。

実は一大野心など存在せず、21世紀に入ってからヒットした女性用フレグランスの良い断片を繋ぎ合わせて作り上げたことが分かります。だから、最初から最後まで、どこかで香ったことのある香りのオムニバスのようなのです。

シトラスの抱擁の後、神秘的でありながらとても清らかなフルーティローズ×パチョリに導かれ、ムスクの風に乗ってやって来た甘いジャスミンとアプリコットと対面することになるのです。

やがて、クリーミーなサンダルウッドとドライなシダーウッドに愛されるように、香りが満ち広がる中、最初のシトラスに激しく抱擁されたのとはまた違う、ムスキーフローラルとウッドの優しい抱擁に身も心も〝喜び〟で満たされてゆくのです。

この香りが、大失敗したという結果が、世界中の女性にしあわせと喜びの感情を湧き上がらせるよりも、すぐに忘れてしまう、さよならの感情を湧き上がらせてしまう、〝もう一度〟という感情を生み出すことが出来なかった香りなのでしょう。

僅か2年で廃盤となり「ジョイ インテンス」(2019)で、失地回復を図ることになるのでした。

ムスクは香りを嗅ぐ人によって解釈が異なるため、それを包み込む必要がありました。私はムスクの香りを強化するサンダルウッドでそれを行いました。

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しかし、ジェニファー・ローレンスは素晴らしかった

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最初に与えられたのは名前だけでした。「JOY=喜び」を解釈するのは非常に難しいものです。喜びは感情であり、感傷であり、あなた自身の教育、生まれ育ち、文化、現在の気分によって認識されるからです。それは非常に個人的なものなので、「JOY=喜び」を翻訳することがすべての人に同じように響くかどうかはわかりませんでした。

そこで私は喜びに最も近いものを探しました。光は誰にとっても同じように解釈しやすい現象でした。それは何ですか?それは感情ではなく波長なので、それを香水に転写するのは簡単でした。それが私の最初のアプローチでした。そのため、香水の光はより包み込まれ、活気に満ち、輝きを増し、時には過剰に存在します。それが活気をもたらすという私の解釈でした。

ただし、ビバリーヒルズで撮影されたキャンペーン・フィルムは素晴らしいです。2012年からディオールと仕事をしているアメリカ人女優ジェニファー・ローレンスをミューズに、『ハンガー・ゲーム2』以降4作品でジェニファーの作品を監督しているフランシス・ローレンスが監督している映像は、ディオールを体現しているかは別にして、ジェニファーの美しさを体現するPVとして機能しています。

ちなみにジェニファー・ローレンスは、この香りを〝フローラル、サンダルウッド、ムスク〟という三つの単語で表現しています。

しかし、そこには、ディオールのパルファムの歴史の重みは全く存在しません。ローリング・ストーンズの「シーズ・ア・レインボウ」が軽やかに流れています。そして、最後にチープなピンクの物体が。浮き上がってきます。JOYのOの中にDIORと刻印されています。ラブホテルの看板のような書体の組み合わせです。

「ミス・ディオールは実際に私を母親のところに連れて行ってくれます。それは母が着ていたもので、私が初めて嗅いだ香水でした」と言うジェニファーは、フランソワ・ドゥマシーがどのバージョンのテストに取り組み続けるかを決定するのに協力してほしいと頼まれ、彼と会うためにパリに飛んだとき、母親のカレンを連れて行きました。ちなみに彼女にとって初めてのシグネチャー・フレグランスは、ブリトニー・スピアーズの「キュリアス」でした。

それは、2018年のワーストとも言えるほどの、ボトル・デザインの誕生の瞬間でした。特にボトルキャップが、十年以上前に流行したデコネイルをしているギャル達のような下品さに満ち溢れています。ディオールよどうしたのか?ターゲットは、香水を良く知らない〝ディオール〟コスメフリークなのだろうか・・・しかし、その層を舐めちゃいけませんよ。

一つだけ間違いないこと。それは、ジェニファー・ローレンスはこの香りに、全く心惹かれることはないだろうということです。

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香水データ

香水名:JOY BY DIOR ジョイ
原名:Joy By Dior
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/8,640円、50ml/12,960円


トップノート:ベルガモット、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:グラース・ローズ、ジャスミン
ラストノート:サンダルウッド、シダー、ホワイトムスク、パチョリ

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