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イリス プードゥル (ピエール・ブルドン)

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香水データ

香水名:イリス プードゥル Iris Poudre オード・パルファム
ブランド:フレデリック・マル
調香師:ピエール・ブルドン
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/7,920円、30ml/21,780円、50ml/27,720円、100ml/39,600円
販売代理店ホームページ:高島屋オンライン


トップノート:ベルガモット、オレンジ、パリサンダー・ローズウッド、イランイラン、カーネーション
ミドルノート:マグノリア、ジャスミン、リリー、ヴァイオレット、ローズ、アルデハイド
ラストノート:アイリス、ムスク、アンバー、バニラ、サンダルウッド、エボニーツリー、ベチバー

香水広告フォト&動画

ルカ・トゥリン

★★★☆☆ パウダリーフルーツ

あふれんばかりの才能とたぐいまれなる表現力を兼ね備えたピエール・ブルドンが、「イリス グリス」のテーマを再び取り上げている。アイリス様の香りの問題点とは ー ノスタルジックでロマンティックなグレーの粉っぽさは誰からも好まれるが、香水となるとはっきりいって、かぎりなく葬式にふさわしくなる。名調香師のビンセント・ルバートは1947年にジャック・ファスのイリス グリスでこの問題を解決した。ラクトンのピーチベースであるペルシコールを加え、アイリスのグレーにピンクのきらめきをもたせた。ブルドンのほうが精妙さに欠ける。一貫して快活なフルーツ様の構成を追求する彼の熟練技は、アイリスの涙をあっという間に乾かす。葬式にふさわしい抑えられた厳粛さが漂った後は、幸せな路線へと方向転換する。ブルドン作の「ドルチェ ヴィータ」が思い浮かぶ。だがそれなら誰もが知っている。葬式に参列すると、生きていてよかったと感じるものだ。よい香水だが、名前と原料に忠実ではない。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

香水についての解説

別名「マルNo.5」。つまりは、フレデリック・マル・ヴァージョンのシャネルNo.5。それはNo.5をコピーしたのではなく、その世界観を、21世紀に向けて、ユニセックス仕様にしたものです。恐ろしいことに、フレデリック・マル創業の年である2000年に発売されたファースト・フレグランスです。

イリス プードゥル」とは、フランス語で「パウダリーなアイリス」という意味です。フローラル・アルデハイドの香りは、ピエール・ブルドンにより調香されました。

フレデリック・マルとブルドンが、カトリーヌ・ドヌーブの名作『昼顔』(1967)の主人公を念頭に置いて生み出した香りです(カトリーヌ自身もマルの愛好家)。さらにもうひとつ念頭におかれたのは、カシミアセーターです。クラシックでありながら、どこでも着ることが出来、飽きることのないアイテムを作ろうという概念でこの香りは生み出されたのでした。

キーワードは、その香りの新たな一面を追求するのではなく、その香りの本質を貫いているところにあります。つまり、「イリス プードゥル」は、アイリスの新たな一面ではなく、その本質を貫いた香りなのです。

パウダリーなアイリスが、イランイラン、マグノリア、ローズ、ジャスミンといったフローラルに包まれます。そこにアルデハイドが投入され、〝透明感のあるエレガンス〟という珍しいムードを醸しだします。やがて、ミドルにおいて、より生命力を高めたアイリスは、サンダルウッドとベチバーによりクリーミーさとグリーンさの絶妙な共犯関係に身を任せていきます。

ラストにおいて、トンカビーン、(アニマリックな)ムスク、バニラが、モダンな温かみで、パウダリーなアイリスにカシミアセーターの心地よさを与えてくれます。

ちなみに、この香りを、夫や恋人に振りかけたときの香り立ちによって、浮気をしているかどうかが分かる〝スキン・チェッカー〟の役割を果たしてくれる類いの香りです。ある種の良質な香りは、愛する人を前にした男性の体温の高まりを敏感に捉えてくれるのです。

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