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【セルジュ ルタンス】フュムリ テュルク(トルコの煙)(クリストファー・シェルドレイク)

クリストファー・シェルドレイク
クリストファー・シェルドレイク セルジュ・ルタンス ブランド 調香師 香りの美学
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最高の香料は、背徳である


2018年11月にセルジュ・ルタンスより発売された、限られた店舗でのみ販売されている新しいプレミアムコレクション「グラットシエル コレクション」。「グラットシエル」とは、フランス語で「摩天楼」「超高層ビル」の意味です。

その黒のファセットガラスボトルのシルエットは、エンパイアステートビル、クライスラービルなど20世紀初頭から1930年代にかけてニューヨークに出現した世界初の高層ビルをモチーフにしたデザインです。

フュムリ テュルク」とは、フランス語で「トルコの阿片喫煙所」の意味です。

17世紀に煙草と酒とコーヒーを禁止したオスマン帝国の第17代皇帝ムラト4世(バグダッドを奪還した王)が、実は、イスタンブールのトプカピ宮殿のハーレムに、隠しフュエリ(阿片やハシッシを喫煙する特別室)を持っていてハーレムの美女達と長いパイプをくゆらしているというテーマで創られた香りです。

その行為を禁じた者自身が、その行為の虜になっていく過程を、スモーキーな香りを通して、否、スモーキーではなくスモークそのものの香りを通して、その中から魔法のランプの召使のように出でる、蜂蜜やレザー、フローラル、そして、ラム酒により魅了されていく香りです。

最高の香料は、背徳である」と『美徳のよろめき』で三島由紀夫が節子に愛用させていたジャン・パトゥのジョイを、スモークさせ覚醒させた香りとも言えます。調香は、オスマン・ルタンス帝国皇帝御用達の調香師クリストファー・シェルドレイクによるものです。

露骨に背徳感を感じさせない香りだからこそ、その奥深くに潜む背徳の罠に引っかかるともう決して抜けることはできない、そんな香り。

そして、極めつけは、ルタンスからのこの香りに対するワンセンテンスです。「Smoking can kill you」。これがすべてを物語る。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「キュイール ドゥ ルシーのずっとゆくえ知れずだった従兄弟みたいな顔。フローラルオリエンタルをスモークとレザーのノートで飾りたてている。」「冴えないウッディ調のフローラルに近い香りがする。タッチはまさに焚き火。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:フュムリ テュルク(トルコの煙)
原名:Fumerie Turque
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2003年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/35,200円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス


トップノート:レッド・カラント
ミドルノート:蜂蜜、ジュニパーベリー、トンカビーン、カモミール、ターキッシュローズ
ラストノート:タバコ、スティラックス、スエード、パチョリ、バニラ

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