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【ディオール】オー フレッシュ(エドモン・ルドニツカ)

エドモン・ルドニツカ
@DIORBEAUTY
エドモン・ルドニツカクリスチャン・ディオールブランド調香師香りの美学
この記事は約4分で読めます。

オー フレッシュ

原名:Eau Fraiche
種類:オーデコロン
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:エドモン・ルドニツカ
発表年:1953年
対象性別:女性
価格:不明

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史上初のユニセックス・コロン

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1947年にパルファン・クリスチャン・ディオールが創設され、CEOになったセルジュ・エフトレー=ルイシュ(1905-1959、フレデリック・マルの祖父)は、コティで働いていた時から構想していた「シプレ」(1917)のフレッシュなヴァージョンを創造してくれるように、エドモン・ルドニツカに依頼しました。

それは第二次世界大戦の重苦しい空気から完全に解放されたヨーロッパの女性と男性の〝明るく軽やかなムード〟を反映した香りを生み出そうという試みでもありました。

かくして1953年に生み出された「オー フレッシュ」は、史上初のユニセックス・コロンであり、オー・フレッシュという香水の種類を生み出した香りと言われています。そして、この後、史上初めてヘディオン(1962、フィルメニッヒ社)が使用された「オー ソバージュ」(1966)「ディオレラ」(1972)という風にルドニツカのオーフレッシュは進化を遂げていくのでした。

ちなみに香水の種類は、パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、オーフレッシュという具合に分かれています。そして、このオーフレッシュの特徴として挙げられるのが、合成香料ヘディオンの存在です。

「オー フレッシュ」には、ヘディオン(天然のジヒドロジャスモン酸メチルが発見されたのは1957年)はまだ入っていませんでした。この成分には、ジャスミンが持つ、透き通るようなレモンのフレッシュ感と甘くて温かいフローラルの軽やかさがあります。

クリスチャン・ディオール自身が愛用した最後の香りであり、週末の休息の地であるミリィ・ラ・フォレの≪水車小屋≫や、1951年に購入した別荘ラ コル ノワール城を訪れるときの大切なお供でした。

オーデコロン×シプレ=ディオールの軽やかな気品

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煌きながら酸味豊かに広がるレモンに添えられた、ジューシーなマンダリン・オレンジとベルガモットが肌の上でポンっと弾けるような感覚からこの香りははじまります。

青空の中に白い雲がふんわりと浮かぶように、すぐにバジル、ローズマリー、アニスなどのハーブを従えたオークモスとパチョリ、ベチバーが現れ、マダガスカル産のローズウッド、ラベンダーとブレンドされ、儚げなローズの香りを含んだシプレの側面を与えてゆきます。

クリスチャン・ディオールのスタイリング(=シプレの側面)を受け、元気いっぱいのオーデコロンは、洗練された女性に生まれ変わり、リラックスした気品に包まれてゆきます。

そして、ローズウッドとバニラのパウダリー感も加わり、コロンでありながら至上の優雅さを生み出す=オーフレッシュへと昇華してゆくのです。

ボトル・デザインは、「ミス ディオール」のGuerry Colas( ゲリー・コラス)によりデザインされました。

2009年にディオールの専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより再調香された香りには、パラグアイ産プチグレンとインドネシア産パチョリが新たに付け加えられました。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「オー フレッシュ」を「贅沢なコロン」と呼び、「コロンにはドライマティーニに相通じるものがある。ドライで特異性のあるものを追求しても、基本構成の範疇を超えることはできない。変えられるのは、原料の比率と品質のみだ。この問題を克服するため、オー フレッシュはシャネルの「プール ムッシュウ」や「ムッシュ ド ジバンシィ」でも使われている手法を用いている。」

「つまり、活気のあるコロンの処方にみごとにバランスのとれたシプレのタッチを加えたのだ。シチリア島から着いたばかりのレモンが、突然16世紀のパリのけだるいアクセントで話し出したかのようだ。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:オー フレッシュ
原名:Eau Fraiche
種類:オーデコロン
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:エドモン・ルドニツカ
発表年:1953年
対象性別:女性
価格:不明



トップノート:マンダリン・オレンジ、レモン
ミドルノート:パリサンダー・ローズウッド
ラストノート:バニラ、オークモス

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