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【ディオール】コローニュ ロワイヤル(フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
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クリスチャン・ディオール
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コローニュ ロワイヤル

原名:Cologne Royale
種類:オーデコロン
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2010年
対象性別:男性
価格:40ml/13,200円、125ml/30,250円、250ml/42,900円

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フランソワ・ドゥマシー自身が愛用していたコロン

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調香師にとって、ブランドのためにコローニュを仕立てることは究極の挑戦であり、一つの儀式です。なぜなら、コローニュはごまかしの効かないものだからです。その品質は、その原料、特にシトラスの場合、その品質に完全に依存します。

厳格で真正なコローニュ ロワイヤルは、最高峰のマンダリン、オレンジ、レモンといったシトラスフルーツが弾ける、正確に調整されハーモニーのとれたスタイルを保持しています。 クラシックでありながら、並外れてエレガント。伝統の枠組みを保ちながらも他とは一線を画す存在です。ルキノ・ヴィスコンティの魂を宿したこの香りが語るのは、すべては変化する故に何も変化しない、ということ。

フランソワ・ドゥマシー

ディオールの「ラ コレクシオン プリヴェ クリスチャン ディオール」は、2004年に「コローニュ ブランシュ」「オー ノワール」「ボア ダルジャン」といった3種類の香りが発売され、2009年に「アンブル ニュイ」が発売されました。そして、2010年に一挙7種類の香りが発売され、「コローニュ ブランシュ」「オー ノワール」が廃盤となり全9種類となりました。

「コローニュ ブランシュ」と入れ替わりに登場したコロン「コローニュ ロワイヤル」は、ムッシュ・ディオールがあこがれた18世紀のブルボン朝時代の古典的なオーデコロンをモダンにしたものです。ディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。

このコロンが発売され、フランシス・クルジャンによる「コローニュ ブランシュ」は廃盤になったのですが、2021年にクルジャンが二代目調香師に就任することにより、2022年に「コローニュ ブランシュ」が復権し、このコロンは失脚の憂き目に合うことになるのでした。

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〝21世紀のディオール王朝の新しい貴族たち〟のコロン

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ディオールのファッションを着た〝21世紀のディオール王朝の新しい貴族たち〟のために生み出されたこの香りは、シトラスとハーブの関係を、まるでロマンティックな宮廷円舞曲の調べに乗せていくように、シアーに輝くレモンとオレンジ、ベルガモットの荘厳さと温かさを兼ね備えたシトラスカクテルが弾けるようにしてはじまります。

このコロンの最大の魅力であり特徴は、シトラスカクテルとして、鋭い=フレッシュな香りを解き放つのではなく、それぞれが見事に調和し、ひとつの音となり、厳かな雰囲気を奏でていくところにあります。つまりは、最初から最後までエレガントなコロンなのです。

すぐに〝太陽王〟ルイ14世のお気に入りの花オレンジ・ブロッサムが、ムスクの風に乗ってやって来ます。

そして、清涼感を与えるミントが、王のオレンジカクテルに注ぎ込まれてゆくのです。クリーミーなサンダルウッドの甘やかさに包みこまれ、パリに浮かれるような余韻を残してくれます。

プライベートにおいて、ドゥマシー自身が使用していたというコロンです。

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香水データ

香水名:コローニュ ロワイヤル
原名:Cologne Royale
種類:オーデコロン
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2010年
対象性別:男性
価格:40ml/13,200円、125ml/30,250円、250ml/42,900円


シングルノート:カラブリア産ベルガモット、シチリア産レモン、マンダリン・オレンジ、イタリアンネロリ、グリーンミント、サンダルウッド