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男優モード図鑑

ジェームズ・ボンド

『007/ドクター・ノオ』Vol.3|ショーン・コネリーとマオカラー

ジョセフ・ワイズマンのドクター・ノオは、物語がはじまり、1時間27分経ってはじめて登場します。それは映画史上初めてマオカラーの悪役が登場した瞬間でした。以後、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』のハンを筆頭にマオカラーを着た悪役像が創り上げられていくことになりました(スティーヴン・セガールを除く)。
ジェームズ・ボンド

『007/ドクター・ノオ』Vol.2|アンソニー・シンクレアのボンドスーツ

ショーン・コネリーは、ほとんどスーツを着たことがありませんでした。しかし、ボンドの設定は、サヴィル・ロウのスーツを愛用しているということなので、監督のテレンス・ヤングは自身の御用達テーラーであるアンソニー・シンクレアにボンド・スーツを仕立ててもらいました。
ジェームズ・ボンド

『007/ドクター・ノオ』Vol.1|ショーン・コネリー、初代ジェームズ・ボンド

この男を知らずしてメンズ・ファッションを語るなかれ!タキシードを着た殺し屋。スーツを着て戦うオシャレメンズ。崩れたネクタイを直す仕草。絶世の美女と絶景リゾートと高級車と秘密兵器と世界征服を企む敵に囲まれ刺激的な日々を送る〝リア充〟男の名をジェームズ・ボンド(略してJB)と申します。
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アル・パチーノ

【スカーフェイス】トニー・モンタナ帝国とアル・パチーノ

1980年代から90年代にかけて社会の最底辺に生きるワル達に絶大な影響力を生み出した〝悪党の教科書〟。特に黒人のギャングスタ・ラッパーやブラジルやメキシコの麻薬ギャングたちに今も愛され続けている作品。それが1983年にブライアン・デ・パルマが監督した『スカーフェイス』。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.6|アル・パチーノのトニー・モンタナ伝説

『スカーフェイス』が、〝永遠の男たちのバイブル〟である理由は、悪趣味なまでに金ぴかな宮殿のような邸宅で、高価なスーツ姿で、戦争で使用するレベルの銃器で、大銃撃戦を行い果てるところにありました。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.5|アル・パチーノ=トニー・モンタナ愛用香水

トニー・モンタナは、ジェームズ・キャグニーとハンフリー・ボガートのギャング映画によって英語を学んだと豪語しているように、彼のファッションは、1930年代から40年代のギャングスター・スタイルに大いなる影響を受けています。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.4|トニー・モンタナと『白と赤の美学』

虫に食われやすいという快適さと不便さが同居したファッションの本質を体現するようなシルクという素材を身につけることは、まさに〝王の特権〟なのです。トニー・モンタナのそのチンピラな振る舞いの中に、有無を言わせぬ威厳が漂うのは、シルクが生み出す優雅なシルエットゆえなのです。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.3|トニー・モンタナと世界で最も薄い高級時計

とにかくスーツで決めているにも関わらずトニーも相棒のマニーも、競い合っているが如く、シャツのボタンを外し、胸毛を誇示しています。さて、このシーンから登場するのが、コンコルドのデリリウム マリナーという、当時世界最高の薄さを誇った黄金の腕時計です。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.2|アル・パチーノとアロハシャツとチェーンソー

いまだに語り継がれる衝撃のチェーンソー・シーン。ただリアルに描くのではなく、映画としての様式美を決して失うことなく、さらにアル・パチーノという役者を私達の脳裏から忘れ去らせ、トニー・モンタナを見ている気分にさせらせる明確なスイッチがこのシーンには存在するのでした。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.1|アル・パチーノとアル・カポネ

1990年代から現在に至るまで、黒人やヒスパニック系のファッション&カルチャーに最も影響を与えた映画を三つ挙げよと言われたならば、そのうちのひとつに『スカーフェイス』が入ることは間違いないでしょう。「トニー・モンタナは私のお気に入りの役のひとつだ!」とアル・パチーノが回想する作品です。
その他の男優たち

『シャレード』Vol.5|ケーリー・グラントのファッション哲学

ずっとずっとオードリー・ヘプバーン(1929-1993)が共演を望んでいた伝説のハリウッドスター、ケーリー・グラント(1904-1986)。彼にとって『シャレード』は70本目の映画であり、1962年は映画生活30年の節目に当たっていました。そして、オードリー・ヘプバーンは彼にとってきっかり50人目の共演女優でした。
フレッド・アステア

『パリの恋人』Vol.10|フレッド・アステアのエレガンスPART2

フレッド・アステア(1899-1987)とリチャード・アヴェドン。躍動する二人の男性の存在があればこそ、オードリー・ヘプバーンは、この作品において永遠のファッション・アイコンとして昇華したのでした。
フレッド・アステア

『パリの恋人』Vol.9|フレッド・アステアのエレガンス

この人は、どこまでもエレガントな男性だった。マレーネ・ディートリッヒが、フレッド・アステアについて3文字で表現して下さいとお題を出されたとき、ただ「エレガント。エレガント。エレガント。」と答えました。
その他の男優たち

『レオン』Vol.3|ジャン・レノとゲイリー・オールドマン

ナタリー・ポートマンのマチルダ・ルックは、レオン(ジャン・レノ、1948-)とスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン、1958-)という2人の男性の存在によってさらに輝きました。
ロバート・デ・ニーロ

【タクシー・ドライバー】ミリタリージャケットと元祖へそ出しルック

この作品の影響を受け、レーガン大統領暗殺未遂事件(1981年3月30日)が引き起こされたように、当時の世界中の青年に与えた影響は絶大でした。トラヴィス症候群と呼ばれる〝オレだけのアイリスを探して〟生きる男たちの心を今も捕らえて離さないこの作品が、ファッション・シーンに与えた影響は、以下の五点でした。
その他の男優たち

『タクシー・ドライバー』Vol.4|ハーヴェイ・カイテルのポン引きファッション

ソフト帽にランニングシャツ、タイトな黒パンツという異様な出で立ちで登場するのが、12歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)のポン引きスポーツです。ハーヴェイ・カイテル(1939-)が演じるこの役柄のファッションは、その後、本物のポン引きの間で大流行したのでした。
ロバート・デ・ニーロ

『タクシー・ドライバー』Vol.3|ロバート・デ・ニーロとM65フィールドジャケット

『タクシー・ドライバー』のロバート・デ・ニーロのモヒカンヘアは、ハーヴェイ・カイテルの長髪と同じく、特殊メイクアップ・アーティストのディック・スミスにより馬の毛で作成されました。全く違和感のないところが、デ・ニーロの凄い所です。
ロバート・デ・ニーロ

『タクシー・ドライバー』Vol.2|トラヴィス=デ・ニーロの肉体改造

スコセッシ×デ・ニーロの素晴らしさは、初対面の美女に対して言ってはならない台詞を連発して、見事に即デートすることになったトラヴィスの成功の実例が、ファッションからありとあらゆるものまで、実生活で参考にならない〝負のファンタジー〟として描き切った所にあります。
ロバート・デ・ニーロ

『タクシー・ドライバー』Vol.1|ロバート・デ・ニーロとタンカースジャケット

男が男に惚れる映画と言えば聞こえは良いのですが、当時、同世代の女性の立場から見ると「絶対にモテないだろうな」と思わせる映画。そんな作品の代表格がこの『タクシー・ドライバー』なのです。まず間違いなくこの作品を見た後、鏡を見るたびに「You talkin' to me?(オレになんかようか?)」なんて言ってみたくなる作品。
その他の男優たち

『勝手にしやがれ』Vol.4|鏡を愛するチンピラ=ジャン=ポール・ベルモンド

アメリカのギャング・ファッション(1940年代のハンフリー・ボガートの映画のファッション)をこよなく愛するこの青年は、特に高級スーツを着ている訳でもなく、逆に言うと、サイズの合っていない野暮ったいジャケットを着ているチンピラに過ぎないにも関わらず、とても魅力的なのです。
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