ジェームズ・ボンド 『007 スカイフォール』Vol.2|ダニエル・クレイグとベン・ウィショー 新しいマネーペニー(ナオミ・ハリス)と、Q(ベン・ウィショー)の登場は、間違いなく007シリーズを、ネクスト・レベルに引き上げる役割を果たしました。特に、ベン・ウィショー(1980-)が、素晴らしいです。 2022.12.14 2024.03.04 ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグ
ジェームズ・ボンド 『007 スカイフォール』Vol.1|ロンドン五輪の開会式=女王陛下の007 6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグ(1969-)でした。そして彼はそのピークを2012年7月27日のロンドン五輪の開会式に持ってくることによって、21世紀最高の男性のファッション・アイコンの位置に駆け上ったのでした。 2022.12.13 2024.03.04 ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグ
その他の男優たち 【俺たちに明日はない】ふたりのラストダンスは87発の弾丸と共に 1967年に『俺たちに明日はない』が全米公開された瞬間、アメリカン・ニューシネマ旋風がはじまりました。一方で、フェイ・ダナウェイのファッションがボニー・ルックとして、ファッション業界に与えた影響も爆発的でした。この作品以降、世界中の女性が、ベレー帽を手に取ることになったのでした。 2022.11.20 2023.12.29 その他の男優たちフェイ・ダナウェイ
その他の男優たち 『俺たちに明日はない』Vol.7|ウォーレン・ベイティと本物のクライド・バロウ 本物のクライド・バロウの残された写真を見ていても、すごくお洒落な青年だったことが分かります。1930年代前半は、世界大恐慌と禁酒法真っ盛りの暗黒時代でした。そして、そんな時代に、若者たちは、飢えながら惨めに生きながらえることよりも、束の間であっても、華やかな夢を見て、太く短く燃え尽きたいと考えたのでした。 2022.11.19 2025.03.09 その他の男優たち
その他の男優たち 『俺たちに明日はない』Vol.6|ウォーレン・ベイティと30年代のクライド・ルック ベレー帽とタイト・ニットとミディ・スカートで話題になったフェイ・ダナウェイによるボニー・ルックだけでなく、ウォーレン・ベイティのクライド・ルックも大変魅力的です。1960年代に、男性のファッションが急激に女性化したからこそ、そんな時代の空気を反映して、この作品には、3人の男性が配されています。 2022.11.18 2024.01.21 その他の男優たち
ジェームズ・ボンド 【007/ロシアより愛をこめて】帰ってきたジェームズ・ボンド 100万ドルの低予算で作られた第一作目『007/ドクター・ノオ』の世界的な大ヒット(60倍以上の売り上げをあげる)を受けて、翌年2倍の予算をかけて製作された007シリーズ第二弾の本作は、ジョン・F・ケネディも絶賛したイアン・フレミングの原作に忠実に作られました。 2022.10.31 2023.12.09 ジェームズ・ボンドボンド ガール
ジェームズ・ボンド 『007/ロシアより愛をこめて』Vol.3|ショーン・コネリーとロバート・ショウ 本作においてトータルで8種類のスーツとタキシードを着たジェームズ・ボンド。埃まみれになっても、鼠の大群に襲われても、もちろんヘリコプターに襲撃されても、スーツスタイルを貫き通す愚直なエレガンス。 2022.10.27 2025.04.01 ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド 『007/ロシアより愛をこめて』Vol.2|ジェームズ・ボンドとグレーのスーツ 公開当時、スクリーンで、ジェームズ・ボンドがイスタンブールで4種類のスーツをチェンジしていたことが分かる人はいなかったはず。さらにVHSで自宅で鑑賞できるようになってからも、ダークグレーとライトグレーの二種類のスーツを着ているなとしか認識できなかったはずです。 2022.10.26 2025.04.01 ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド 『007/ロシアより愛をこめて』Vol.1|「スーツ姿で戦う男」ジェームズ・ボンド 作中、ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリーは、ほとんどスーツもしくはタキシードを着て登場します。ここまで徹底的にフォーマルに決めているボンドが見れる作品は、この作品以外には存在しません。この作品によって「ジェームズ・ボンド=スーツ」のイメージは確立しました。 2022.10.25 2025.04.01 ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド 【007/ドクター・ノオ】ジェームズ・ボンド誕生 記念すべき007=ジェームズ・ボンド・シリーズ第一作目。この作品から、男たちのファッション史は新たなる章に突入することになりました。ショーン・コネリーというスーツを着た英国諜報員が、メンズ・ファッションの殺しのランウェイをひたすら歩き始めることになるのでした。 2022.09.13 2025.04.01 ジェームズ・ボンドボンド ガール
ジェームズ・ボンド 『007/ドクター・ノオ』Vol.3|ショーン・コネリーとマオカラー ジョセフ・ワイズマンのドクター・ノオは、物語がはじまり、1時間27分経ってはじめて登場します。それは映画史上初めてマオカラーの悪役が登場した瞬間でした。以後、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』のハンを筆頭にマオカラーを着た悪役像が創り上げられていくことになりました(スティーヴン・セガールを除く)。 2022.09.10 2025.04.01 ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド 『007/ドクター・ノオ』Vol.2|アンソニー・シンクレアのボンドスーツ ショーン・コネリーは、ほとんどスーツを着たことがありませんでした。しかし、ボンドの設定は、サヴィル・ロウのスーツを愛用しているということなので、監督のテレンス・ヤングは自身の御用達テーラーであるアンソニー・シンクレアにボンド・スーツを仕立ててもらいました。 2022.09.09 2025.04.01 ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド 『007/ドクター・ノオ』Vol.1|ショーン・コネリー、初代ジェームズ・ボンド この男を知らずしてメンズ・ファッションを語るなかれ!タキシードを着た殺し屋。スーツを着て戦うオシャレメンズ。崩れたネクタイを直す仕草。絶世の美女と絶景リゾートと高級車と秘密兵器と世界征服を企む敵に囲まれ刺激的な日々を送る〝リア充〟男の名をジェームズ・ボンド(略してJB)と申します。 2022.09.08 2025.04.01 ジェームズ・ボンド
アル・パチーノ 【スカーフェイス】トニー・モンタナ帝国とアル・パチーノ 1980年代から90年代にかけて社会の最底辺に生きるワル達に絶大な影響力を生み出した〝悪党の教科書〟。特に黒人のギャングスタ・ラッパーやブラジルやメキシコの麻薬ギャングたちに今も愛され続けている作品。それが1983年にブライアン・デ・パルマが監督した『スカーフェイス』。 2022.08.10 2025.04.01 アル・パチーノ
アル・パチーノ 『スカーフェイス』Vol.6|アル・パチーノのトニー・モンタナ伝説 『スカーフェイス』が、〝永遠の男たちのバイブル〟である理由は、悪趣味なまでに金ぴかな宮殿のような邸宅で、高価なスーツ姿で、戦争で使用するレベルの銃器で、大銃撃戦を行い果てるところにありました。 2022.08.06 2025.04.01 アル・パチーノ
アル・パチーノ 『スカーフェイス』Vol.5|アル・パチーノ=トニー・モンタナ愛用香水 トニー・モンタナは、ジェームズ・キャグニーとハンフリー・ボガートのギャング映画によって英語を学んだと豪語しているように、彼のファッションは、1930年代から40年代のギャングスター・スタイルに大いなる影響を受けています。 2022.08.05 2025.04.01 アル・パチーノ
アル・パチーノ 『スカーフェイス』Vol.4|トニー・モンタナと『白と赤の美学』 虫に食われやすいという快適さと不便さが同居したファッションの本質を体現するようなシルクという素材を身につけることは、まさに〝王の特権〟なのです。トニー・モンタナのそのチンピラな振る舞いの中に、有無を言わせぬ威厳が漂うのは、シルクが生み出す優雅なシルエットゆえなのです。 2022.08.04 2025.04.01 アル・パチーノ
アル・パチーノ 『スカーフェイス』Vol.3|トニー・モンタナと世界で最も薄い高級時計 とにかくスーツで決めているにも関わらずトニーも相棒のマニーも、競い合っているが如く、シャツのボタンを外し、胸毛を誇示しています。さて、このシーンから登場するのが、コンコルドのデリリウム マリナーという、当時世界最高の薄さを誇った黄金の腕時計です。 2022.08.03 2025.04.01 アル・パチーノ
アル・パチーノ 『スカーフェイス』Vol.2|アル・パチーノとアロハシャツとチェーンソー いまだに語り継がれる衝撃のチェーンソー・シーン。ただリアルに描くのではなく、映画としての様式美を決して失うことなく、さらにアル・パチーノという役者を私達の脳裏から忘れ去らせ、トニー・モンタナを見ている気分にさせらせる明確なスイッチがこのシーンには存在するのでした。 2022.08.02 2025.04.01 アル・パチーノ
アル・パチーノ 『スカーフェイス』Vol.1|アル・パチーノとアル・カポネ 1990年代から現在に至るまで、黒人やヒスパニック系のファッション&カルチャーに最も影響を与えた映画を三つ挙げよと言われたならば、そのうちのひとつに『スカーフェイス』が入ることは間違いないでしょう。「トニー・モンタナは私のお気に入りの役のひとつだ!」とアル・パチーノが回想する作品です。 2022.08.01 2025.04.01 アル・パチーノ