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作品データ
作品名:007 スカイフォール Skyfall (2012)
監督:サム・メンデス
衣装:ジャニー・ティマイム
出演者:ダニエル・クレイグ/ハビエル・バルデム/ベン・ウィショー/ベレニス・マーロウ/ナオミ・ハリス
3着目のトム・フォードはタキシード。

タキシードを着たスパイ。このコンセプトに世の男性は憧れるのです。
ジェームズ・ボンド・スタイル6 タキシード・スタイル
- トム・フォードのミッドナイトネイビーブルー・ウール・タキシード、シングル、ブラック・サテン・シルク・ショールラペル、くるみボタン1つ
- トム・フォードの白のドレスシャツ
- アルバート・サーストン・ホワイト・サスペンダー
- 黒のボウタイ
- 白のカーチーフ
- トム・フォードのマザー・オブ・パール・カフスボタン
- クロケット&ジョーンズ、カーフレザー、ブラック・ホールカット・シューズ「アレックス」
- オメガのシーマスター「アクア・テラ」
- トム・フォードのティアドロップ・サングラス「マルコ」
タキシードやスーツが似合うかどうかは、今までにどれくらいそれを着てきたか?という一点に尽きます。例えば、「ブリオーニ」「ゼニア」「トム・フォード」クラスのベテラン販売員達が口を揃えて言う印象深い言葉は、あるお客様が、何を着て来店したのか?やら何を選ぶのか?よりも、どのような所作でジャケットに袖を通し、どのようにそのファッション・アイテムと自分自身の距離を縮めていくのかを見ていると、その人が普段からどの程度のファッションを着ているのかが分かると言うことなのです。
あらゆるファッションの中でも、特にスーツは、男性の生活に密着したアイテムです。そして、スーツを着こなせる人ならば、カジュアルなアイテムは苦もなく着こなせます。スーツとは、ある程度のルールに沿って着こなさなければいけない規定競技に近いものがあります。だからこそ、ラグジュアリー・ブランドの販売員にとって、あらゆるラグジュアリー・ブランドに身を固めファッショニスタ武装する人よりも、上質なスーツの着こなしをしている人の方が遥かに目を惹く存在となるのです。
21世紀に入り、なぜJBムービーを若者が求めるようになったのでしょうか?それは、ルールなきファッション以外に、ルールが存在するファッションにも興味があると言うごく単純な欲求からなのです。スニーカーでファッションを組み立てていく喜びと、レザーシューズでファッションを組み立てていく喜びは、全く違う種類の喜びです。そして、結局のところ、25歳も過ぎたならば、スニーカーだけでファッションを組み立てていくのは、あまりカッコ良くないことなのです。
トム・スウィーニーを着るハビエル・バルデム

2007年『ノー・カントリー』でアカデミー助演男優賞を受賞し、2010年にペネロペ・クルスと結婚。

ボンドムービーにおいて、悪役はとても重要です。
ハビエル・バルデム・ルック
- ロンドンの若きビスポーク・テーラー、トム・スウィーニーによるクリーム色のジャケットとブラウンのジレとパンツ
- プラダの派手な柄のシャツ
- ジェフリー・ウエスト、マリオット・ブローグ・クリケット・チェルシー・ブーツ