ジェームズ・ボンド

ダニエル・クレイグ4 『007 スカイフォール』1(2ページ)

    作品名:007 スカイフォール Skyfall (2012)
    監督:サム・メンデス
    衣装:ジャニー・ティマイム
    出演者:ダニエル・クレイグ/ハビエル・バルデム/ベン・ウィショー/ベレニス・マーロウ/ナオミ・ハリス



    6代目ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグ、三作目。


    男性が鑑賞後に「スーツでバシッと決めたくなる21世紀の映画」を3つ挙げよと言われたならば、「オーシャンズ」シリーズと、「トランスポーター」シリーズ、そして、「007」シリーズだろう。スーツの真髄とは何か?それを教えてくれる映画。かつて、秘密兵器により鑑賞者の興味を惹きつけていた007シリーズは、21世紀に入り、明らかに、秘密兵器からエレガントな男のリアルな秘密兵器を示す場へと転換していきました。その流れを推し進めた人こそ、6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグであり、彼はそのピークを2012年のロンドン五輪の開会式に持ってくることによって、21世紀最高の男性のファッション・アイコンの位置に駆け上ったのです(本作撮影中に、女王陛下の希望により、ボンドとの共演フィルムが、ダニー・ボイルによって演出された。)。

    そして、ジェームズ・ボンドは、本物志向の20代~30代の男性を惹きつけるようになったのでした。日本においても、スーツを販売する者にとって、必ず熟知していなければならない唯一無二の映画、それが007シリーズなのです。特に、ブリオーニ、エルメネジルド・ゼニア、ドルチェ&ガッバーナ、ヒューゴ・ボス、そして、もちろん、トム・フォードで働く販売員達にとっては、聖書の領域にまで引き上げられています。

    そんな全てのきっかけは、どうやら、ジャニー・ティマイムとダニエル・クレイグのこの会話から始まったらしい。「私はもっとスリム・フィットなスーツを着たいんだ」。野暮ったいスーツのイメージを完全に消し去ろうという試みがこの作品によって始まったのでした。

    トム・フォードを愛したスパイ

    トム・フォード×オメガ×クロケット&ジョーンズの三位一体JBスタイル。

    本作のボンド・スーツのシルエットは、甲冑のように逞しくもスリムフィットというアンバランスなバランスを追求しています。

    バイクがこんなに似合うスーツはなかなかありません。ポイントは短めのジャケット丈。

    アクション・シーンのために85着のトム・フォードのスーツが用意された。

    ジェームズ・ボンド・スタイル1 オープニング・イスタンブール・スーツ
    • トム・フォードのグレーウールスーツ、スリム・ノッチラペル、段返りの三つボタン、
    • トム・フォードのシルバー×ブラックのバスケット織りのナロータイ
    • トム・フォードのフロント・プラケット、タブカラー、白シャツ

    • トム・フォードのホワイトゴールドのシルバーシリンダー・カフスリング
    • オメガシーマスター「プラネットオーシャン」

    • クロケット&ジョーンズの黒のカーフレザーのチャッカブーツ「テットベリー

    この作品のトム・フォードのスーツの素晴らしさは、クラシックとトレンドの見事な融合にあります。そして、戦闘服のようなテーラードスーツのシルエットが、40男でありながら、鍛え上げた肉体を駆使して戦う説得力と、憧れを生み出した点にあります。スーツが肉体を覆い隠すのではなく、スーツが肉体をより輝かせるという発想の転換を、ジェームズ・ボンドというキャラクターの力を借りて、トム・フォードは見事に表現しています。


    列車の格闘シーンで殺し屋が、アレキサンダー・マックイーン×プーマの「ストリート・クライム・ミッド」を履いています。

    ジェームズ・ボンドのプチプラ・コーデ

    2012年、なんと007においてもプチプラコーデが導入されました!リーバイス×ZARAコーデです。

    避暑地で、死後の余暇をアルコールに溺れ過ごすJB。

    プチプラと言ってもボンドのヴィンテージ・レザーは10万円はする代物です。

    ジェームズ・ボンド・スタイル2 プチプラ・コーデ
    • ダークブラウンのシープスキンの革ジャン、リーバイス・ヴィンテージ「メンロ」(1930年代のリーバイスのライン)
    • ライトカーキーのトップマンのチノパンツ
    • ザラ・ユースのライト・ブルーのシャツ
    • ベージュスエードのザラのデザートブーツ

    なんとJBムービーでプチプラ・コーデが見られようとは、このシーンのコンセプトは、クレイグ曰く「アル中になって落ちぶれた感じ」を出したかったということです。しかし、プチプラ・コーデにリーバイスのヴィンテージ・レザー・ジャケットを着ているのですが、はっきり言って、全然みすぼらしくないです。むしろボンドの男臭さがコッテリしている一面が、プチプラ・コーデにより溢れ出ています。

    プチプライス・アイテムの魅力とは、こういう避暑地において、リラックスしたテイストを出す時に、実に効果的です。そして、何よりも、ボンドの肉体美が、プチプラ・コーデを10倍増しにする役割を果たしています。結局のところ男性にとってファッションとは肉体から始まり、肉体で終わるものなのです。



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