ブルー ドゥ シャネル パルファム
原名:Bleu de Chanel Parfum
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:50ml/17,050円、100ml/23,870円
公式ホームページ:シャネル
オリヴィエ・ポルジュのブルー
1999年に発売された「アリュール オム」以来の、11年ぶりのシャネルのメンズ・フレグランスの新作として「ブルー ドゥ シャネル」は2010年に発売されました。
そのパルファム・ヴァージョンとして、この香りは2018年6月に発売されました。シトラスの果皮が生み出す爽快感からはじまる、ニュー・カレドニア産サンダルウッドの存在感をより高めたウッディ・アロマティックの香りは、 “男性のための香水の真髄を伝える”ことにこだわったと言う、四代目シャネル専属調香師オリヴィエ・ポルジュにより調香されました。
グレープフルーツの香りは排除され、ミントによって瞬発力に満ちたレモンとベルガモットが弾け飛ぶ香りの底からアルテミシアが浮き上がるようにしてこの香りははじまります。
この香りの主役は、レモンとシダーとサンダルウッドです。そして、奇妙なことに、この香りから「ブルー=青」を連想させるものはありません。どうせなら、メルヴィル・ブルーのようなトレンチコートが似合う〝渋み〟を期待したいのですが、この香りはそうではありません。
スパイスよりも、ラベンダーとゼラニウムが、トップノートのレモンの残り香を吸収することにより、この香りをアロマティックへと導いてゆきます。この部分に、パイナップルを連想させるジューシーさが存在します。
やがて、クリーミーなサンダルウッドと、清涼感溢れるシダーのコントラストが渾然一体となったウッディノートを、トンカビーンとアンバーウッドが切なげに甘い吐息で香り全体を包み込んでくれます。
SNSの中で数限りなく溢れる美男子の写真を見ているような香り。とても美しいのだけれど、決定的な何かが欠けている香り。意味もなく、言葉もなく、ただ美しい形がふとあらわれて消えて行くそんな香り。
キャンペーン・モデルとして2016年に『たかが世界の終わり』でセザール賞主演男優賞を受賞したギャスパー・ウリエル(1983-)が前二作に引き続き起用されました。
キャンペーン・フィルムは『それでも夜は明ける』(2013)のスティーヴ・マックイーンにより監督され、バンコクで撮影されました。テーマ曲は、デヴィッド・ボウイの「スターマン」(1972)です。
香水データ
香水名:ブルー ドゥ シャネル パルファム
原名:Bleu de Chanel Parfum
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:50ml/17,050円、100ml/23,870円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:レモン・ゼスト、ベルガモット、ミント、アルテミシア
ミドルノート:ラベンダー、ゼラニウム、パイナップル
ラストノート:シダー、ニュー・カレドニア産サンダルウッド、イソEスーパー、トンカビーン、アンバーウッド