ブルー ドゥ シャネル パルファム
原名:Bleu de Chanel Parfum
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:50ml/18,370円、100ml/25,190円
公式ホームページ:シャネル
2015年のソヴァージュ旋風に立ち向かう「ブルー ドゥ シャネル」

©CHANEL

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1999年に発売された「アリュール オム」以来の、11年ぶりのシャネルのメンズ・フレグランスの新作として「ブルー ドゥ シャネル」は2010年に発売されました。
その品質の良さと、魔法のような合成香料のブレンド(ノルリンバノールとアンブロキサン)により、メンズ・フレグランスに「青い革命」というゲームチェンジをもたらし、一気に世界のメンズ・フレグランス市場を席巻していました。
その勢いに乗り、メンズ・フレグランス市場の覇権の確立を目指し、2014年夏に発進させたのが「ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム」でした。アンバーとムスクを新たにブレンドしたウッディ・アロマティックの香りは、三代目シャネル専属調香師ジャック・ポルジュにより調香されました。
オリジナルよりも、更にアンブロキサンを過剰摂取したこの香りにより、メンズ・フレグランス市場におけるシャネルの覇権は確かなものとなり、これから10年間は安定政権を築いていくだろうと考えられていました。
しかし、この一年後に、かつての盟友であり、ディオールの初代専属調香師になっていたフランソワ・ドゥマシーにより、さらにアンブロキサンとジョニー・デップを核爆弾並みに爆発させた「ソヴァージュ」が発売され、シャネルの「青い革命」は、ディオールの「ソヴァージュ旋風」に取って代わられようとしていたのでした。
そんな中、2015年2月に四代目シャネル専属調香師に就任したジャックの息子オリヴィエ・ポルジュにより、2018年6月に発売されたのが「ブルー ドゥ シャネル パルファム」でした。
“男性のための香水の真髄を伝える”ことにこだわり、シトラスの果皮が生み出す爽快感からはじまる、ニュー・カレドニア産サンダルウッドの存在感をより高めたウッディ・アロマティックの香りです。
父の偉業を継ぎ、オリヴィエ・ポルジュの「ブルーの逆襲」はじまる。

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グレープフルーツの香りは排除され、ミントによって瞬発力に満ちたレモンとベルガモットが弾け飛ぶ香りの底からアルテミシアが浮き上がるようにしてこの香りははじまります。
この香りの主役は、レモンとシダーとサンダルウッドです。そして奇妙なことに、この香りから「ブルー=青」を連想させるものはありません。どうせなら、メルヴィル・ブルーのようなトレンチコートが似合う〝渋み〟を期待したいのですが、この香りはそうではありません。
スパイスよりも、ラベンダーとゼラニウムが、トップノートのレモンの残り香を吸収することにより、この香りをアロマティックなものへと導いてゆきます。この部分に、パイナップルを連想させるジューシーさが存在します。
やがて、クリーミーなサンダルウッドと、清涼感溢れるシダーのコントラストが渾然一体となったウッディノートを、トンカビーンとアンバーウッドが切なげに甘い吐息で包み込んでゆきます。
SNSの中で数限りなく溢れる美男子の写真を見ているような香り。とても美しいのだけれど、決定的な何かが欠けている、意味もなく、言葉もなく、ただ美しい形がふとあらわれて消えて行く、だからこそ、パルファムでありながら、安心して自分の魅力を引き出すことが出来そうなエナジーを与えてくれる香りです。
キャンペーン・モデルとして、2007年に『ハンニバル・ライジング』で、若き日のハンニバル・レクターを演じ、2016年に『たかが世界の終わり』でセザール賞主演男優賞を受賞したギャスパー・ウリエル(1983-2022)が前二作に引き続き起用されました。
キャンペーン・フィルムは『それでも夜は明ける』(2013)のスティーヴ・マックイーンにより監督され、バンコクで撮影されました。テーマ曲は、デヴィッド・ボウイの「スターマン」(1972)です。
香水データ
香水名:ブルードゥシャネルパルファム
原名:Bleu de Chanel Parfum
種類:パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:50ml/18,370円、100ml/25,190円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:レモン・ゼスト、ベルガモット、ミント、アルテミシア
ミドルノート:ラベンダー、ゼラニウム、パイナップル
ラストノート:シダー、ニューカレドニア産サンダルウッド、イソEスーパー、トンカビーン、アンバーウッド