ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム
原名:Bleu de Chanel Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2014年
対象性別:男性
価格:50ml/14,300円、100ml/20,020円
公式ホームページ:シャネル
シャネルの「青の革命」の成功目前と、ディオールの逆襲前夜。

©CHANEL

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1999年に発売された「アリュール オム」以来の、11年ぶりのシャネルのメンズ・フレグランスの新作として「ブルー ドゥ シャネル」は2010年に発売されました。
その品質の良さと、魔法のような合成香料のブレンド(ノルリンバノールとアンブロキサン)により、メンズ・フレグランスに「青い革命」というゲームチェンジをもたらし、一気に世界のメンズ・フレグランス市場を席巻していました。
そんな中、メンズ・フレグランス市場の覇権の確立を目指し発信させたのが、2014年夏に発売された「ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム」でした。アンバーとムスクを新たにブレンドしたウッディ・アロマティックの香りは、三代目シャネル専属調香師ジャック・ポルジュにより調香されました。
オリジナルよりも、更にアンブロキサンを過剰摂取したこの香りにより、メンズ・フレグランス市場におけるシャネルの覇権は確かなものとなり、これから10年間は安定政権を築いていくだろうと考えられていました。
人々は、この一年後に、さらにアンブロキサンを核爆弾並みに爆発させた「ソヴァージュ」により、ディオールの逆襲が開始されるなど、夢にも考えておりませんでした。
アンバーとムスクが追加された「シャネルのブルー」

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柑橘の最上の香りを引き出すように、グレープフルーツよりも先に、ミントによって瞬発力に満ちたレモンとベルガモットが弾け飛ぶようにしてこの香りははじまります。やがて、少しの静寂を待ってグレープフルーツがピンクペッパー、ナツメグと重なり合い、交わりあいながら、上品かつ爽やかに香りを放ちます。
このグレープフルーツが、EDTより力強く感じられるのは登場するタイミングがずれているためです。そして、氷のように冷たいグレープフルーツに、ベースのシダーウッドとインセンスが溶け合い、香りに深みを生み出していきます。
EDPは実にゆっくりと香りが変化していきます。やがて、新鮮さを運ぶジンジャーが、ベチバーに包み込まれながら、甘美なるジャスミンをアクアノートのように包み込んでゆきます。かくして、大海原に乗り出す男のロマンを体現したような極めて保守的なフゼアの香りに全身は包まれます。
そして、クリーミーなアンバー(アンブロキサン)とムスクの来訪と共に、サンダルウッド、パチョリ、シダー、ベチバーといったウッディノートが共鳴し合い、涼しげな爽快感と温かい官能性の秤の上に身も心もあずけるようなドライダウンを迎えるのです。
キャンペーン・モデルとして2016年に『たかが世界の終わり』でセザール賞主演男優賞を受賞したギャスパー・ウリエル(1983-2022)が前作に引き続き起用されました。キャンペーン・フィルムは『エヴァの告白』のジェームズ・グレイにより監督されました。テーマ曲はジミ・ヘンドリックスの「見張塔からずっと」です。
香水データ
香水名:ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム
原名:Bleu de Chanel Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2014年
対象性別:男性
価格:50ml/14,300円、100ml/20,020円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:レモン、グレープフルーツ、ピンクペッパー、ベルガモット、コリアンダー、ミント、アルデハイド
ミドルノート:メロン、ジャスミン、ジンジャー、ナツメグ
ラストノート:ラブダナム、パチョリ、サンダルウッド、シダー、アンバー、インセンス、アンバーウッド