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『ローマの休日』Vol.4|オードリー・ヘプバーンとアカデミー賞

オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 女を磨くアイコン 映画女優
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オードリー・ヘプバーンの全ファッション

『ローマの休日』の中で象徴的なファッションは、ローブ・デコルテとアーニャ・ルック(ブラウスとフレアスカート)とディオール風ガウンの三つなのですが、それほど登場シーンが多くない以下にご紹介する衣裳もまたとても魅力的です。

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アン王女 スタイル4

アン王女ルック ブラックラップドレス
  • ホースヘアーのキャプリーヌ
  • ブラックラップドレス、ポルカドット
  • ブラック・ショートグローブ



なぜ本物の王女に見えるのか?


オープニングにおけるアン王女のニュース映像が、まったく空々しくないのはなぜでしょうか?通常、ほとんどの映画やTVドラマにおいて、王女様のシーンの演出は空々しいものになってしまいます。

オードリー・ヘプバーンという女優の最大の魅力は、彼女自身が一生変わらなかった性格である〝奥ゆかしさ(人見知りする、過度に緊張する)〟が、どんなシーンからも垣間見えるからなのです。ここに、多くの王女様を演じてきた女優たちと彼女の明確なる違いが存在します。

「さぁ!私の美しさを見て!」という熱狂は、王女様には不要なのです。王女様の存在感に必要なのは、あくまでも自分に自信がなく、でも精一杯魅力的であろうと努力する雰囲気の中にあるのです。

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アン王女 スタイル5

アン王女ルック ファードレス
  • 貝殻のようなヘッドドレス
  • 首元と袖にファーのついたロングガウン
  • スエードのショートグローブ


アン王女 スタイル6

ペイズリーガウン
  • ジョー・ブラッドレーのペイズリー柄のナイトガウン

果たしてアン王女はジョーとセックスをしたのだろうか?という議論を呼ぶシーンで着ているのが、このナイトガウンです。その真実は、1950年代に見ればノーであり、現代に見ればイエスである程度の重要さしか存在しません。最も重要なことは、ジョーのガウンを肌に巻きつけるほどに、ジョーを愛しているということであり、二人の心は間違いなく、結びついているという事実なのです。

このシーンにおいてオールバックにしたオードリーは、溜息が出るほど美しいです。


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アン王女 スタイル7

アン王女ルック ブラックガウン
  • ショールカラーのブラックガウン

シンプルに勝るものは無し。ローマの休日により、大人の女性になったアン王女は、アーニャという女性の魂を大切な想い出にして生きていくのです。毅然としたその佇まいは、子供のような恋愛ではなく、大人の男がやせ我慢する背中を知ればこそのものなのです。



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アン王女 スタイル8

アン王女ルック ホワイト・レース・ラップドレス
  • シルクのボンネ(ヘッドドレス)
  • フローラル刺繍のホワイト・レース・ラップドレス
  • ショートグローブ
  • ルビーのブローチのついた真珠のチョーカー
  • 真珠のティアドロップ・イヤリング
  • 最初と同じハイヒールパンプス

ジョーと再会を果たす記者会見のシーンにおけるオードリー・ヘプバーンのラスト・ドレスが実に美しいです。

ヘッドドレスをフロントにキープするスタイルが、ドレスのラインと同じく「ニュールック」スタイルであり、特にペチコートで裾が大きく開いたスカートがとても美しい。アン王女の凛とした気品を後押しする衣裳であり、どこか着物の匂いを感じさせます。

Gregory-Peck-Eddie-Albert-and-Audrey-Hepburn-in-Roman-Holiday-1953

アーニャがアン王女に戻り、ジョー・ブラッドレーと再会する。切ないラストシーン。

素晴らしいニュー・ルック・シルエット。

Roman Holiday wardrobe test, 1952

テストシーン。

Audrey Hepburn on the set of Roman Holiday (1953)

ウィリアム・ワイラーとオードリー・ヘプバーン。

audrey_hepburn_in_roman_holiday__1953__by_klimbims-d82ahsi

シルク素材のヘッドドレス〝ボンネ〟。ショートカットに対する相性が良い。

アカデミー賞のアン王女

Audrey Hepburn shorthaired at 1954 Oscars

1954年3月25日のアカデミー賞授賞式にて。

Audrey Hepburn's Oscar Roman Holiday 1954 dress

1954年オスカーを獲得した時のドレスは、ラストシーンのドレスをアレンジしたものでした。

Audrey Hepburn Wins Best Actress: 1954 Oscars

彼女は泣くことを除いて、すべての点で申し分なかった。風変わりで人を笑わせるかわいい女の子、しょっちゅうしかめっ面をしたりおどけたりする。ところが悲しいシーンになると、どうしてもその気分になれなかった。自分のなかに悲しみの感情を見いだせなかったのである。

グレゴリー・ペック

アカデミー主演女優賞を獲得したときの動画を見ていると、オードリーという女性の不思議な魅力が良く伝わります。アカデミー賞の歴史上これほどまでに葬式のような表情で現れる受賞者が存在したでしょうか?歩く方向を間違えたり、完全に挙動不審になって緊張しているオードリーが、(当時ブロードウェイに出演していた)『オンディーヌ』終了後に急いで駆けつけたので、水の妖精のメイキャップのままだったので、そのメイクの濃さと相俟ってとてもキュートなのです。

作品データ

作品名:ローマの休日 Roman Holiday (1953)
監督:ウィリアム・ワイラー
衣装:イーディス・ヘッド
出演者:オードリー・ヘプバーン/グレゴリー・ペック/エディ・アルバート

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