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【ゲラン】シャリマー・シリーズの全て

ゲラン
ゲランブランド香りの美学
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シャリマー

Shalimar 世界中で一時間に108本売れており、世界中の調香師の95%がこの香りの影響を受けていると公言するほどの香りである「シャリマー」。サンスクリット語で、〝愛の宮殿〟を意味するこの香りによってゲランは、狂乱の20年代に、アメリカ進出を果たし、ゲラン帝国の礎を築くことになるのでした。

戦争においても平和においても決して離れず、ムガール帝国の最盛期を作り上げた皇帝シャーとその愛妃ムムターズ。そんな二人のロマンスこそが、西欧の東洋に対する神秘を表現しうる題材だと感じ取った、ゲランの三代目専属調香師ジャック・ゲランにより、1921年に生み出されたこの香りは、1925年に発売され、世界最初のオリエンタル・ノートとして記念碑的な作品になりました。

そんなシャリマーが21世紀に入り、にわかに多くの派生品を生み出すようになりました。

正確には2003年以降であり、それは1994年にLVMHに買収されたことによりはじまりました。ここに、ゲランのフレグランス・スペシャリストでさえも把握しきれないシャリマー一族について徹底分析を行ってみたいと思います。

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シャリマー一族の陰謀


シャリマーは、アンバランスなバランスがその香りの特徴です。つまり、香り立つ瞬間に、二つの対極の感情を生み出すことに成功している奇跡の香りなのです。

ある女性が「私は、フレッシュで軽い香りが好きです。だからシャリマーを愛しています」と言う一方で、別の女性は「私は、軽い香りが嫌いです。だからシャリマーを愛しています」と言います。

これがシャリマーが生み出す魔法なのです。

ロジャ・ダブ

全てのはじまりは2003年にマチルド・ローランにより生み出された〝ミレニアル世代のためのシャリマー〟である「シャリマー オー レジェール」からはじまりました。

そして、そういった流れを歓迎しなかった師匠ジャン=ポール・ゲランとの悶着の果てに、マチルドは、カルティエの専属調香師となり、ジャン=ポールも愛弟子との瓦解に意気消沈し、2007年にゲランのCEOに就任したローラン・ボワロの戦略に沿って、クリエイティヴ・ディレクターのシルヴェーヌ・ドゥラクルトに全ては委ねられることになりました。

シャリマーが伝説的なのは、フレッシュなベルガモットと官能的なバニラというユニークな組み合わせによるものです。

ゲルリナーデの秘伝について明かす事は許されないのですが、ただひとつ言える事は、シャリマーがゲルリナーデを理解するための最も代表的な香りだということです。

ティエリー・ワッサー

かくして、2008年に五代目専属調香師に就任したティエリー・ワッサーは、2010年に「シャリマー オードゥ ア ラ ヴァニーユ」というシャリマーのエチルバニリンを天然のバニラに置き換えた意欲作を生み出し、2011年には、「シャリマー パルファン イニシアル」という〝16歳のためのシャリマー〟、そして、2014年には、「シャリマー スフル ドゥ パルファン」という〝みんなのシャリマー〟を生み出していくのでした(現在進行形)。

斯くの如く量産されるシャリマーに対して、苦々しく感じているゲラン愛好家もいれば、毎年「どのような新しいシャリマーが発売されるのだろうか?」と楽しみにしている愛好家もいます。

どちらにしても、ここでは、ほぼ全てとも言えるシャリマー一族について紹介させていただきたいと思います。

年代順で見る「シャリマー」シリーズ

2020年


シャリマー フィルトル ドゥ パルファン(ティエリー・ワッサー)

2019年


シャリマー スフル ドランジェ(ティエリー・ワッサー)

2018年


シャリマー スフル ドゥ ルミエール(ティエリー・ワッサー)

2017年


シャリマー スフル インテンス(ティエリー・ワッサー)

2015年


シャリマー コローニュ(ティエリー・ワッサー)

2014年


シャリマー スフル ドゥ パルファン(ティエリー・ワッサー)

2012年


シャリマー パルファン イニシアル ロー(ティエリー・ワッサー)

2011年


シャリマー パルファン イニシアル(ティエリー・ワッサー)

2010年


シャリマー オードゥ ア ラ ヴァニーユ(ティエリー・ワッサー)

2008年


オー ドゥ シャリマー(ジャン=ポール・ゲラン)

2003年


シャリマー オー レジェール(マチルド・ローラン)

1925年


シャリマー パルファム(ジャック・ゲラン)

シャリマー オーデパルファン(ジャック・ゲラン)

シャリマー オーデトワレ(ジャック・ゲラン)

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