シャリマー スフル ドゥ パルファン
原名：Shalimar Souffle de Parfum
種類：オード・パルファム
ブランド：ゲラン
調香師：ティエリー・ワッサー
発表年：2014年
対象性別：女性
価格：50ml／12,600円
ブルー・ドゥ・シャリマー
©GUERLAIN
私にとってシャリマーはひとつしかない。しかし、私は会社で働いており、お金を生み出す必要がある。だからこそ、うんざりするほどのヴァージョンのシャリマーを作り続けているのです。
ティエリー・ワッサー
1925年に発売された史上初のオリエンタル・フレグランス「シャリマー」。LVMHの傘下に入り、ゲランは、うんざりするほどのシャリマーを量産しています。それはまるで機動戦士ガンダムのガンダムのように、様々なヴァージョンが生み出されては消え、忘れ去られていくのです。
そんな中、比較的長い生命を保っているシャリマーが、2014年にゲランの五代目調香師ティエリー・ワッサーが生み出した「シャリマー スフル ドゥ パルファン」なのです。
「スフル」とはフランス語でそよ風の意味です。ジェイド・ジャガー（ミック・ジャガーの娘）がデザインしたブルーのボトル・デザインが特徴的であり、通称ブルー・シャリマーと呼ばれています（そして、それはティエリーのこのシリーズに対するブルーな気分も反映した香りとも言えます）。
この香りは、ベルガモットと共に弾けるレモン、バニラ、そして、アクアノートに包まれたみずみずしいマンダリン・オレンジが不協和音を奏でる奇妙なトップノートからはじまります。この「そよ風」は、明らかに海辺のそよ風なのです。
そして、すぐにジャスミン・サンバックとハニー・ノートを際立たせたオレンジ・ブロッサム・アブソリュートが、（ホワイト・ムスクによって）ソーピィーなムスクとバニラに包まれていきます。アイリスとオポポナックスが排除されており、「シャリマー」の深みはそこには存在しません。
キャンペーン・モデルとして、スーパーモデル・ナタリア・ヴォディアノヴァが起用されました。
日本では定番ボトルは発売されずに、毎年12月1日に限定ボトルのみが販売されていたのですが、2019年12月1日に新ヴァージョン「シャリマー スフル ドランジェ」が発売されたことにより、このシリーズが終了したとも言われています。
2015年から2018年のシャリマー スフル ドゥ パルファン
2015年ヴァージョン
©GUERLAIN
最初のコレクターズボトルが発売されたのは、2015年12月1日のことでした。それは「シャリマー」生誕90周年を記念してのものであり、インドのタージ・マハルが細密画のように描かれたボトルでした。
2016年ヴァージョン
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2016年12月1日に発売されたコレクターズボトル第二弾は、インドの「ホーリー祭」からインスピレーションされたボトルでした。
2017年ヴァージョン
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2017年12月1日に発売されたコレクターズボトル第三弾は、インドの伝統的なシンボルであり人々を魅了する優美で格調高い『孔雀』でした。
2018年ヴァージョン
©GUERLAIN
2018年12月1日に発売されたコレクターズボトル第四弾は、贅を尽くして造られた「シャリマー庭園」からインスパイアされたタイガー・ボトルでした。
香水データ
香水名：シャリマー スフル ドゥ パルファン
原名：Shalimar Souffle de Parfum
種類：オード・パルファム
ブランド：ゲラン
調香師：ティエリー・ワッサー
発表年：2014年
対象性別：女性
価格：50ml／12,600円
トップノート：ベルガモット、レモン、マンダリン・オレンジ
ミドルノート：ジャスミン・サンバック、オレンジ・ブロッサム
ラストノート：ホワイト・ムスク、インド産バニラ、タヒチ産バニラ