『007 消されたライセンス』Vol.9｜タリサ・ソト、ボンドムービー史上初のラテン系ボンドガール

史上初めてのラテン系のメインボンドガール

何よりもタリサ・ソトについて驚いたのは、顔が小さく、小柄に見えるので、178cmの長身であるということについてでした。つまりこの作品のボンドガールは、キャリー・ローウェルと共に180cm近くのスーパーモデル体型だったのです。

ボンドガールは、当時の女性像を反映する鏡です。まさに来るべきスーパーモデル時代を反映させた作品とも言えます。勿論、これまでのボンドガールの中でも段違いの長身の二人でした（後は同身長のグレイス・ジョーンズくらい）。

ちなみにタリサは、後に『SAW』シリーズで有名なコスタス・マンディロアとの結婚・離婚を経て、2002年以降は、『ブラッド・インブラッド・アウト』の名優ベンジャミン・ブラットと結婚することになります。

スーパーモデル級ボンドガールのお二人。

情熱のタリサ・ソト

ルペ・ラモーラ・ルック4

このジャンプスーツルックがとってもセレブです。

そして、このメキシカンボーダーのバッグも素敵。

パンツのサイドレースもさりげなくて素敵。

今では太ベルトは定番アイテム化しました。

黄色は意志を持たぬ色。そして、黒は強い意志の色。

行動を決意したときオンナは黒を着る。

撮影当時まだ21歳だったソト。ただし、10代からファッション・モデルをしていたので、いいものをつけ慣れています。

サンチェスの死後、ちゃっかりと汚職大統領の愛人の座に収まるルペ。

最後の最後まで活躍するQ。

このドレスの全身写真。

作品データ

作品名：007 消されたライセンス　Licence to Kill（1989）
監督：ジョン・グレン
衣装：ジョディ・リン・ティレン
出演者：ティモシー・ダルトン／キャリー・ローウェル／タリサ・ソト／ベニチオ・デル・トロ／ロバート・デヴィ