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『007/ゴールドフィンガー』Vol.5|黄金美女シャーリー・イートン

ボンド・ガール
ボンド・ガール女を磨くアイコン映画女優
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映画史上もっとも美しい死体。

一体の黄金の死体が、ボンドガールという存在に特別の意味を生み出すことになりました。その死体を演じたボンド・ガールの名をシャーリー・イートン(1937-)と申します。

映画の前半に5分間だけ登場するゴールデン・デスボディ。それは映画史上最も美しい死体が誕生した瞬間でした。

メインのボンドガールであるプッシー・ガロアを演じたオナー・ブラックマンに匹敵する存在感を示した彼女は、ゴールデンガールとして、ボンドムービー史に燦然と輝く存在になりました。金箔を身にまとった美女。グスタフ・クリムトの世界観を現実に投下したような娯楽性とアート思考をミックスしたその着眼点は、21世紀のファッション・シーンにも影響を与え続けています。

007シリーズ全体を通じてのアイコンとも言える『黄金美女』。

『黄金美女』の存在が、ゴールドフィンガーを永遠のファッション・ムービーへと昇華させました。

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少林寺十八銅人は、ここから生まれた!

2時間かけて金箔ペインティングを施すシャーリー・イートン。

イアン・フレミングの原作では、背中のところだけ塗らなければ、皮膚呼吸が出来、死なないと記されていた。

少林寺十八銅人の中に彼女が居たならば・・・無敵なはず。

身長170㎝とスタイル抜群のシャーリー・イートンwithコーンブラ

2時間かけて塗りこんだ金粉。落す方が大変だったとシャーリーは回想しています。

ベッドの上で黄金のデスボディ美女と化したシャーリー・イートン。

物語が始まり16分後に登場するこのシーンに、世界中が呆気にとられました。

有り得ないシチュエーションがドミノ倒しのように次々と倒れてくるボンドムービーの魅力の始まり。それは『ゴールドフィンガー』からです。

プレスを前に『ゴールドデス』シーンを披露する二人。

本作にインスパイアされ生み出された『少林寺十八銅人』!!

全身ゴールドの存在感。後にチャウ・シンチーの『食神』でパロディ化されました。

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わずか5分間の登場シーンで〝永遠〟になったボンドガール

男物のシャツを羽織るブロンド美女。

シャーリー・イートンの庶民的なルックスがまた良い。

わざわざ金色に塗って殺すという手間がまた素晴らしい。

20台半ばにしてオバサン顔のシャーリーちゃん。でもスタイルは抜群です。

「スイスのファッションモデルが全身に金箔を塗り死んだ」(映画秘宝より)

こんなことを言いたくなる程に、「つかみはOK」な死に様を披露したシャーリー・イートンの金箔無し写真。



女性がそれを見るとひとたび〝心躍る〟マテリアルは何でしょうか?レザー?ダイヤモンド?パイソン?それとも、もしかしたらゴールド?全身くまなく金箔を塗りたくられて皮膚呼吸が出来なくなり窒息死したシャーリー・イートンの姿を見てほとんどの女性が考えることはひとつだけです。

「同じことをしてみたい・・・」です。

以下、エル・エヴァンスが2014年に米男性誌Maximで撮影した全身金箔フォトと、1987年に『007/リビング・デイライツ』のボンド・ガール、マリアム・ダボが同じく全身金箔を塗ったオールヌード・フォトです。

エル・エヴァンス。2014年。

同じく。プッシー・ガロアに扮したエル・エヴァンス。

マリアム・ダボ様。

作品データ

作品名:007/ゴールドフィンガー Goldfinger (1964)
監督:ガイ・ハミルトン
衣装:エルサ・フェネル
出演者:ショーン・コネリー/オナー・ブラックマン/ゲルト・フレーベ/シャーリー・イートン/タニア・マレット