ボンド・ガール

オナー・ブラックマン 『007/ゴールドフィンガー』4(2ページ)

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作品名:007/ゴールドフィンガー Goldfinger (1964)
監督:ガイ・ハミルトン
衣装:エルサ・フェネル
出演者:ショーン・コネリー/オナー・ブラックマン/ゲルト・フレーベ/シャーリー・イートン/タニア・マレット

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元祖・美魔女=ボンドガール・プッシー・ガロア

60年代ヘアスタイル。センターをアップにした外巻きボブ。

当時30代半ばにして、身長168cmの抜群のスタイルです。

大人のオンナの魅力。現代の基準で見ると「女が惚れるオンナ」の代表です。

オナー・ブラックマン(1925-)こそ、本作のメイン・ボンドガールです。彼女の魅力は、10代から20代の青年にはなかなか伝わらないでしょう。ある種の女性には、20代では出せなかった魅力が、30代から40代にかけて出てきます。しかし、そのための大前提として、清潔感が伴われる必要性があります。女性にとって、常にベースとして存在する美の大前提は、清潔感です。男性には、肉体労働に伴う汗や、野性味といった要素が魅力となる場合が多いのですが、女性にとっては、野性味にさえも清潔感が求められるのです。

オナー・ブラックマンが演じたプッシー・ガロアは、欧米において公開当時から大変人気のあるキャラクターでした。しかし、当時日本では、ほとんど人気のないキャラクターでした。それは年増のボンドガールに何の価値がある?という男性主体な反応ゆえでした。しかし、21世紀に入り、30代のボンドガールが増えるにつれて、ジェームズ・ボンドと釣り合いの取れる女性は、成熟した女優だと感じられるようになり、オナー・ブラックマンは再評価されるようになりました。

21世紀は女性が、自らのスタイルの参考として、ボンドムービーを見るようになった世紀とも言えます。そして、オナー・ブラックマンの堂々とした存在感が、世界中の女性の憧れのアイコンとして定着しつつあります。

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パンツ・ルックが似合う女性がなぜエレガントに見えるのか?

物語が54分過ぎて、はじめて登場するプッシー・ガロア。

実に優雅なパンツルック。30~40代の女性の特権。それは、パンツルックを楽しめること。

光沢のあるパープルにシルバーという難易度の高いアンサンブル。

そして、プッシー・ガロア飛行隊の隊員たち。

プッシー・ガロア・ルック1 ベルベット・パンツルック
  • 丹念に刺繍が施されたパープルのベルベット・パンツスーツ
  • シルバーのジレ
  • 黒のミドルヒール・レザーブーツ

パンツルックがなぜ女性をクールに見せるのか?これこそがファッションのマジックなのですが、男性のファッションを女性というフィルターを通すことによって、それはより洗練されることになるのです。この作品におけるプッシー・ガロアのスタイルが、数年後にスモーキングを発表するイヴ・サンローランにどれほどの影響を与えたのか計り知れませんが、男性社会の中で、逞しくも美しく生きる女性像を投影させた彼女の役柄が、影響を与えたことはまず間違いないでしょう。

ファッションは、かつてスクリーンでしか発表されなかった映画から、ヒントを多く掴み取り、人々の生活環境を左右するスタイルを生み出していきました。それは一見、男女の特権と思われたものをクロス・ジェンダーさせていくことによって、人々の暮らしをどんどん美しくしていくことと良く似ています。ファッションとは反逆であり、新しいライフスタイルの啓示なのです。

パンツルックとは、女性の中の男性らしさを昇華させることによって、ふと見せる母性を強調するファッション・スタイルです。その対比の美学こそが、アンドロギュヌス・スタイルの真髄であり、死と対面することによって生を深く実感する境地と同じく、男性を着ることによって、女性らしさを強調するという逆説の美学を創造することになるのです。

そして、ジャンプスーツ。

シルバージレは、前後バイカラーになっています。

明らかに東宝をはじめとする女性隊員のコスチュームに影響を与えた女性隊員ルック。



プッシー飛行隊員ユニフォーム
  • ブラックのジャンプスーツ。ヴェルサーチのようなマークを胸に。スタンドカラーとエポレットに金のパイピング
  • 白の太ベルト
  • 白のショートブーツ
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