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【007/ゴールドフィンガー】空飛ぶギロチンハットと黄金美女

ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンドボンド ガール
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【007/ゴールドフィンガー】

Goldfinger 前作の約1.5倍の300万ドルの予算で作られた第三作目は、1億2500万ドルもの世界興行収入を獲得し、1965年にスパイブームという社会現象を引き起こしました。以降、世界中の少年の心を忘れない男達にとってジェームズ・ボンドは永遠のスタイルアイコンとなるのでした。

本作より、ボンドムービーの定番が多く形作られました(オープニング・アクション、主題歌、ボンドカー、秘密兵器)。初登場したアストンマーティンDB5の秘密兵器の数々もさることながら、何よりも、この作品を有名にしたのは、全身に金箔を塗りたくられて窒息死させられたボンドガールと、空飛ぶギロチンハットを持つ東洋人の殺し屋オッドジョブの存在でした。

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あらすじ

アヒルのぬいぐるみを頭につけカモフラージュしたウエットスーツを着て、メキシコの麻薬王ラミレスのヘロイン工場を爆破した英国秘密情報部 (MI6) の諜報部員ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)。彼は、ベリーダンサーとの残務処理の最中に殺害されかけるが、見事、暗殺者を返り討ちにします。

舞台は一転してマイアミに。大富豪のゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)の監視を命じられるボンド。ゴールドフィンガーのイカサマポーカーの手口を見破ったボンドは、早速、その片棒を担ぐゴールドフィンガーの情婦ジル・マスターソン(シャーリー・イートン)とねんごろになります。

しかし、ゴールドフィンガーの東洋人の殺し屋オッドジョブ(ハロルド坂田)に失神させられたボンドが、目を覚ますとそこには全身金箔が塗りたくられ窒息死しているジルの姿が。帰国後、Mの指令により、ゴールドフィンガーの金の密輸調査の任務を与えられるボンド。

ゴールドフィンガーに罠をかける為、ナチスの金塊を餌に、イギリスで賭けゴルフを行いゴールドフィンガーに手痛い敗北を与えます。金の密輸工場がスイス・ジュネーヴの工場にあることを突き止めたボンドは、アストンマーティンDB5に乗り、その工場に向かいます。

しかし、その途中で、姉ジルの仇を討とうとしている美女ティリー・マスターソン(タニア・マレット)と出会います。しかし、彼女も姉と同じく、無残にもオッドジョブの空飛ぶギロチンハットの餌食になるのでした。

工場に忍び込み、「グランド・スラム計画」を隠し聴きしたボンドは、捕まり、レーザー光線で殺されそうになります。なんとか機転を利かせて一命を取り留め、ゴールドフィンガーの専属パイロットにして空中サーカス団長のプッシー・ガロア(オナー・ブラックマン)の操縦する飛行機に乗せられ、一路アメリカ・ケンタッキーへ。そして、そこにあるゴールドフィンガーの牧場に監禁されます。

いよいよ実行される「グランド・スラム計画」。それはアメリカ政府の金塊の保管場所であるフォート・ノックス陸軍基地に神経ガスを撒き散らし、無人になったところで、核爆弾を設置し、爆破させ、ゴールドフィンガーの持つ金の価値を釣り上げようとしている恐ろしい計画でした。

ボンドは、その事実を知らずに片棒を担がされていたプッシーを仲間に引き入れ、金塊の保管庫で、オッドジョブとの死闘を繰り広げ、核爆弾の爆発を阻止しようとするのでした。さぁ、ボンド君、爆弾のカウンターはもう残り7秒しかない!

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ファッション・シーンに与えた影響


1964年に公開され世界的なスパイブームを巻き起こした『007/ゴールドフィンガー』が、ファッション・シーンに与えた影響は、以下の三点でした。

  1. ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリーの定着。つまりは、完成された諜報部員ルック
  2. シャーリー・イートンの黄金美女。衝撃的なポップアート
  3. オナー・ブラックマンの時代の先を行くパンツ・ルック

この作品より、世界中で秘密諜報部員(シークレット・エージェント)を主役にした映画が作られるようになり、世界中の男たちがビジネス・スーツをクールに着こなすことに情熱を傾けるようになるのでした。

作品データ

作品名:007/ゴールドフィンガー Goldfinger (1964)
監督:ガイ・ハミルトン
衣装:エルサ・フェネル
出演者:ショーン・コネリー/オナー・ブラックマン/ゲルト・フレーベ/シャーリー・イートン/タニア・マレット