苦境の中ではおるジャンパーさえも美しい。
ジュリアン・ケイ・ルック21 ジャンパー
- ベージュのジャンパー
- 水色のリネンシャツ、ショートポイントカラー、両胸にフラップポケット
- 黒の細身のレザーベルト
- ベージュのトラウザー
- ライトグレーのレザーシューズ
そして、アルマーニは永遠になった・・・
ジュリアン・ケイ・ルック22 ラスト・ルック
- 青味がかったグレー・シャツ、ショート・ポイント・カラー、両胸にパッチポケット
- ブラックの細身のレザーベルト
- グレーのトラウザー
- ブラウンのレザーシューズ
- カルティエのタンク・アメリカン
本作以降ジョルジオ・アルマーニは、多くの話題作に衣裳を提供していきます。ずらっと列挙してきましょう。
翌1981年に、マイケル・マン監督作『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』のジェームズ・カーン、1982年に『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』のミッキー・ローク、1984年に『ストリート・オブ・ファイヤー』、1985年にアントニオーニ/ヴェンダースの『愛のめぐりあい』、同年、ジェニファー・コネリー主演の『フェノミナ』、1986年にマルーシュカ・デートメルス主演の『肉体の悪魔』、1987年に『アンタッチャブル』、1988年に『女たちのテーブル』のカトリーヌ・ドヌーヴ、1989年に『バットマン』、1990年に『ミザリー』のローレン・バコール、1991年にペドロ・アルモドバル監督の『ハイヒール』、同年に『訴訟』のメアリー・エリザベス・マストラントニオ。
2000年に『シャフト』のサミュエル・L・ジャクソンとバネッサ・ウィリアムズ、2001年に『アイ・アム・サム』のミシェル・ファイファー、2005年に『アビエイター』のメガネ全て。2008年に『ダークナイト』のクリスチャン・ベール、2009年の『イングロリアス・バスターズ』のブラッド・ピット、2013年『エリジウム』のジョディ・フォスター、2015年の『ニュースの真相』のケイト・ブランシェットといった具合です。
ちなみに、1992年の『愛という名の疑惑』でリチャード・ギアは再びアルマーニを着ています。
幻のアルマーニ・トレンチ
ラクダの毛のトレンチコートは、『アメリカン・ジゴロ』のスチルにはよく出てきますが、結局は作中では使用されませんでした。
アルマーニのメンズコートの特徴ともなるボタンがなく、シングルで、サッシュベルトを締めるという、かなりエレガントなデザインです。