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【ゲラン】モン ゲラン・シリーズの全て

ゲラン
ゲラン ティエリー ワッサー ブランド 調香師 香りの美学
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モン ゲラン

Mon Guerlain この香りは当時のゲランのCEOであるローラン・ボワロの野望が生み出した香りでした。開発中のコードネームは「G17」。そして、この香りのターゲットは「あなたの好きな香水は?と尋ねられて、答えられない層」だとはっきりと明言していました。

はじまりは、2015年12月。ローランがカンボジアを旅していた時に、同地で監督として『最初に父が殺された』を撮影中のアンジェリーナ・ジョリーと出会い、意気投合し、この香りのミューズが決定されました。

そして、この決定には、ローランが打倒すべきフレグランスと考えていたランコムの「ラヴィエベル」の広告塔がジュリア・ロバーツであることも影響していました。

「モン ゲラン」のミューズ=アンジェリーナ・ジョリー。

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「モン ゲラン」=「私だけのゲラン」



かくして、「ジッキー」の遺伝子を引き継ぐ香りとして「モン ゲラン」が発売されたのでした。正確には、2015年に発売された「モン エクスクリュズィフ」(モンゲランの約2倍の価格)をプロトタイプにした香りでした。

2017年3月1日に、ゲランの5年ぶりの新作フレグランスとして発売された「モン ゲラン」は、アンジェリーナ・ジョリーの〝見えないたタトゥー〟というコンセプトから生み出された香りでした。

「モン ゲラン」とは、「私だけのゲラン」という意味であり、つける人によって香り立ちが違うというユニークな香りの構造から、その名がつけられました。

ゲラン帝国を支える量産型フレグランス

美貌の調香師デルフィーヌ・ジェルコ。

4年間の構想期間を経て、ゲランの五代目調香師ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルコにより生み出されたこの香りの主役となる天然香料は、プロヴァンス産のカーラ・ラベンダーと、インド産のジャスミン・サンバック、そして、オーストラリア産のサンダルウッドとタヒチ産のバニラ・ビーンズです。

独特なボトル・デザインは、ジャック・ゲランがバカラ社に依頼し1908年に創作されたクアドリローブボトルです。そのデザインは、錬金術師が用いる瓶をイメージしたものであり、4枚の葉(ローブ)を象ったキャップの形状が特徴的です。

わずか3年間でシリーズ5作品が生まれるということは、1作品を堅実に3年間売り続けるよりも、効果的に売り上げがあがるという計算の下で売り出されているためです。

しかし、これだけ派生ヴァージョンが短期間でたくさん生まれると必然的にそのシリーズの価値が落ちるのもまた事実です。今では、「モン ゲラン」には、アンジェリーナ・ジョリーというイメージは遥か彼方に去り、量産型フレグランスというイメージが定着しています。

それはシャネルチャンス・シリーズのリリース・ペースの10倍もの速さであることから必然的なことでしょう。イヴ・サンローランの「モンパリ」シリーズと同じく、どれだけその香りが素晴らしかろうとも、その香りの価値は唯一無二な部分にあるわけなのです。

それをフローラルを強くしたり、ローズを強くしたりして、マイナーチェンジしたものを売り出していれば、その香り自体のテーマ性が非常に薄っぺらなものになってしまうのです。

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モン ゲラン全5作品

2020年


モン ゲラン ブルーム オブ ローズ オーデパルファン
ブルガリアン・ローズとターキッシュ・ローズのローズ二重奏に、洋ナシとブラック・カラントがブレンドされたフローラル・フルーティの香り。

2019年


モン ゲラン ブルーム オブ ローズ
ブルガリアン・ローズとネロリにより、軽やかな華やかさに包まれた一般ウケするフルーティ・フローラルの香りへ。澄ましていた「モン ゲラン」が微笑みを浮かべたような香り。

2018年


モン ゲラン オーデトワレ
軽やかでみずみずしいフルーティさからはじまり、ラベンダーバニラへと落ち着いていく香り。彗星のように現れ消えていった「幻のモン ゲラン」。


モン ゲラン フローラル
ピオニーが追加されよりフローラルに。

2017年


モン・ゲラン
ジャスミン・サンバックにより結び付けられたラベンダーとバニラが織り成すフレッシュなオリエンタル・シンフォニー。

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