香水名:ルミエール ノワール プールファム Lumiere Noire Pour Femme オード・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:70ml/22,464円
![]() | 価格:15,606円 |
シングルノート:水仙、パチョリ、ローズ、キャラウェイ、レッド・チリ・ペッパー
「ルミエール ノワール プールオム」とのペア・フレグランスとして、メゾン・フランシス・クルジャンが創業した2009年に発売されたペア・フレグランスです。「オム」との香料の違いは、シナモンの代わりにクミン、およびヨモギ(アルテミシア)の代わりに水仙を使用しているところにあります。
ルミエール(光)とノワール(闇)という対極の二つの言葉をイメージして生み出された、衝撃と視覚の魔法のフレグランスです。それはローズに対して、まったく異質の香りであるパチョリとのブレンドによって生み出されたアンバランスなバランスのフローラルシプレの香りであり、フランシス・クルジャンにより調香されました。
水仙とローズのブレンドからはじまり、薔薇園のローズを連想させる香りが、パチョリとレッド・チリ・ペッパーによって引き出されます。
「稲妻のようにユニークで生気あふれる感覚が表現されます。」という公式の説明文。稲妻という表現はおそらくフレグランスには相応しくないだろう。レッド・チリ・ペッパーのスパイシーさを表現したかったのだろうが、このフレグランスにおけるスパイスの役割は、甘さだけの少女や、20代の女性にはない、成熟したオンナの存在感を表現する役割を果たしています。そこに存在するのは、ギャップです。
信号待ちで聞いている音楽が、ジョー・コッカーやライオネル・リッチーであるような、新しいものばかりを追いかけるわけではない年齢に達した余裕のあるオンナの色気です。
つまりは闇の中に静かに輝く流星のイメージです。音なき閃光(=香り立つ閃光)です。何かを覚醒させる香りと言っても良いのではないでしょうか。