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アルマーニ

【ジョルジオ アルマーニ】アクア ディ ジオ シリーズの全て

アルマーニ
©Armani beauty
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アクア ディ ジオ

Acqua Di Gio 「ジョルジオの水」。1995年に、ジョルジオ・アルマーニが、心から愛するパンテッレリーア島(アフリカに最も近いシチリアの島)から感じる「自由」と「火山島から沸き立つ天然の水」をイメージした香りをディオールで「プワゾン」を調香したエドゥアール・フレシェに作らせたことが「アクア ディ ジオ」シリーズのはじまりです。

水と人間の古くからのつながりに着目し、ブランド初の女性向けマリン・ノートの香り「アクア ディ ジオ」。そして、翌年には男性向けの「アクア ディ ジオ プールオム」がジャック・キャヴァリエアルベルト・モリヤスアニック・メナードにより調香され、20年間で、2500万本売り上げるという、世界で最も売れているメンズ・フレグランスのひとつとなりました。

時は経ち、2012年にアルベルト・モリヤスによりフランカーが調香されるようになり現在に至ります。

フランカーを作ることは新作を作るより楽ですが、また違った意味の難しさが存在します。それはすでにフォーミュラが存在することです。つまり50cmの距離から見ていたものを3mの距離から見るようなものなのです。見る角度を変えて、森をもっと強くしたり、新鮮さを出したり、花の香りを強くしたりするのです。

アルベルト・モリヤス

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太陽と海水と潮風と植物の賛歌

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ここだけの話ですが、私が今まで創造した香りの中で、もっとも女性に対して「その気にさせる効果があった」香りは、アクアディジオです。

アルベルト・モリヤス

「私の最も成功した香水は、アクア ディ ジオ プールオムとロードゥ イッセイだろう」と、ジャック・キャヴァリエが自負する「ジオ プールオム」は、メロン系の香りをもたらす合成香料カロンを使用したマリンノートの代表作の一つです。

『水の第二革命』とも言えるこの香りは、アルマーニが愛する地中海の火山島・パンテッレリーア島からインスパイアされた香りです。暖かい地中海の陽光と、新鮮な溶岩のミネラルを含んだ海水のアンバランスなバランスをマリンノートで表現しています。

以後、全作品を通してマリンノートがこのシリーズの骨子として存在しています。つまりは、合成香料カロンが生み出す〝太陽と海水と潮風と植物の賛歌〟です。

2012年にオードパルファムとして、フローラルをより強調した「アクア ディ ジオ プールオム エッセンザ」が発売され、2015年に第三弾として発売されたのが、ミネラルとインセンスを強調した「アクア ディ ジオ プロフーモ」でした。

さらに2018年に第四弾として、ウッディをより効果的なものにした「アクア ディ ジオ プールオム アプソリュ」が発売され、2020年に第五弾の「アクア ディ ジオ プールオム プロフォンド」が発売されたのでした。こちらはよりアロマティックなブルーに仕上げた香りです。

20代から80代まで年齢を問わない透明感がこのシリーズの最大の強みです。ミニマルなボトル・デザインはファビアン・バロンによるものです。

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アクア ディ ジオ シリーズ

1995年


アクア ディ ジオ(エドゥアール・フレシェ、フランソワーズ・キャロン)

1996年


アクア ディ ジオ プールオム(ジャック・キャヴァリエ、アルベルト・モリヤス)

2012年


アクア ディ ジオ プールオム エッセンザ(アルベルト・モリヤス)

2015年


アクア ディ ジオ プロフーモ(アルベルト・モリヤス)

2018年


アクア ディ ジオ プールオム アプソリュ(アルベルト・モリヤス)

2020年


アクア ディ ジオ プールオム プロフォンド
(アルベルト・モリヤス)