エルメス

【エルメス】李氏の庭(ジャン=クロード・エレナ)

スポンサーリンク

中華帝国の皇帝の香り

池の匂い、ジャスミンの香り、湿った小石の匂い、スモモや金柑の木、巨大な竹林の香りを、記憶をたどって思い浮かべました。すべてがそこにありました。池の中でゆったりと百年の時を経てきた鯉までもが。花椒(ホワジャオ=四川山椒)の茂みはバラのような棘を持ち、その葉はレモンのような香りを漂わせていました。私に残された仕事は、他のすべての要素も織り込んで、新しい庭をつくることだけでした。
ジャン=クロード・エレナ

エルメス専属調香師としてのジャン=クロード・エレナの最後の「庭園」シリーズです。そして、これが第五弾でした。当初は、英国の庭をイメージした香りが予定されていたのですが、エレナが、〝あまりにありきたりで退屈すぎる〟と、予定を変更したことから、中国をテーマにすることが決定しました。

そして、中国を訪問し、数々の庭からインスピレーションを受けて、それらを合わせた架空の庭<李氏(ムッシュ・リー)の庭>の香りを創造しました。しかし、残念ながら、東洋の神秘性は全く感じられない洗練されたフルーティ・フローラルの香りです。

リモネンを多く含むキンカンのシトラスからはじまるその香りは、その背景にミントを忍ばせ、あくまでも爽快さではなく、静謐さを生み出しています。この香りのテーマはあくまでも静謐さから生み出される幻想性なのです。こうして、ウォータリーなジャスミンが香り全体を包み込んでいきます。

「パッケージには中国の現代アート作家、リ・シンによって繊細なグレーの濃淡による墨の河が描かれ、黄河を思わせるジョーヌ・アンペリアル(皇帝の黄色)のボトルを引き立てます。」(公式ホームページより)

しかし、ネーミングのセンスが第四弾の「屋根の上の庭」から宜しくないです。エルメスは、こういう分野のマーケティングがここ最近とても弱いように感じます。そして、今回の香水の名前は極めつけにセンスが悪い。「李氏の庭」=「リーさんちの庭」という意味です。そんな名前のフレグランスにときめきを覚えますか?

フレグランスとは、ネーミングからも香りがするものなのです。つまりネーミングはとても重要なのです。このフレグランスの名前が「楊貴妃の庭」「李白の庭」だったなら、今の二倍は売れているでしょう。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:李氏の庭
原名:Le Jardin de Monsieur Li
種類:オード・トワレ
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/8,690円、50ml/12,760円、100ml/17,930円


シングルノート:キンカン、ジャスミン、ミント、ホワイトムスク

エルメス 李氏の庭
created by Rinker
¥6,080 (2020/01/18 16:25:00時点 楽天市場調べ-詳細)

スポンサーリンク

最新の投稿

更新カレンダー

2020年1月
« 12月  
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031 

ファッションアイコン(女優編)

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。