アルベルト・モリヤス

ダーク・ロード (アルベルト・モリヤス)

香水名:ダーク・ロード Dark Lord オード・パルファム
ブランド: キリアン
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2018年
対象性別:男性
価格:50ml/36,720円
販売サイト:高島屋オンライン

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トップノート:ベルガモット、ペッパー、華北山椒
ミドルノート:ラム、ジャスミン・サンバック、ダバナ
ラストノート:レザー、ハイチ産ベチバー、パチョリ、シダー、サイペルス

日本に上陸していなかった、最後のラグジュアリー・メゾン・フレグランス「キリアン」(正式には、バイ・キリアン)が、ついに2018年冬に三越日本橋と日本橋高島屋に初上陸しました。

香水界のロールスロイス」というイマイチぴんとこないブランドイメージが、見事に、トム・フォード(フレグランス)のブランド・イメージとバッティングしそうです。

果たして売れているのでしょうか?この価格帯のフレグランスを、トム・フォードのようにコスメやアパレルもひっくるめてではなく、単体で売ろうとするのはかなり無謀なことです。フレデリック・マルが日本で路面店、伊勢丹などでことごとくこけているのも、そういったポイントを踏まえて戦略を立て切れていないからです(伊勢丹の全国のフレグランス売り場の販売員のレベルの低さには驚かされる。少しは、ブルーベルの爪の垢を煎じて飲んだ方が良いでしょう)。

仮に「キリアン」を売るならば、東京のように購買層が絞りきれない都市ではなく、大阪の梅田阪急といった絞りきれる市場から初上陸させるべきでした。果たして「キリアン」に興味のある層が、日本橋に足を運ぶのでしょうか?

そんなキリアンから2018年夏に発売された新作フレグランス。その名も「ダーク・ロード=魔王」。建前上は、「夜の紳士」とうたってはいますが、本音においては、ヘネシー家の貴公子キリアン・ヘネシーが、『スター・ウォーズ』に登場するダーク・ロード(日本では暗黒卿)をイメージして、調香界のヨーダとも言えるアルベルト・モリアスに、暗黒面に踏み込んでもらい、創造してもらった香りであることは間違いありません。

大人になりきれない御曹司が、上質なレザーとアルコールで武装した姿から放たれる光と影。これは努力の末に男を磨いたものには不必要な香りであり、生まれながらに高貴なるものが、遊び心として使用する〝暗黒面〟の香りなのです。

ベルガモットとペッパーから開幕する悪の宴は、ジャスミンサンバックとダバナの甘さに、上質なレザーとラムが融合され、お金大好き女子に対する「鼠取り」の役割を果たしてくれます。それにしても、キリアンの香りがどれも素晴らしいその理由は、トム・フォードよりも遥かに踏み込んだ、一貫した「庶民を無視した姿勢」にあります。

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