ブラッド・ピット

ブラッド・ピット1 『ファイトクラブ』1(3ページ)

    作品名:ファイト・クラブ Fight Club (1999)
    監督:デヴィッド・フィンチャー
    衣装:マイケル・キャプラン
    出演者:エドワード・ノートン/ブラッド・ピット/ヘレナ・ボナム=カーター/ミート・ローフ/ジャレッド・レト



    格好をつけない男って、何か物足りなくない?

    男子が、女子の太ももや胸の谷間に弱いように、女子は、男子のココに弱いのです!襟のボタンをあざとく片方外しているウザさが、女心をくすぐります。更に前裾をだらしなく内に折り込んでいる所もポイント高しです。

    ブラッド・ピット・スタイル1
    • 白×グレー・ブロックス・ストライプのシアサッカー・スーツ
    • イエロー・ストライプ・ポロシャツ。ヘソ丈
    • ブルー×イエローベースのギリシア・ローマ観光促進柄のネクタイ
    • 『サンセット』オリバー・ピープルズ・サングラス

    男性が結婚して1年も経つと、オシャレになる人と、老化する人の2種類に分かれると思います。私は常に男性の戦闘能力を測るスカウターを持ち歩いています。男性の価値は、30代になってから分かるとよく言います。それは、男性は20代にはまだオシャレにも気を配れますが、30代になるとそれ以外にも集中しないといけないことがたくさん出来、夫にぶら下がって生活している「ワタクシ」族のような〝自分が好きなんですタイム〟の余裕が出来ないところにあります。

    30代からの男性の装いに、奥様や恋人の影響が強くなるのはそのためです。オシャレに興味のない奥様だと、ダンナは見る見る老化していきます。流行=ファストファッションの感覚で、そのファスト・ファッションの中でもセールに引っかかる類のものを購入し、激ダサ・コーデに身を包みます。衣服において安い商品の中から更に安いものを選ぶという行為がどれほど愚かであるか説明する必要はないはずです。

    一方、オシャレな奥様は、いい意味でダンナにも自分を引き立たせるアクセサリーになってもらいたいので、ダンナのオシャレを応援するようになり、ダンナは見る見る生気に溢れ、男の色気を育むようになります。そんな男性のためにバイブルとなると私が考える映画が、『ファイトクラブ』です。この映画からブラッド・ピットは、本格的に21世紀のファッション・アイコンへの道を独走するのです。

    脂肪吸引した脂肪を集めて石鹸を作ることで生計を立てているブラッド・ピット(1963-)扮するタイラー・ダーデン。彼はエドワード・ノートン(1969-)扮する「僕」が生み出した、最高にイケテる男の理想像としての幻覚です。そんな理想の男を演じるわけなので、この作品は映画史上類稀なるあざとさを伴った「悪のファッション理論」を振りかざせる映画となったのです。

    絶対にジェームス・ディーンに影響を受けているだろう、やる気のなさを装いつつも、ポーズをばっちり決めまくるという、ブラッド・ピット・スタイルの源流が確立されたのも本作からです。男のVゾーンをさりげに見せたりするのですが、これはまさにパンチラ女子並みに露骨なお誘いオーラが出ています。女子で例えるならば、クラブのカウンターチェアに腰掛けて、ターゲットの男にそっぽを向き、横顔を見せながら、足を組んでパンチラばっちし、みたいなノリが上記の写真のブラピです。



    ジャック・ケルアックを愛読してそうなヤツ

    big__Fight-Club-Review01

    どこにいようが、おれのトランクはベッドの下からいつでも取り出せるようになっている。いつでも出て行ける。いつ叩き出されてもいいようになっている。  ― 『路上』 ジャック・ケルアック(1951年)

    ブラッド・ピット・スタイル2
    • ワインレッドに白のステッチが所々に入ったジャケット
    • 赤×グレーのハウンド・トゥース・チェック・トラウザー
    • 白黒のオオハシがプリントされたディスコ・スタイル・カラーのボタンアップシャツ
    • グッチのビット・ローファー
    • 『エアロ54』オリバー・ピープルズ・サングラス

    「知ってるか?ガソリンと冷凍オレンジ・ジュースでナパーム弾を作れる」「前を通るよ。ケツを向けようか?それとも息子を向けようか?」なんて嘯くタイラー。こんな男が成田ーNY便の後部座席に乗っていたら、その会話が気になってしょうがないです。絶対に枕なんかを後ろに落として、取る振りをして、ルックスチェックに私はいそしむでしょう。「やれやれ、どんなバカなオトコなんだ?」なんて余裕を持って、振り替えったら、そのルックスのイケメンぶりに、キュンとしてしまう。でも、関心なさそうにツンとしてしまう。そして、もう二度と彼を見ることが出来ない。私の人生とは無縁の存在なんだなんて決めてしまう。これが女の人生なんです。

    興味深いのが、以下の「僕」のセリフです。「スーツケースに何でも入っていた。カルバン・クラインのシャツ。DKNYの靴。アルマーニAXのタイ」。今では微妙なブランドが並んでいます。1997年の流行といった感じです。



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