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【ファイト・クラブ】タイラー・ダーデンを知ってるか?

グッチ
グッチファッション・ブランドブラッド・ピット女性目線の男磨き
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【ファイト・クラブ】

Fight Club 1999年7月、空から恐怖の大王が降り、アンゴルモアの大王をよみがえらせる。そして全人類は死に絶えるはずだった。しかし、ノストラダムスの大予言が嘘っぱちだと分かった3ヵ月後に、新たなる恐怖の大王が、スクリーンに舞い降りたのでした。

その男の名はタイラー・ダーデン。「〝いつか死ぬ〟ってことを恐れずに心に叩き込め!すべてを失ってこそ、真の自由が得られる」そんな彼の言葉は、まるでミレニアムの神の啓示のように当時の世界中の男性たちの心を捉えたのでした。

デヴィッド・フィンチャー作品への出撃第二弾となるブラッド・ピット扮するタイラー・ダーデンのファッションもまた当時の人々にとって衝撃的でした。

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あらすじ

主人公の「僕」(エドワード・ノートン)は、大手自動車会社のリコール査定士として安定した生活を送っています。高級コンドミニアムに住み、イケアのデザイン家具に囲まれ、物質的には何不自由ない生活を送っていました。

しかし、精神的に不安定な「僕」は不眠症に悩まされていました。そんなとき、睾丸ガン患者の集いを知り、「僕」は睾丸ガン患者の振りをして参加するのでした。そこで出会った元ボディビルダーでステロイドの過剰摂取により睾丸を失い女性のような胸を持つことになった巨漢のボブ(ミート・ローフ)。彼の大きな胸の中で思う存分泣くことが出来たその日から、「僕」の不眠症は改善されていくのでした。

そして、毎日シフトを組み、不幸な人々の自助グループにニセの患者として通うようになり、安眠が貪れるようになりました。そんな安らぎの日々も束の間のこと、「僕」の前にマーラ・シンガー(ヘレナ・ボナム=カーター)という女性が現れ、再び不眠症が悪化してしまうのでした。

少ししたある日、出張中に自宅のコンドミニアムで爆発事故が起こり家が無くなった「僕」は、その日、出張帰りの機内で知り合った石鹸の行商人タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)に電話をかけました。

「僕」とは見た目も性格も正反対のタイラーとバーで合流し、すっかり意気投合する二人。そして、タイラーの家に泊めてもらうことになった「僕」は思いもよらぬ頼み事をされるのでした。それは「力いっぱい俺を殴ってくれ」でした。

夜中にバーの駐車場で殴り合う二人。その時、「僕」は生まれてはじめて生きている実感を感じるのでした。やがてそんな殴り合いを繰り返すうちに、他のバーの客の男性達も参加するようになりました。こうして「ファイト・クラブ」は結成されたのでした。

自然にリーダーとして皆から崇拝されるようになったタイラーは、まるで新興宗教の教祖のようにルールを沢山作り上げていきます。

「ファイト・クラブ  ルールその1、ファイト・クラブのことを決して口外するな」。やがて、この「ファイト・クラブ」は、想像もつかない危険なテロ組織へと変貌を遂げていくのでした。

暴走するタイラーを止めようと孤軍奮闘する「僕」。そして、「僕」は衝撃の真実を知ることになるのでした。

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ファッション・シーンに与えた影響

1999年の世紀末に公開され、その破滅的なストーリーとブラッド・ピットのムキムキの肉体によりセンセーションを巻き起こした『ファイト・クラブ』が、ファッション・シーンに与えた影響は、以下の四点でした。

  1. オリバー・ピープルズ
  2. バーガンディ・カラーを貴重としたスタイリング
  3. グッチのビット・ローファー
  4. 当時のメンズ・ファッションのルールを突き破る奇抜な組み合わせ

この作品が、つい最近まで大流行していたラグジュアリー・ストリートに与えた影響は絶大であり、これから流行していくであろうネオ・ストリートに与えていく影響も小さくはないでしょう。何よりも「とびきりダサい男が考えるクールな男とはどんな男か?」という発想が、〝永遠に斬新〟なのです。

そして、この作品により、ブラッド・ピットは、21世紀最高のメンズ・ファッション・アイコンの頂点へと駆け上がっていくことになるのでした。

作品データ

作品名:ファイト・クラブ Fight Club (1999)
監督:デヴィッド・フィンチャー
衣装:マイケル・カプラン
出演者:エドワード・ノートン/ブラッド・ピット/ヘレナ・ボナム=カーター/ミート・ローフ/ジャレッド・レト

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