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アデライン、100年目の恋(2015)1【映画の中のファッション】(4ページ)

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作品名:アデライン、100年目の恋 The Age of Adaline(2015)
監督:リー・トランド・クリーガー
衣装:アンガス・ストラティー
出演者:ブレイク・ライヴリー/ミキール・ハースマン/ハリソン・フォード/エレン・バースティン

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グッチのフリーダ・ジャンニーニがデザインした衣裳①








2007年から2012年にかけて放送されたテレビドラマ『ゴシップガール』の主人公セリーナ・ヴァンダーウッドセンを演じ、世界のファッション・アイコンとなったブレイク・ライヴリー(1987-)は、2012年にライアン・レイノルズと結婚し、2014年12月に一人目の子供を出産しました。

そんな彼女が出産前に選んだ役柄がアデライン役でした(本作の撮影は、2014年3月10日から5月5日にかけて行われました)。それは当初ナタリー・ポートマンに熱烈なオファーがかけられていました。

アデラインは、1908年1月1日に生まれ、1937年以降、29歳のまま成長がストップした、現在107歳の美女という役柄でした。

だからこそ、1920年代から21世紀までの約85年間のファッションの流れを見せてくれる作品という謳い文句でしたが、実際のところは、1920年代と50年代、60年代が少しだけ回想され、107歳のファッションIQを盛り込んだ2014年のレトロ・ミックスが主役の作品でした。


それは明らかに撮影当時のグッチのクリエイティヴ・ディレクターであるフリーダ・ジャンニーニが提唱していたグッチの伝統的なイメージである〝美男美女がより輝くためのグッチ〟イメージの集大成ともいえる作品でした。

そして、この選民的なスタイルが、そういった層には注目されたのですが、一般庶民及び若者には、ほぼ相手にされず、グッチの売り上げ低下を決定付け、ラグジュアリー・ブランド全体が、生き残るためには、一般庶民及び若者に対して、〝夢を見せ、お金を使わせないと〟未来はないと確信させた作品だったのです。

ちなみにこの作品が公開された2015年4月(日本公開は同年10月)には、フリーダはもういませんでした。2015年1月1日づけでフリーダ・ジャンニーニとパトリツィオ・ディ・マルコCEOは共々解雇され、マルコ・ビッザーリによりクーデターが始動されたのでした。

そして、同年1月22日にアレッサンドロ・ミケーレが、フリーダの後継者に就任し、現在のグッチ旋風=〝ブサイクでも目立ったモン勝ち〟ルックが世界中の若者の共感を勝ち取ったのでした。

そんな「失われたグッチ」スタイルを着ている本作をなぜいまさら取り上げるのか?それは私自身が現在の子供じみたグッチ・ルックにウンザリしているからなのです。

2013年プレ・フォール・コレクションよりチョイスしたグリーンとバーガンディのアンバランスなバランスが絶妙なカシミアのタートルネック(このタートルネックから覗く金色のアンティーク・ペンダントがまた絶妙)オリーブグリーンスカートにキャメル・トレンチコートのアンサンブルがレトロを着こなす女こそがタイムレスを制するということを教えてくれます。

パテントレザーのがま口ハンドバッグもエレガントです。

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愛すべきプレッピースタイル





「狂乱の20年代」のプレッピー・ファッションを堪能することが出来る映画と言えば『華麗なるギャツビー』(1974)の名が上げられます。

そして、1929年のアデラインが着ているファッションこそがまさしくプレッピー・スタイルなのです。もちろんヘアスタイルはマルセル・ウェーブです。そして、黄色のウール・クローシュにマッチした同色のレトロ柄のステートメントコートの中にはフリルのついたドロップウエストのシフォンドレスを着ています。実に印象深いのは、昔フェンディで発売されていたようなランチボックスのようながま口バッグです。

この時、まだ彼女は年を取る事が出来た時代であり、ファッションも当時の流行にどっぷりと影響されていることが分かります。

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