ボンド・ガール

ウルスラ・アンドレス1 『007/ドクター・ノオ』2(4ページ)

    作品名:007/ドクター・ノオ Dr. No (1962)
    監督:テレンス・ヤング
    衣装:テッサ・プレンダー ガスト
    出演者:ショーン・コネリー/ウルスラ・アンドレス/ジョセフ・ワイズマン/ユーニス・ゲイソン

    ボンドガールの誕生。

    ウルスラ・アンドレス。記念すべき初代ボンドガール。

    女性にとってのボンドガールという存在は、ファッション誌においては全く注目に値しない話題でした。その存在は、あくまでジェームズ・ボンドのための添え物に過ぎないという認識が強く、それはあながち間違った認識ではありませんでした。しかし、その長きにわたるボンドガールの歴史も60年を越えるものとなり、歴代ボンドガールから見えてくる女性像の変化の中から、無視できない、女性がより美しくなるための英知が秘められていると考えられるようになりました。

    だからこそ、ボンドガールが世界のファッション・シーンに与えた影響を見ていきましょう。この作品の成功のひとつは、ウルスラ・アンドレス(1936-)のビキニにあったと言っても過言ではありません。当時青少年たちは、アクション映画を見るふりをして60分を過ぎて登場するウルスラ扮するハニー・ライダーの褐色の肌を待ち焦がれていました。そして、センスの悪い露出の全くないチャイナ服に着替えたシーンがやってくると、「なんでチャイナドレスじゃねえんだよ」と心の中で悪態をついていたのでした。

    こうして、1960年代の青少年たちは、ボンドムービーによって、女性の足と胸の谷間を見たい願望が満たされ、乳房に対する憧憬へと移行していくのでした。以後、歴代ボンドガールたちが、世界中の青少年を青い誘惑する現象が起こったのです。特に日本人の青少年にとって、白人女性=ビキニ姿のボンドガールというイメージが定着するほどの歓喜のトラウマとなったのです。

    その王座の奪還は、『青い誘惑』のラウラ・アントネッリの深夜放送まで待たねばなりません。さて話が脱線しました。女性にとってのボンドガールの失われた記憶を補充していきましょう。話を戻して、まずはウルスラ・アンドレスの登場です。

    この作品からビキニの歴史は始まりました。

    ひとつ疑問です。こんなデカイ貝をどこから見つけてきたのでしょうか?

    実際に運動神経の良いウルスラ。リアル・アマゾネスです。

    少し、クラウディア・カルディナーレに似ています。

    永世中立国スイス出身。でもあなたは男性の侵略者でした。

    もっともハニー・ライダーを示す美しいショット。

    当時、ウルスラ・アンドレスかラクエル・ウエルチの時代でした。

    程よい脂肪。健康美溢れる女性=ボンドガールです。

    私は百科事典から全てを学んだの。8才の時、Aからはじめて、今はTよ。たぶんあなたより物知りよ。

    ハニー・ライダー

    物語が62分の時を刻み、はじめて登場する初代ボンドガール。ジャマイカのビーチから現れた女性に、世界中の男女は衝撃を受けました。失神したジェームズ・ボンドが目を覚ますと、エメラルド・グリーンの海の中から現れるアマゾネスのような野性味溢れる褐色の金髪美女。これはひとつのロマンです。男性の馬鹿げたロマンを映像に体現した瞬間、ひとつのファッションが生まれたのです。原作では、ハニー・ライダーは〝ヴィーナスの誕生〟風に裸で海から登場すると書かれていました。しかし、映画ではその裸体にビキニを着せたのでした。

    この作品によりビキニの歴史がはじまりました。以後ビキニは世界的なブームとなります。史上最初のビキニは、1946年にフランスの公共プールでルイ・レアールにより発表されました。しかし、50年代、ビーチやプールでビキニを着ることは、まだまだタブーでした。そして、本作により「ビキニ・レボリューション」のトリガーは引かれたのでした。

    ボンドガール・ファッション1 ホワイト・ビキニ
    • ホワイト・ビキニ。正確にはアイボリーコットン
    • 白のブリティッシュアーミーベルト。左にナイフホルダー
    • ペールピンクのボタンダウンシャツを羽織る




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