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【セルジュ ルタンス】サラザン(クリストファー・シェルドレイク)

クリストファー・シェルドレイク
クリストファー・シェルドレイクセルジュ・ルタンスブランド調香師香りの美学
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サラザン

原名:Sarrasins
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2007年
対象性別:ユニセックス
価格:不明

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別名「ジャスミン・アッバース」


パレ・ロワイヤル本店限定の香りとして2007年に発売された「サラザン」。その名の意味は、「サラセン人」です。それは、中世のヨーロッパ世界におけるイスラム教徒を指す呼称でした。

この香りは、中世フランスの脅威であったサラセン人への怖れをボトルに封印したものです。

濃い紫の液体とは真逆な白くもクリーミーなジャスミンが花咲くように華やかに香り立ちます。すぐに夜のニュアンスを生み出すようにスパイシーなカーネーション(サリチル酸ベンジルとオイゲノール)が加わり、ジャスミンのインドールが増し、メタリックな側面を見せます。

そうです。この香りは、ジャスミンの野生と人工と野獣の三段階変化により構成される香りなのです。ラストにおいてムスク、パチョリ、カストリウムとジャスミンが絡み合い野獣の側面を見せ、官能的な香りに包まれる様はまさに圧巻です。

別名「ジャスミン・アッバース」。それは過去最大のイスラム国家アッバース朝(首都バグダッド)であり、サラセン人によるイスラム帝国でした。そして、この王朝を滅ぼしたのが、モンゴル帝国のクビライ・カンだったのです(=「ムスククビライカーン」)。

この香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「サラザン」を「レザー・フローラル」と呼び、「適切にインドールが配合されたジャスミンの香りが突風のように吹き抜けて、サラザンは始まる。」

「そして、「とてもいい香りだ」といい終わって、ちょうど「このホワイトフローラルの香りは次にどうなるのだろう?」と思い始めた頃に、暗い短調のようなレザーノートにさっと姿を変え、その後すぐに、アプリコットの香りが燦然と輝く風となって人々を驚かせる。レザーアプリコットのアコードはオスマンサスに似ているように思う。そしてジャスミンとのデュエットは数時間にわたって十分に持続する。」

「私は最初からルタンスのファンなのだが、最近のフレグランスのうちのいくつかは、変にけばけばしく下品ですらあり、あまり好きになれなかった。しかし、この香水は趣旨においてもできばえにおいてもまったく違う。野心的で抽象的、雄大かつ豊か、大胆な美しさで、肌につけるとすばらしく香りたつ。」「シャネルのニューコレクションといっても通用しただろう。」と5つ星(5段階評価)の評価をつけています。

香水データ

香水名:サラザン
原名:Sarrasins
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2007年
対象性別:ユニセックス
価格:不明


トップノート:ベルガモット
ミドルノート:カーネーション、ジャスミン、ラブダナム
ラストノート:ムスク、パチョリ、カストリウム

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