ジェームズ・ボンド

ロジャー・ムーア2 『007 死ぬのは奴らだ』2(2ページ)

作品名:007 死ぬのは奴らだ Live And Let Die(1973)
監督:ガイ・ハミルトン
衣装:ジュリー・ハリス
出演者:ロジャー・ムーア/ジェーン・シーモア/ヤフェット・コットー/グロリア・ヘンドリー/マデリン・スミス

世界一の無責任<テキトー>男伝説

これが問題のタロットカードです。

ベージュとブラウンのスーツ・スタイルのアンサンブルはとてもクール。

極めて70年代的なハイウエストなメンズパンツ。

二階建てバスを使ったボンドムービーらしいカーチェイスシーン。

ジェームズ・ボンド・スタイル5 ベージュスーツ
  • テーラー:シリル・キャッスル
  • ベージュのリネンスーツ、2つボタン、深いサイドベンツ、トラウザーはフレア
  • ライトブラウンと白のブッチャー・ストライプ・コットンシャツ、フランク・フォスター
  • レッド・ブラウン・サテン・シルク・タイ、ワイド、フォア・イン・ハンド・ノット
  • ブラックシューズ

我らがソリテアちゃんが、ジェームズ・ボンドに処女を奪われてしまうシーンに、三代目イズムが集約されています。どこでどうやってそんなトランプを作った(まさかQが?)のかは分からないのですが、イカサマトランプを使って、ソリテアちゃんを騙してその処女を奪うのです。この時、間違いなく世界中の観客は、こんなテキトーなイカサマで、処女を奪われてしまうソリテアちゃんも馬鹿だな・・・と呆れ返ってしまうのでした。

ロジャー・ムーアの三代目ボンド・ムービーの醍醐味は、登場人物が、ほぼ馬鹿ばっかりなところにあります。しかし、裏を返せば、1970年代という、神経質なアメリカン・ニューシネマやヨーロッパ映画が全盛の時代に、「テキトー精神で、馬鹿騒ぎしようぜ!」と、開き直れたからこそ、『私を愛したスパイ』と『ムーンレイカー』において唯一無二の輝きを手にすることが出来たのです。

ムーア=ボンドのダンディズム

男のダンディズムがほとばしるかなり上質なシルクシャツ。

プロデューサーのハリー・サルツマンとムーア。

南国のジャマイカで黒を着ることはあまりない選択肢だろう。

ロレックス・サブマリナー5513

ジェームズ・ボンド・スタイル6 ブラックシルクシャツ
  • ブラック・ショートスリーブシルクシャツ、ポインテッドカラー、胸ポケット
  • ベージュ・トラウザー、フレア、サイドポケットなし
  • ブラック・レザー・ベルト
  • ブラック・ホースビット・スリッポン

ワニ革の靴を履いて、大量のワニに追いかけられたロジャー・ムーア

「必ずサイドベンツにしてくれ」とテーラーにリクエストするボンド。

悪役のカナンガという名前は、ワニ園のオーナー・カナンガ氏の名からつけられた。彼の父親はワニに喰われて死に、彼自身も1978年で32歳でスピアフィッシング中に心不全で死んだ。

ワニの背中越えシーンは、カナンガ氏によって行われ、5回目で成功した。

劇中には出てこないマキシスカート姿のジェーン・シーモアと共に。

このスーツこそワニの背中を飛び越えた幸運のスーツなのだ!

ジェームズ・ボンド・スタイル7 クロコダイル・スタイル
  • テーラー:シリル・キャッスル
  • ベージュ・スポーツ・コート、バスケット織り 、シングル、ノッチ・ラペル、2つボタン、リンク・ボタン
  • ダークブラウン・トラウザー、フレア
  • エクリュ・シャツ、カクテル・カフス、フランク・フォスター
  • ブラウン・タイ、クロコダイル柄、フォア・イン・ハンド・ノット
  • ダークブラウンレザーベルト
  • ダーク・コードバン・クロコダイル・スリッポン・ローファー、バイシクルトゥ
  • ロレックス・サブマリナー5513

撮影中にワニ革の靴を履いていたことによって、ワニの大群に追いかけられるという恐怖を味わったロジャー・ムーア。

そして、このワニ園のシーンにこそ、三代目イズムの神髄が示されたのだった。ワニ革の靴を履いているボンドが、ワニ園の小島に置き去りにされる。迫りくるワニの大群。せっかくのロレックスの秘密兵器も使い物にならず、ワニに完全に囲まれたボンドが閃いた脱出方法は、風雲たけし城の竜神池を渡るが如く、水面を走る少林寺僧が如く、きちんと一列縦隊に並んだワニの背中を順番にジャンプして見事に境地を脱出するのだった。

ちなみにこのワニ園は、ジャマイカで「ジャマイカ・スワンプ・サファリ・ヴィレッジ」という名で、007信者の聖地として現役です。

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