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【ブルガリ】オムニア コーラル(アルベルト・モリヤス)

ブルガリ
©BVLGARI
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オムニア コーラル

原名:Omnia Coral
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:100ml/21,560円
販売代理店ホームページ:KAWABE

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ブルガリ初のフルーティ・フレグランス

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ブルガリがフルーティノートの香りを作るのは初めてですが、この香りにはブルガリを感じさせるフルーティさがあります。高貴で希少な赤珊瑚をイメージし、ジューシーな果実のあふれるような感覚とハイビスカスの花によって官能的で自然な香りを作り上げました。

アルベルト・モリヤス

『オムニア』シリーズ第五弾として発売された「オムニア コーラル」は、ブルガリ初のフルーティ・フレグランスとして2012年に発売されました。ザクロとハイビスカスの珍しい組み合わせのこの香りは、アルベルト・モリヤスにより調香されました。


何よりもこの香りの中で興味深いのは、〝赤いエッセンスが凝縮した香り〟ということです。ハイビスカスやザクロ、そして、ゴジベリー(クコの実)という杏仁豆腐の上に見かける赤いドライフルーツ(楊貴妃が毎日食べていたという伝説がある)が香りとして登場するところにあります。

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ザクロ × ハイビスカスティーの香り

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あったかいフルーツジュースの香り〟は、ピリっと苦味のあるベルガモットと華やかなゴジベリー(アンブレットリド)のコントラストが、軽やかでジューシーなザクロの酸味を導き出すようにしてこの香りははじまります。

すぐにウォーターリリーとハイビスカスティーのみずみずしさがザクロの奥から広がっていくように香り全体へと浸透してゆきます。それは南国のプールサイドで飲む温かいフルーツジュースのようです。

やがて、ムスク(ガラクソリド)とウォータリーな甘いハイビスカスティーがクリーミーに溶け合いながら、ドライなシダーに包まれ、軽やかなムスキーウッディな余韻を残してくれます。

南国のホテルのプールで軽く泳いだ後、ひときわ明るく美しい素肌を保つために必要なこと。それはハーブティー(=ハイビスカスティー)によって抗酸化作用を持つポリフェノールを摂ることです。

そして、コーラルとは、珊瑚であり〝産後〟とも掛けられ、女性を守ってくれる色石です。つまりこの香りは〝女性をより美しくする〟意図で生み出された香りとも言えます。

マーク・ジェイコブスのためにモリヤスが調香した「デイジー オー ソー フレッシュ」と多くの類似点が感じられる香りです。

イタリア半島西方の地中海にうかぶサルディニア島で採れる赤珊瑚(コーラル)をイメージした赤色のボトル・カラーも非常に印象的です。

あくまでも夏ではなく春をイメージした爽やかなトロピカル・フレグランスです。キャンペーン・モデルとして起用されたのは、ドイツ出身のカローラ・レマーです。イネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディンにより撮影されました。

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香水データ

香水名:オムニア コーラル
原名:Omnia Coral
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:100ml/21,560円
販売代理店ホームページ:KAWABE


トップノート:ベルガモット、ゴジベリー(クコの実)
ミドルノート:ウォーター・リリー、ハイビスカス、ザクロ
ラストノート:ムスク、ヴァージニア・シダー