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ノワール エピス (ミッシェル・ルドニツカ)

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香水データ

香水名:ノワール エピス Noir Epices オード・パルファム
ブランド:フレデリック・マル
調香師:ミッシェル・ルドニツカ
発表年:2000年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/7,920円、30ml/21,780円、50ml/27,720円、100ml/39,600円
販売代理店ホームページ:高島屋オンライン


トップノート:オレンジ、ローズ、ゼラニウム
ミドルノート:ナツメグ、シナモン、ペッパー、クローブ
ラストノート:サンダルウッド、パチョリ、シダー、バニラ

香水広告フォト&動画

ルカ・トゥリン

★★★★☆ スパイシー・ウッディ

ペトリ皿(シャーレ)の中央にクローブを植えつけ、しばらく蓋を開けたままバクテリアが繁殖する様子を観察する。最近は行儀よく中央のスパイスと距離をおいて広がるだろう。感染を診療案内にとどめておくために発明された植物の小さな分子たちの多くは、香水製造にたどり着いている。そして私たちには生まれながらにして、身体によい使い道を本能的に嗅ぎ分ける、進化によって得た能力が備わっているようだ。ハーブ専門店へ足を運び、世話好きなアドバイザーから嗅覚の不協和音をならうのは、いつもふしぎな、心踊る楽しみのひとつだ。ノワール・エピスのトップノートにはそのような感じがあるのだが、ハーブと戯れるというすばらしくエレガントな方法で施されながらも、多くの「天然」フレグランスと違って、そのままハーブに飲み込まれることがない。ウッディロージーな残香は、以後に発売され、たいへん惜しまれた「ノンブル ノワール」をかすかに思い起こさせる。傑出していて、スタイリッシュであり、天然の輝きをもっていながら、そこには合成木材やウッディアンバーにありがちな強烈な刺激がまったくない。エドモンドとテレーズ・ルドニツカ夫妻のご子息ミシェル(天分に恵まれた写真家でもある)が創った美しいフレグランスであり、フレデリック・マルの製品の中では私のお気に入りだ。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

ブラック・ルドニツカ!

「ブラック・スパイス(黒い香辛料)」という名のオリエンタル・スパイシーなこの香りは、エドモンド・ルドニツカの息子であるミッシェル・ルドニツカにより2000年に調香されました。こういう人選が出来るところがフレデリック・マルの恐ろしさとも言えます。

元々は、ル パルファム ドゥ テレーズを、フレデリック・マルの最初のフレグランスのうちのひとつとして発売する許可を、テレーズ&ミッシェル・ルドニツカから得た会話の中で、マルがミッシェルに、何かプライベートな香りを作っていますか?と尋ねたのがきっかけでした。

そして、ミッシェルは2年間、個人的に調香している香りがあることをマルに伝えたのでした。この香りを嗅いだマルは、ただちに商品化を決定し、ただ一点バニラを強化することだけ希望しました。

この香りの主役は、ミッシェルが愛しているスパイスであるナツメグです。通常のスパイス系の香りの中でも飛びぬけた量のナツメグが使用されています。スパイスとフルーツ、フローラル、そして、ウッディとバニラの絶妙なバランスがこの香りの特徴です。それはオリエンタル過ぎないシプレー寄りの香りなのです。

マーク・ロスコの海外からインスパイアーされた香り


この香りは、ミッシェルが、マーク・ロスコの絵画(特に「No.3/No.13 (Magenta, Black, Green on Orange)」)からインスパイアーされた「香りを抽象表現する」というテーマで生み出された香りです。

サンダルウッドとパチョリのウッディなベースを贅沢なスパイスで包み込んでいます。オレンジとゼラニウムが微量のローズに反応するトップからはじまるこの香りは、それは黒の深度を図ろうとした香りであり、黒を恐れない香りなのです。

使用されている香料が、お互いを生かしあうというフレグランスにおいては奇跡的なバランスを保つ香りです。オープニングのクラシカルなフレグランス臭と、ラストの心地よい温かみのふり幅の素晴らしさ。ここで私たちは、かつてのミツコNo.5といったフレグランスが持っていた不文律を思い出すのです。

最初から「サイコー」な香りは、「飽き」てくる香りであり、昔の調香師は、「サイテーをサイコー」にする香りを生み出してきたということ。つまりは、人を虜にする要素は、第一印象が良くない香りでなければならないという不文律です。

音楽で言うとこういうことでしょう。ある3人組の女性グループは、パフォーマンス能力も、見た目の良さも、曲調もキャッチーなテクノポップを演奏します。最初からとてもノリやすいのですが、すぐに飽きてしまいます。一方で、不愉快とも言えるほどにかすれた声で歌うジャニス・ジョプリンの「サマータイム」は、最初に感じる嫌悪感を飛び越えて、何度も聞きたくなってしまう味わい深さがあります。本物とそうでない(外見だけの)模造品の違いでしょうか?

この香りには、キャッチーさは全く存在しない変わりに、本物の風格が備わっているのです。

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