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【ジル サンダー】ナンバーフォー(ミシェル・アルメラック)

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©Jil Sander
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ナンバーフォー

原名:Nº 4(No.4)
種類:オード・パルファム
ブランド:ジル・サンダー
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:1990年
対象性別:女性
価格:不明

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1987年、ミラノから「ジル・サンダー旋風」はじまる。

ジル・サンダーFW 1987/88 フォトグラファー:ピーター・リンドバーグ ©Jil Sander

1980年代後半のドイツは、まだまだファッション大国とは程遠いものでした。当時、ドイツのハンブルクから誕生した偉大なるファッション・デザイナーの名を挙げよと言われたなら、挙がる名前は二人しかありませんでした。カール・ラガーフェルドジル・サンダー(1943-)です。

ジル・サンダーは、装飾を排除したミニマルなデザインにより、1987年にミラノ・コレクションに初登場した瞬間から話題になり、一大旋風を巻き起こしました。

彼女は、元々、1975年にパリコレに参加するも、時代は派手な装飾を求めておりあえなく撃沈したというバックグラウンドを持ちます。つまり、失敗してもそれを乗り越えて自分の信じるスタイルを突き進むことの出来る信念の人なのです。

1999年にプラダグループ傘下となった後、2000年に一度引退するまでの1980年代後半から90年代がジル・サンダーの最盛期だと言われています。

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ジル自身が選んだ試作品「ナンバーフォー=No.4」

©Jil Sander

ジル・サンダーが香水市場に乗り出したのは、1979年からランカスター・グループ(1996年以降はコティ)とパートナーシップを組んでのことです。そしていくつか香りを生み出し、1990年にジル・サンダーの総決算ともいえる香り「ナンバーフォー」が誕生しました。この香りは、ミシェル・アルメラックにより調香されました。

「ナンバーフォー=No.4」の意味は、シャネルの「No.5」と同じく、試作品の中からジル・サンダー本人が選んだ「No.4」と記された試作品をそのまま名前にしています。

ジル・サンダーというブランドにとってこの香りの存在はとても大きく、2000年代にジル・サンダー・パルファムが、ヨーロッパの香水市場で再興を果たそうと目を輝かせていた時期に「No.4は、クラシックさと品質、そしてエッジの効いた革新的な側面がミックスされているジル・サンダー・スタイルそのものの香りであり、今でもヨーロッパで人気のある香りです」と、自分たちの目指す指針とした程でした。

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梅酒とチューベローズが生み出す〝都会の女神〟

©Jil Sander

「ナンバーフォー」は、香料を見るとかなり複雑な香りに見えるのですが、実際のところは、プラムとチューベローズで生み出されたバイカラードレスのような、『都会の女神』を生み出すミニマルな香りです。

仕事に対してはとてもクール、でもプライベートにおいては、やさしい微笑を忘れない、自信とゆとりのある洗練された大人の女性のための香りです。

それは80年代に流行したイヴ・サンローランの「オピウム」、ディオールの「プワゾン」といったオリエンタルの流れを否定することなく、ミニマルでシックなエレガンスへと導いてくれる香りなのです。

はじまりはドラマティックなガルバナムを中心に、ゼラニウムとアニスがベルガモットに弾き出されるようにしてはじまります。シトラスハーバルな香りが疾風のように過ぎてゆくと、その後から、うっとりと酔わせる梅酒が、樹脂のようなミルラになめされながら、甘く露やかに肌の上を広がってゆきます。

基本は梅酒です。その梅酒の土壌にカーネーションがスパイシーな花を咲かせます。このピーチとプラムが発酵した梅酒とカーネーションの組み合わせがとてもリッチな芳醇さを与えてくれます。

すぐにさらにその土壌にチューベローズを中心にインドールの効いたジャスミン、蜂蜜のようなイランイラン、華やかなローズが開花してゆくのです。一方で、ガルバナムの苦味を蘇らせるようにオークモスとパチョリも生い茂りはじめます。

やがて温かなナツメグとシナモン、クリーミーなサンダルウッド、トンカビーン、アンバーグリスによって静かなオリエンタルの円熟味に包まれていくのです。黒いスカートスーツに同色のストッキングとハイヒールパンプスをあわせて履いている、凛とした淑やかさがある仕事の出来る女性のような香りです。

ミニマルだからこそ、ワンポイントとしてハイジュエリーをつけたとき、そのハイジュエラーが発売しているあらゆる香りよりも、恐らく抜群の相性を誇るであろう『目に見えない最高のジュエリー』とも言えます。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ナンバーフォー」を「誇張したスパイシー」と呼び、「エスティ・ローダーの「ユースデュー」「スペルバウンド」風ともいえる。たくましく、どっしりとした、覇気満々たるスパイシーなフレグランスだ。これに、バズマティ米の香りが漂う、とてもおもしろいベルガモットのトップノートが添えられ、ひと吹き目の香りが消えてしまうまでの約30分ほどは、その雰囲気も続く。」

「この後に漂う香りは、80年代色が濃い、つまりヘビーで複雑、そして巧みに作られた感じではあるが、とくにおもしろみはない。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ナンバーフォー
原名:Nº 4(No.4)
種類:オード・パルファム
ブランド:ジル・サンダー
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:1990年
対象性別:女性
価格:不明


トップノート:プラム、ガルバナム、ピーチ、ゼラニウム、ローズ、アニス、ベルガモット
ミドルノート:チューベローズ、カーネーション、ナツメグ、イランイラン、ミルラ、ジャスミン、ローズ、ヘリオトロープ、タラゴン、ヴァイオレット
ラストノート:シベット、サンダルウッド、オークモス、コリアンダー、バニラ、トンカビーン、パチョリ、アンバーグリス、ムスク、シダー

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