ジャン=ポール・ゴルチエ

マ・ダム (フランシス・クルジャン)

    マ・ダム

    香水名:マ・ダム Ma Dame オード・トワレ
    ブランド:ジャン=ポール・ゴルチエ
    調香師:フランシス・クルジャン
    発表年:2008年
    対象性別:女性
    価格:30ml/5,500円











    ★★★★☆ レモンバニラ

    可愛らしく仕立てたピンクのパッケージに軽薄な香りかと思いきや、レモンタルト系という如才なさ。ビニールレインコートの匂いと快いタラゴン様の香りがただのグルマン系から救っている。口ずさむのも恥ずかしいひどい歌詞のポップソングのように安っぽく、がさつだが、それでいて気になる香り。印象よりずっといい。― タニア・サンチェス

    『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

    トップノート:オレンジゼスト
    ミドルノート:ローズ、グレナディンシロップ
    ラストノート:ムスク、ヴァージニア・シダー

    1999年に発売された〝フラジャイル〟を2008年バージョンにリニューアルし、〝クラシック〟のテイストをツイストさせた上で、より若い女性をターゲットにしたフレグランス。資生堂とのコラボ作品です。当時、高砂に在籍していたフランシス・クルジャンによる調香です。ボトルがトルソーそのものではなく、石仏のように埋め込まれたトルソーが、石に封印されたメドゥーサを連想させると言いたい所ですが、現物は、極めてチープなデザインです(しかし、黒いチョーカーのようなキャップのデザインはなかなかかわいい!)。

    恐らく一人の女性が洗練された後には、二度と手に取らないだろうボトル・デザイン。でも、10代後半から20代前半の背伸びをしたい年頃にとっては、とても大人の匂いがするボトル・デザイン。

    フレグランスのボトルの不思議さ。それは年齢と共に明確に趣好は変わってゆき、使い切れずに残っていくフレグランスのボトルは、香りの墓標とでも言わんばかりに、私たちの心と、現実の空間を支配します。もう二度と使わなくなる香り。しかし、それを手元に置いておくことによって、ふとその香りを嗅いだときに失われた時が蘇ってくるのです。香りとは、タイムマシーンのようなものなのです。

    キャンペーン・モデルはスーパーモデル、アギネス・ディーンです。そのCMが示す通りある種、アンドロギュヌス的なフレグランス・イメージです。品のある甘さ。男性がつけると女性的な香り立ちが違和感なく香り男っぷりが上がる。そして、女性がつけるとトムボーイ的な同性を惹きつける「バスケットボール部の輝いている先輩」的な宝塚っぷりを上げてくれる。ただし、若い日々にのみ許される中性的な魅力を体現した香りです。

    マ・ダム オード・パルファム

    香水名:マ・ダム Ma Dame オード・パルファム
    ブランド:ジャン=ポール・ゴルチエ
    調香師:フランシス・クルジャン
    発表年:2010年
    対象性別:女性
    価格:30ml/6,000円、50ml/9,500円



    トップノート:ピンク・ペッパー、オレンジ
    ミドルノート:ブラックローズ、パチョリ
    ラストノート:ムスク、ヴァージニア・シダー

    「ウルトラ・グラマラス!ウルトラ・ロック・フレグランス!」と銘打たれた〝マ・ダム〟のオード・パルファム・ヴァージョン。



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