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『007 カジノ・ロワイヤル』Vol.13|エヴァ・グリーンとヴェルサーチェ

ボンド ガール
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エヴァ・グリーンは二度スクリーン・テストを受けました

当初、ヴェスパー・リンド役には、アンジェリーナ・ジョリーやナオミ・ワッツ、スカーレット・ヨハンソン、シャーリーズ・セロンが想定されていました。そして、キーラ・ナイトレイもスクリーン・テストを受けたのですが、「若すぎる」と判断されました。

キャスティングは難航を極め、エヴァ・グリーンもスクリーン・テストを打診されるのですが、ボンド・ガールに対する抵抗感があり引き受けませんでした。

私が一番興味のない役柄、それは主人公のガールフレンドを演じることなの。本当に退屈以外の何者でもありません。女優じゃなくても美人だったら出来る役です。私は、勇敢さや複雑さを伴った役柄にだけ興味があります。

エヴァ・グリーン

やがて送られてきた脚本を読み、ただのボンド・ガールの役柄ではないと判断したエヴァは、愛犬だけを連れて、単身プラハに行き、スクリーン・テストを受けました。

しかし、結論は保留となり、エヴァのニューヨーク滞在時に、あなたの英語が完璧ではなかったので、もう一度確認したいと言われました。そして、ダニエル・クレイグと共に、完全に衣裳を身に着けた状態で再度スクリーン・テストに臨んだのでした。その結果、役柄を勝ち取り、すぐにバハマの撮影に向かったのでした。

エヴァ・グリーンの強みは、どんなヘアスタイルも・・・

どんな衣裳も着こなせる身体能力です。

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ヴェスパー・リンドのファッション6

ブラックドレス
  • ヴェルサーチェのブラックイブニングドレス、オープンバック、ロースウィートハートネックライン、フィッシュテイルスカート
  • レースのボレロ
  • ブラック・ハイヒールサンダル
  • ソフィー・ハーレーのアルジェリアン・ラブノット・ネックレス
  • ソフィー・ハーレーのアルジェリアン・ラブノット・イヤリング

二着のドレスのうちのもう一着は、ドナテラ・ヴェルサーチェがデザインしたブラックドレスです。

胸の谷間を強調しつつも、決して品位を失わない、凛とした佇まいが演出される優れたデザインです。

イブニングドレスは血で着るもの。生まれ育ちが透けて見えるもの。

勝利の後のボンドとのひと時。

このシーンで、エヴァの二度目のスクリーン・テストは行われた。

繊細なレースのボレロが、レトロなヘアスタイルとマッチしています。

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ヴェスパー・リンドのファッション7 隠れた逸品

グリーンデイドレス
  • リンディ・ヘミングスがデザインしたグリーン・デイドレス、50年代風、スクエアネック
  • ソフィー・ハーレーのアルジェリアン・ラブノット・ネックレス
  • シャンデリアのようなイヤリング
  • ブラウンのクロスストラップ・セパレートパンプス

エヴァ・グリーンにはグリーンが似合うという訳ではないのですが、50年代風でありながら現代風でもあるデイドレスがとても素敵です。

このようなスクエアネックのデイドレス(=ワンピース)を着こなせる女性になりたいと強く思わせてくれます。男性が、ダニエル・クレイグの水着姿を見て、「肉体で、女性をときめかせる男性になりたい!」と刺激を受ける一方で、このデイドレスは、女性が、「露出することなく、男性をときめかせる女性になりたい!」と刺激を受けるドレスなのです。

エヴァの最大の魅力は、微妙な変化を見せる唇にある。

シャンデリアのようなイヤリングが美しい。

最初からずっと付けてきたネックレスのジュエリーを隠す衣装が彼女の心境の変化を示しています。

ウエストラインが美しいデイドレス。

撮影中にコモ湖でボートで楽しむエヴァ。

このデイドレスのシルエットの素晴らしさが堪能できるショット。

決して背景のグリーンとは同化しない和風グリーンが良い。

どんなポーズをとっても様になる万能ドレス。

作品データ

作品名:007 カジノ・ロワイヤル 007 Casino Royale (2006)
監督:マーティン・キャンベル
衣装:リンディ・ヘミングス
出演者:ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン/カテリーナ・ムリーノ/イワナ・ミルセヴィッチ/ジュディ・デンチ/マッツ・ミケルセン