ジェームズ・ボンド

ダニエル・クレイグ7 『007 慰めの報酬』2(2ページ)

    作品名:007 慰めの報酬 007 Quantum of Solace (2008)
    監督:マーク・フォースター
    衣装:ルイーズ・フログリー
    出演者:ダニエル・クレイグ/オルガ・キュリレンコ/ジェマ・アータートン/マチュー・アマルリック



    こんなカーディガンが欲しかった!

    よく見るとカッコいいのか、悪いのか分からなくなるトム・フォードのアビエーター・サングラス。一つだけ言えることは、日本人には似合わないだろう。

    カジュアルなカーディガンに、ドレスシャツを合わせる所に、ダニエル=ボンドの美学を感じます。

    イタリア男ジャンカルロ・ジャンニーニ(1942-)も渋い!

    これ以上ないほどに贅沢なカーディガンです。

    ジェームズ・ボンド・スタイル5 リゾート・ラグジュアリー
    • トム・フォードのショールカラー・カーディガン。ブラック・リブニット・ウール。5つのブラックレザー・ボタン
    • トム・フォードの白のドレスシャツ、トール・スプレッド・カラー
    • カーキ・ジーンズ、スリム・フィット、テーパード
    • チャーチのダークブラウン・スウェードのライダーⅢ、ラバーソール
    • オメガのシーマスター・プラネット・オーシャン・600mコーアクシャル・クロノメーター
    • トム・フォードのサングラス、TF108アビエイター

    中年男の魅力は、細部に宿ります。そういう意味においては、ピアース・ブロスナンの演じた先代のジェームズ・ボンドは、不必要なまでにスーツスタイルを通していたので野暮ったさを感じさせました。

    ダニエル=ボンドのファッションに細心の注意を払っているにもかかわらず、そういう雰囲気を見せないところが、若い女性にとって、中年男のゆとりを感じさせるのでしょう。オンオフの切り替えこそが、ジェームズ・ボンドの魅力であり、そういう意味においては、歴代ボンドの中でも、ダニエル=ボンドはオフスタイルもずば抜けて決まっているのです(歴代ボンドは、オフスタイルになると急に似合ってないファッションである時が少なくなかった)。

    そこに、魅力的な悪党、ウィットに富んだ脚本、色気のあるボンドガール、秘密兵器が組み合わされば鬼に金棒なのです。ボンドムービーに小賢しいリアリズムなぞ必要ありません。水資源を独占しようとする悪党など、わくわくしないのです。どこまでもアンチ・リアリズムでもう一度宇宙まで飛んでいって欲しいのです。



    本作最高のアイコニック・スーツ。

    トム・フォードのリージェンシー・モデルの決定版がこのスーツです!

    ネクタイのディンプルが実に映えるバランスです。

    パゴダ・ショルダーもトム・フォードのスーツの魅力。

    ボンドが飲むカクテル「ヴェスパー」のレシピは、ドライ・ジン 90ml、ウォッカ 30ml、キナ・リレ (リレ・ブラン) 15ml、飾り用のレモンの果皮。

    ボリビアという国は、『明日に向かって撃て!』でブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが最後に辿り着いた国でもある。

    全く隙がなくカッコ良いスーツスタイルです。

    トム・フォードが、希少なドメールのトニックのモヘア生地を使用したスーツ。

    トム・フォードのドレス・シャツも、素晴らしいシルエットを誇っています。


    ジェームズ・ボンド・スタイル6 アイコニック・スーツ
    • トム・フォードのリージェンシー・モデル、ダークブラウンのモヘア・トニック・トラベリング・スーツ、シングル、ノッチ・ラペル、段返りの三つボタン
    • トム・フォードのホワイト・ポプリン・ドレスシャツ。オープニングと同じシャツ
    • 黄金のカフスリンク
    • トム・フォードのブラウンカラーのシルクタイ、ウィンザー・ノット
    • 白のリネン・ポケットチーフ

    • チャーチのフィリップ、ブラックカーフレザー、カップトゥ・オックスフォード
    • オメガのシーマスター・プラネット・オーシャン・600mコーアクシャル・クロノメーター
    • トム・フォードのサングラス、TF108アビエイター

    この作品を見ていて、よく伝わるのが、スーツの美学です。スーツとは着崩すのではなく、まず着こなすことから始まるという不文律を日本人は忘れがちです。特に正しいシャツの選び方が、スーツの見せ方を左右することは言うまでもありません。

    ボンド・ムービーの復権は、ダニエル・クレイグによってなされました。より端的に言うならば、このスーツが、ジェームズ・ボンドに無関心だった当時20代から30代のファッション感度の高い男性層(主にラグジュアリー・ブランドやセレクト・ショップ勤務の販売職層)に、衝撃を与えたことから始まったのです。「ボンドのようにスーツを着こなせる男になりたい!」そう思わせたことから、彼らはこぞって過去のボンドムービーを貪るように見るようになったのでした。



    幻のホワイトスーツ

    トム・フォードがボリビア到着シーンのために作った未使用のホワイト・スーツ。もちろんリージェンシー・モデルです。



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