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シビル・シェパード1 『タクシー・ドライバー』3(3ページ)

    作品名:タクシー・ドライバー Taxi Driver (1976)
    監督:マーティン・スコセッシ
    衣装:ルース・モーリー
    出演者:ロバート・デ・ニーロ/ジョディ・フォスター/シビル・シェパード/ハーヴェイ・カイテル


    はじめてこの映画を見たときに感じた疑問

    それは、トラヴィスは童貞なのかもしれないという疑問。26才にして、ポルノ映画館で、黒人美女ダイアン・アボット(同年デ・ニーロと結婚する。馴れ初めはウエイトレスをしていた女優の卵ダイアンをデ・ニーロがナンパしたらしい。その時の情景を再現したのがアノシーンと言われています)をナンパするということや、ベッツィーとの初デートにポルノ映画館を選ぶこと(カフェで一緒に軽食を食べるシーンでトラヴィスは、とろ~りチーズのアップルパイを頼む。これはデ・ニーロが役柄リサーチの時に研究した連続殺人犯エド・ゲインが全自供と引き換えに要求した食事だった。エドこそは「サイコ」(1960年)「悪魔のいけにえ」(1974年)「羊たちの沈黙」(1990年)のネタ元である。デ・ニーロという人はどこまでも役作りに徹底する人なのである)、アイリスとエッチをしないで、熱心に説教する清教徒のような発言を見ても、トラヴィスが童貞であることは濃厚に感じます。

    だからこそ、トラヴィスは、すごく高嶺の花であるベッツィーをデートに誘えたのではないでしょうか?友人のゲイ男子がいいアドバイスをくれたことがあります。25才を越えても童貞の男性は、二種類の思考パターンを持つらしいです。現実の女性を放棄し、二次元(もしくはアイドル)を愛するか、絶世の美女によって童貞を喪失したいと妄想するかの二種類です。トラヴィスは、果たして後者だったのかもしれない。そんな絶世の美女としての説得力を十分に持ちえたのが、ベッツィーを演じたシビル・シェパード(1950-)だったのです。



    女性にとって髪はどうしても命なのです

    Cybill-Shepherd

    アイリス・ルックに身を包むシビル・シェパード。トップスがオシャレすぎます。

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    マーティン・スコセッチ監督がチャールズ・マンソンばりに怪しい姿で座り込んでいるその前を颯爽と歩くベッツィーのスローモーションから(もちろんこのスローモーションは、後に3回転するフィールドジャケット姿のデ・ニーロの「Who would not take it anymore」とリンクしている)トラヴィスの棲む掃き溜めの世界との対比が完結されています。

    風に揺れるボブヘア。シーンごとに外巻き、内巻き、ストレートと使い分けられており、彼女の丸みを帯びた鼻先のシルエットが、少女っぽさと親しみやすさを同居させ、薄めの唇は、男を勘違いさせる妖艶さ、その眼差しは理知的な冷たさ、というアンバランスなバランスにより作り出された美貌が、画面を支配します。間違いなくベッツィーがいるからこそ、アイリスという12才の少女売春婦に真実味が与えられたのです

    ベッツィー・ルック1 夢のような美女スタイル
    • 白のデイドレス。太い黒ベルト。白ボタン。大きく横に広がる襟
    • 黒のクラッチバッグ




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