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【セルジュ ルタンス】ボルネオ1834(クリストファー・シェルドレイク)

セルジュ・ルタンス
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ボルネオ1834

原名:Borneo 1834
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/35,200円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス

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西洋と東洋の香りがはじめて出会った年

©Serge Lutens

2018年11月にセルジュ・ルタンスより発売された、限られた店舗でのみ販売されている新しいプレミアムコレクション「グラットシエル コレクション」。「グラットシエル」とは、フランス語で「摩天楼」「超高層ビル」の意味です。

その黒のファセットガラスボトルのシルエットは、エンパイアステートビル、クライスラービルなど20世紀初頭から1930年代にかけてニューヨークに出現した世界初の高層ビルをモチーフにしたデザインです。2005年に発売され、2010年までパレ・ロワイヤル本店限定販売でした。

西洋と東洋の香りがはじめて出会った年はいつでしょうか?そしてその場所は?その答えがこの香りの名前です。「1854年、ボルネオ」。ボルネオとは、インドネシア・マレーシア・ブルネイの三国により分割統治されている島です(日本の国土の約1.9倍の大きさ)。

元々は貴重な絹布に、衣蛾が卵を産みつけるのを防ぐためにパチョリの葉が使用されていた(虫はカンファーの香りを嫌うため)のですが、パリに絹布が到着すると貴婦人たちはこぞって、絹布ではなく、この香りに殺到したのでした。こうして防虫剤に過ぎなかったパチョリは贅沢品となりました。

摘み立てのパチョリとダークチョコレートのようなカカオ(ボルネオはカカオの産地)の組み合わせにより、シャネルの「コロマンデル」とよく比較される香りです。両方とも、クリストファー・シェルドレイクにより調香されています。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ボルネオ1834」を「バーチャルチョコレート」と呼び、「ルタンスとシェルドレイクの作品によくあるように、最初に嗅いだときは衝撃を受ける。焦げ茶色の粉の香り、という印象が圧倒的だ。少し経って、この名も知れぬ粉が2つのものから成り立っていると気づく。パチョリとチョコレート、これらが方法は不明だが熟練の技で、パチョリの土臭さとチョコレートのなじみ深さに気づかれないよう、並べられている。」

「ボルネオ1834は「エンジェル」の逆をいく。こちらに向かってくる華やかな香りではなく、ほの暗い陰に人を引き込もうとする香り。」「その全体構造のサイズや優美さ、複雑さは、「エメロード」「シャリマー」のような、由緒正しいオリエンタルの血統を受け継いでいる。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ボルネオ1834
原名:Borneo 1834
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/35,200円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス



シングルノート:パチョリ、カルダモン、ガルバナム、フレンチ・ラブダナム、カカオ