ドミニク・ロピオン

【フレデリック マル】カーナル フラワー(ドミニク・ロピオン)

チューベローズ=カメレオン・フラワー


肉感的な花」という名のこの香りは、チューベローズという自然界を代表するカメレオン・フラワーの生態を、女性の本能に絡め合わせた香りです。この美しくも危険な花の香りは、(マルが、ホワイトフローラルの魔術師と呼ぶ)ドミニク・ロピオンにより調香されました。690回の試作が行われ、18ヶ月かけて調香されたこの香りのために、フレグランス史上最高のクオリティの天然のチューベローズの精油(50%の濃度)が使用されました。

ちなみに690回の試作とは、フレデリック・マルのフレグランスの中でも記録的な回数でした。それは香りの組み合わせを確認するための作業ではなく、ほとんどは、無駄な香料を削ぎ落としていくための作業(でありながら、香りの持続とバランスを保つため)に費やされていました。

ツンとしている美女を遠巻きに眺めながら、「ああいう美人は嫌いだね」と言っていた男性が、一旦彼女から笑顔を振りまかれた瞬間に、その美女の魔性にやられてしまう感覚。気品があり、扇情的で、野生の本能で生きているような恐ろしさもあり、男を蕩けさせる甘さもあるそんな〝男がハマると骨の髄までしゃぶりつくされてしまう〟美女の香り。それがこの香り「カーナル フラワー」なのです。

そのクリーミーさは、母性の象徴であるミルクであり、(ユーカリとメロン、ベルガモットによる生花のようなトップノートが)男性が搾り取られる精液のようでもあります。これは決して下品な意味ではないのですが、「結局は手の届かないイイ女」を演出する香りとも言えます。

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70年代のファッションモデルの香り


ちなみにフレデリック・マルにとってのこの香りのインスパイアー源は、叔母で女優のキャンディス・バーゲン(1946-)でした。1971年に彼女がジャック・ニコルソンと競演した『愛の狩人(カーナル・ナレッジ)』こそが、この香りの解説書なのです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「カーナル フラワー」を「きらめくフローラル」と呼び、「カーナル フラワーのトップノートは幸福感にあふれたすばらしいもので、健全な俗っぽさのチューベローズと、豊かで誘うように新鮮なジャスミンの間で、完璧に計算されたフローラルのアコードがきらめいている。」

エレナとは違い、ロピオンは古典的な作風の調香師で、基調の作りが非常に堅固で、持続性があり、豊かで、合成香料でしっかりと支えられている。つけたての最初の突風がおさまると、カーナル フラワーはおもしろいことに、忘れ去られようとしている80年代の大作である「イザティス」(ジバンシィ)や「ビザーンス」(ロシャス)へと近づいていく。真面目で贅沢で一日中香りの続く、名人の作品。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

香水データ

香水名:カーナル フラワー
原名:Carnal Flower
種類:オード・パルファム
ブランド:フレデリック・マル
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/9,240円、30ml/25,300円、50ml/32,450円、100ml/46,200円


トップノート:ベルガモット、メロン、ユーカリ
ミドルノート:イランイラン、ジャスミン、チューベローズ、サリチル酸
ラストノート:チューベローズ、オレンジブロッサム、ココナッツ、ムスク

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