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エヴァ・ガードナー1 『モガンボ』1(3ページ)

    作品名:モガンボ Mogambo(1953)
    監督:ジョン・フォード
    衣装:ヘレン・ローズ
    出演者:クラーク・ゲーブル/エヴァ・ガードナー/グレース・ケリー



    21世紀救世主伝説=エヴァの覚醒

    身長170cm。1950年代において霊長類ヒト科最強の美脚と言われたエヴァ。

    1941年のエヴァ。まさに妖精です。

    この作品によって、エヴァは覚醒しました。そして、グレース・ケリーという女優の魅力に対して堂々と迎え撃ち、それ以上の魅力を発揮したのでした。その結果が、生涯唯一のアカデミー賞主演女優賞へのノミネートでした(この年受賞したのは『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンでした)。このグリーン・アイを持つ女性は、まるでしなやかな獰猛な野生の動物のように、アフリカ大陸を縦横無尽に駆け抜け、その魅力を発散させたのでした。

    世界一美しい女性は、エヴァ・ガードナーよ。

    エリザベス・テイラー

    エヴァ・ガードナー(1922-1990)は、1922年12月24日に、アメリカ南部のノースカロライナ州において、綿花とタバコ農園を営む一家の7人兄弟の末っ子として生まれました。2枚しかないセーターをかわるがわる着るような貧農の娘として、18歳まで裸足で生活することを好む、男性と野原を駆け抜ける活発な少女でした。そのため、彼女の教育状態はそれほど良くはなく、20歳までに読んだ本は、「聖書」と「風と共に去りぬ」の二冊のみでした。

    この一枚の写真が彼女の運命を変えました。

    そんなエヴァが、18歳の時に、ニューヨークの姉の元に遊びに出かけ、姉の夫である写真家のモデルとして撮影した肖像写真が彼女の運命を変えました。その写真が、フォトスタジオのウィンドウに飾られているのを、MGMのスカウトが見つけたことがきっかけとなり、1941年にMGMと7年契約を結ぶことになります(1958年まで)。

    エヴァは、その強い南部訛りと演技の経験が全くないことから大変苦労しました。1942年から45年の間に17本の映画に出演し、ほとんどがセリフがひとつあるかないかの役でした。

    彼女が有名になったのは、映画スターとしてではなく、1942年のミッキー・ルーニー(1930年代の大スター、『ティファニーで朝食を』の変な日本人ユニオシ)、1945年のアーティ・ショウ(スウィングの王者)との結婚によってでした。女優として認められたのは、1946年にアーネスト・ヘミングウェイ原作の『殺人者』で、ファム・ファタールな役柄を演じ、バート・ランカスターを裏切った時でした。

    1951年には、当時、人生最悪の時期を迎えていたフランク・シナトラと結婚します。そして、女優としてのキャリアにおいても『ショー・ボート』(1951)、『キリマンジャロの雪』(1952)で絶頂期を迎えます。そんな中、エヴァは本作『モガンボ』に出演したのでした。

    一方、1951年に破産していたシナトラも『地上より永遠に』(1953)で、アカデミー助演男優賞を受賞し、キャリアを復活させ、自信を取り戻しました。しかし、復活したシナトラとエヴァは、双方の気性の激しさも伴い、喧嘩を繰り返し、2年後に別居しました(1957年に離婚)。そして、エヴァは、絶頂期において、すっかりハリウッドに嫌気がさし、1955年にスペインに移住します。

    彼女は晩年にこう語っています。「私が、本当に愛したのは、フランクだけ。でも、幸せだったのは、彼が落ち目だった時のはなし。再び成功した彼は、もとの高慢な男に戻ってしまったの」。



    アフリカの大自然の中、シャワーシーンで登場するエヴァ

    アフリカの大地で、シャワーを浴びる開放感が似合う美女。

    彼女自身が、野生の動物のような躍動感に満ち溢れています。

    衣装をデザインしたのは、ヘレン・ローズです。

    クラーク・ゲーブルの時計は、ロレックスオイスターパーペチュアル Ref.6011。

    エヴァ・ガードナー・ルック1 バスガウン
    • イエローサテンローブ、かなりゴージャスな刺繍入り

    毎日、大自然の中のバスタイムを日課としていたエヴァ。

    アフリカでの撮影は、コンゴ、タンザニア、ケニア、ウガンダで行われました。エヴァ・ガードナーの日課は、キャンバス地のバスタブを野外にセットして入浴することでした。ここぞとばかりに、現地の若者たちが、バスタブに水を入れる役を買って出るのですが、エヴァ自身も、全裸姿で、それに応えていました。

    ある日、英国の植民地政府から、卑猥すぎると非難を受けたエヴァは、そんな非難を全く気にせずに、全裸に近い姿でキャンプを歩くようになり、アフリカ人の若者を大そう悩ませたのでした。この作品のエヴァ・ガードナーには、ニューヨークの5番街を歩く美女を演じるよりも、『キリマンジャロの雪』に続いて、アフリカの大自然の中で躍動する美女を演じることに喜びを感じている本能から生まれる官能美に満ち溢れています。エヴァこそが、まさに「アフリカの女王」だったのです。



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