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ロイス・チャイルズ3 『007 ムーンレイカー』3(3ページ)

ボンド ガール
ボンド ガール
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作品名:007 ムーンレイカー Moonraker(1979)
監督:ルイス・ギルバート
衣装:ジャック・フォントレー
出演者:ロジャー・ムーア/ロイス・チャイルズ/マイケル・ロンズデール/リチャード・キール/コリンヌ・クレリー

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唯一、<銀河>宇宙遊泳を果たしたボンドガール

1974年11月ニューヨーク、イヴ・サンローラン・ファッション・ショーにて。

USヴォーグ、1974年3月号。

USヴォーグ、1974年2月号。

ジェームズ・ボンドと対等に渡り合うCIA諜報部員であるボンド・ガール、ホリー・グッドヘッドに扮するロイス・チャイルズ(1947ー)は、当初『007 私を愛したスパイ』(1977)でボンドガールを演じる予定でした。しかし、弟が非ホジキンリンパ腫になり、女優業を引退して、弟の闘病生活を支える決意をし、降板していたのでした。

3年間の看病生活の果てに、死期が近いことを確信した弟の説得により、ロイスは、『ナイル殺人事件』(1978)で女優復帰を果たしました。そして、1978年に、飛行機の席でルイス・ギルバートと隣り合わせになったことがきっかけとなり、本作のボンドガールに抜擢されたのでした。この役柄は元々は、「チャーリーズ・エンジェル」のジャクリーン・スミスで予定されていたものでした。

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超クールなサファリ・ルック!

全身をベージュで統一した、異様にカッコいいサファリ・ルック。

ロイス・チャイルズはその声音がとにかく美しい人です。そこから醸し出される気品と知性が、宇宙開発の博士という役柄にも説得力を与えてくれます。

ウエスト周辺の4つのポケットがワーク風です。

両肩に聳えるエポレットがエレガンスを演出しています。

70年代風の神秘的なアイシャドウが美しい。

ホリー・グッドヘッド・ルック1 サファリドレス
  • ベージュのサファリドレス、フロントスリット、エポレット
  • ベージュのハイヒールパンプス

ボンドガール史上初めてのサファリルックで登場するホリー・グッドヘッド。この役名の由来は「良い頭=秀才」という意味と、「フェラチオが上手い」という隠語を掛け合わせたものです。

しかし、アップスタイルのロイス・チャイルズには、172cmという長身から醸し出す70年代ファッションモデルのクールネスが漂っています。70年代のロングワンピースは、現在において、本当にお洒落な女性が注目する〝選ばれし者〟の着こなしとなっています(失敗すれば、かなりおばさん臭くなるリスクテイカーなルック)。

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ボンドガール史上最も上品なボンドガール

ロイスは、劇中及びPRにおいても一切ビキニを着用しませんでした。

ボンドガール史上最も露出の少ない上品なルックで登場します。

ドリフのコントのような志村うしろうしろ!なシーン。

ホリー・グッドヘッド・ルック2 ボウタイワンピ
  • 黒のボウタイワンピ、スパンコールドット、膝下、ペザントスリーブ
  • 黒のハイヒールサンダル

70年代後半に大流行したボウタイのロングワンピースを着るホリー。シャイニーな生地感のプリーツスカートが、ロイス・チャイルズの美しい足捌きに寄り添っています。

「その美しさが、お偉い先生であることを忘れさせる」なんてボンドのナンパなセリフも、「お世辞は迷惑なだけなの」ときりっと言い切るホリー。ロイス・チャイルズのキャラクターにぴったり合った役柄でした。