ディオール アディクト シリーズ
Dior Addict 日本語訳すると「ディオールに首ったけ!」。2002年から発売されている、クリスチャン・ディオールの人気フレグランス「ディオール アディクト」シリーズについて語るときに最も容易な方法は、リップとグロスを含めた歴代の「ディオール アディクト」キャンペーン・フィルムを見てみることでしょう。
ちなみに最初の広告は2002年にローンチされたときの広告です。〝アディクト=中毒〟を示すかなり扇情的な広告のため論争を巻き起こした広告でした(今見ると、この路線も素敵!)。
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歴代のディオール アディクト・ミューズ
アニャ・テイラー・ジョイ & JISOO <2022年>
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カーラ・デルヴィーニュ <2019年>
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ベラ・ハディッド <2018年>
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ジェニファー・ローレンス<2016年>
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サッシャ・ルス<2015年>
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ダフィー・グレネヴェルド<2013年>
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ケイト・モス<2011年>
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歴代のディオール アディクト・ミューズ
個人的な感覚で言うなら、ジェニファー・ローレンスの存在感が半端ないように感じるのは、やはり、ファッション・モデルが本職ではない映画女優のみが出せる「女性に訴えかける美の存在感」ゆえでしょう。
一方、ベラ・ハディッドのキャンペーン・フィルムは、(金さえ払えばどのブランドにも出演するような)ただスタイルの良い女性がクールに決めているだけというイメージしか残せず、カーラ・デルヴィーニュに関しては、さらに色々なブランドに登場しているので、「ああ・・・またカーラだね」という存在感しか残せていません。
ラグジュアリー・ブランドのキャンペーン・モデル=ミューズとして最大限の影響力を生み出せる人は、ファッション・モデル(かつてのITガール)ではなく、他の分野で活躍している「女性に訴えかける美の存在感」を持つ女性であり、もう一つ言うならば、ただひとつのブランドのために存在する女性なのです。
それは兎も角としまして、
ディオール・アディクト・キャンペーンの約20年間を見ていると、このシリーズが、クリスチャン・ディオールというブランドにとって、ラグジュアリー・ブランドのイメージを保ちながら、20代から40代の女性に対して、いつかはディオールのバッグやシューズ、服を持ちたいものだという憧れを常に抱かせる力を持っていることに気づかされます。
それはまさに、キリスト教徒にとっての十字架のネックレスのように、このディオール・アディクト・ラインは、女性にとってのディオール教徒になるための入門(信者)アイテムなのです。
そんな「ディオール アディクト」のフレグランス・シリーズは、2024年4月現在、3種類発売されています。全ての調香は、ディオールの専属調香師フランソワ・ドゥマシーによるものなのですが、元々の「ディオール アディクト」シリーズの生みの親は、現ゲランの専属調香師であるティエリー・ワッサーでした。
現在発売中の3作品
ディオール アディクト
悪魔に魂を売ったバニラが、あなたの素肌と心を支配する。オリジナル版の悪魔的な香りと比べると、悪魔の残り香のような香りだが、いまだに、女性の妖艶さ遮らない、「黒蜥蜴」「女王蜂」「でんきくらげ」といった言葉を連想させるスモーキーなバニラの香り。
ディオール アディクト オードゥ トワレ
まろやかに渦巻くジャスミンとバニラとネロリとサンダルウッドの壮麗さと温かみの共存。光り輝くセクシーを身に纏う〝かわいい悪女〟の香り。
ディオール アディクト オー フレッシュ
悪魔のようなバニラは完全に撃退された、誰からも好かれるムスキーフローラルな優等生美女の香り。