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【ディオール】ディオール アディクト オー フレッシュ(ティエリー・ワッサー)

クリスチャン・ディオール
@DIORBEAUTY
クリスチャン・ディオールティエリー ワッサーフランソワ・ドゥマシーブランド調香師香りの美学
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ディオール アディクト オー フレッシュ

原名:Dior Addict Eau Fraiche
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:ティエリー・ワッサーフランソワ・ドゥマシー
発表年:2004年、2014年
対象性別:女性
価格:50ml/11,660円、100ml/17,380円
販売代理店ホームページ:DEPACO(大丸松坂屋コスメオンラインストア)

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ティエリー・ワッサーの苦闘『2004年版』

@DIORBEAUTY

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可笑しな話だと思うでしょうが、「アディクト」を一から調香するよりも、遥かに長い時間をかけて、この香りに、明るさとフレッシュ感を追加したのでした。

ティエリー・ワッサー

2002年に発売された「ディオール アディクト(日本語訳:ディオールに首ったけ!)」(EDP)は、女性の中に眠る野獣を目覚めさせる香りではなく、野獣を目覚めさせた女性が、その野獣を飼い慣らすための餌=香りでした。

そのため、春夏、昼間には使用不可能とまで言い切って良い香りであり、その部分を補うために生み出されたのが、「ディオール アディクト オー フレッシュ」でした。オード・トワレとして2004年に発売され、同じくティエリー・ワッサーにより調香されました。

調香師自身も、「アディクト」の野獣の扱いにとても苦労し、オリジナルを調香したよりも遥かに長い時間をかけて生み出された香りでした。

太陽の光を浴びずに、ヒールの高い靴と肌を露出する服、厚化粧を戦闘服として生きている20代から30代前半の女性に捧げられたエリクサーです。つまりは、〝光合成の悦び〟を伝える香りというイメージです。さぁ、心の中だけでも、ヒールを脱ぎ捨て、裸足になって、素顔の自分でいようという〝野獣の世界で生きる女性のための給水ポイント〟のような香りです。

肉体を露出するということは、解放することではなく、透明の鎧に身を包むことかもしれません。そんな透明の鎧を包み込む「ディオール アディクト」の〝肉食バニラ〟が、安らぎを生む〝草食バニラ〟に置き換えられています。

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裸足になった〝夜の女王〟

@DIORBEAUTY

汚れも傷も知らなかったあの頃を懐かしむようにベルガモットとマンダリン・オレンジが爽やかに弾ける中、微笑を生むバニラが優しく溶け込んでいくようにしてこの香りははじまります。

すぐに可憐なるフリージアとガーデニアが、新鮮なシトラスフローラルの花を肌の上に咲かせてくれます。

ご安心ください。ここにも〝夜の女王〟大輪柱(セレニケレウス、またの名をムーンライト・カクタス)はしっかりと存在します。大輪柱とは、1年に一夜だけ大輪の花を数時間咲かせる非常に珍しいサボテンです。そして、バニラとオレンジフラワーを思わせる香りを持ちます。

やがて、トンカビーンがバニラにスモーキーな活力をもたらし、ジャスミン、チューベローズ、ローズの花々が、彼女の中で眠る野獣に聴かせる子守唄のように心地よくも華やかな甘さで包み込んでゆきます。

さぁ!また夜がやってきました。クリーミーなサンダルウッドとムスクが野獣の闘争心をチャージしはじめます。そして、彼女は再び、ハイヒールを履き、夜の女王へと戻っていくのです。

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香水データ<2004年版>

香水名:ディオール アディクト オー フレッシュ
原名:Dior Addict Eau Fraiche
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2004年(現在は廃盤)
対象性別:女性
価格:不明


トップノート:オレンジ・ブロッサム、マンダリン・オレンジ、バーボンバニラ、マンダリン・リーフ、ベルガモット
ミドルノート:チューベローズ、ガーデニア、ジャスミン、フリージア、ブルガリアン・ローズ
ラストノート:サンダルウッド、トンカビーン、ブラジル産ローズウッド

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誰からも好かれる女性の香り『2014年版』

@DIORBEAUTY

現在販売されているものは、2012年のディオールの専属調香師フランソワ・ドゥマシーによる再調香を経て、さらに再々調香されたものです。

ちなみに2012年版は実は「ディオール アディクト2」が名称変更したものであり、この時から「ディオール アディクト」のアイコンとも言えるバーボン・バニラは使用されないようになり、甘さは控えめになりました。

2014年版の「オー フレッシュ」は、オリジナルとは全く違う香りです。オリジナルに存在した野獣の要素は、害虫が殺虫剤で処理された後のように、この2014年版において、影も形もなくなっています。

一言で表現すると、この「ディオール アディクト」は調香師に仕事をさせない香りです。

そんな2014年版は、カラブリアで収穫されたベルガモットを低温圧搾法で抽出した精油が使用されているはずなのですが、実際のところグレープフルーツを強く感じさせるシトラスシャワーによってこの香りははじまります。とても清々しい香りです。

すぐにフルーティーなフリージアに、煌くようなスズランが涼しげに甘いシンフォニーを奏でてくれます。そして、ベースのソーピィーなホワイトムスクに包み込まれ、この香りのターゲット層が、フレグランス愛好家ではなく、フレグランスによって、周りの人々に好印象を与えようと考える、もしくは、邪魔にならない心地良さを求める層であることを示してくれます。

オリジナルからは想像もつかないほどフレグランスIQは低い香りなのですが、癖のないステルスのような香りです(誰からも好かれる=大して興味を持たれない香り)。

最後に、この香りのように、顧客を混乱させる名称チェンジは、ディオールのフレグランスにおいて非常に多いのですが、こういったマーケティング戦略は、長年ディオール・フレグランスを愛用してきた人々を失望させ、ディオール離れが生み出される一因となっています。ちなみに、ディオールのBAでさえもあまり把握できていない場合が多いです。

ビジュアル広告のモデルは、ロシア出身のファッション・モデル、サーシャ・ルス(1992-)です。彼女は、2019年にリュック・ベッソンが監督した『ANNA/アナ』で主役を演じています。

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香水データ<2014年版>

香水名:ディオール アディクト オー フレッシュ
原名:Dior Addict Eau Fraiche
種類:オード・トワレ
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2014年
対象性別:女性
価格:50ml/11,660円、100ml/17,380円
販売代理店ホームページ:DEPACO(大丸松坂屋コスメオンラインストア)


トップノート:カラブリアン・ベルガモット
ミドルノート:スズラン、フリージア
ラストノート:ホワイトムスク

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