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【カルティエ】レ ズール ドゥ パルファンの全て

カルティエ
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レ ズール ドゥ パルファン

Les Heures de Cartier ハイジュエリー・ブランドカルティエが、2009年に発表したブランド初のラグジュアリー・フレグランス・コレクションです。五種類の香りからはじまった「レ ズール ドゥ パルファン(香水の時間)」は、カルティエの専属調香師マチルド・ローランにより調香されました。

この香りのコンセプトは、通常の12までではなく、13まで数字が存在する〝香りの時計盤〟です。単なる一日の時間ではなく、13の親密な香りを表現する13の人生の時間なのです。

このコレクションこそが、カルティエが香りを通して私たちに伝えるブランドのマニフェストなのです。自分の人生の中で自分自身を見つける可能性を与えてくれる香り。それぞれの時間には香りがあり、それぞれの瞬間には感情と記憶、嗅覚の記憶がある。つまり、このコレクションの香りは、かつて経験したことがある感情への道しるべのように全感覚に広がっていくのです。

「1時間は単なる1時間ではなく、それは香りや音、予定や生活環境で満たされた花瓶のようなものである」

マチルド・ローランがこの香りのテーマとして引用したマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』からの一説。

つまり、マチルド・ローランが完全に香水芸術の世界に踏み込んだ〝香りのアート〟なのです。

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13まで数字が存在する〝香りの時計盤〟

マチルド・ローラン様 ©Cartier

香水と嗅覚の美学の世界を人々に紹介することは、私たちの絶対的な野心です。私たちは、このコレクションを、複雑なもの、前例のないものへと向かう、真の〝すべての旅のはじまり〟だと考えています。

非常にシンプルなフローラルノートの「ルール ブリヤント」から始まり、「ルール フグーズ」や「ルール デフォンデュ」へと少しずつ進んでいく……私を駆り立てるのは、嗅覚の、香水のもうひとつの側面、単なる装飾ではなく、私たちの人間性に語りかける側面を人々に明らかにすることです。私はよく、嗅覚のおかげで私たちは人間であり続けることができる、と言います。

マチルド・ローラン

香水ボトルに大きく記されたローマ数字は順番に並んでおらず、最初に発売された5つの香りの番号は、I、VI、X、XII、XIIIでした。

その中でも特にXIIIの「ラ トレージエム ウール」は、カルティエのパリのブティックがラ・ペ通り13番地にあることから、カルティエにとって非常に重要な数字であり、カルティエ・ブランドにとって重要な歴史的瞬間を表す香りです。

さらに、2010年に発売されたⅣの「ルール フグーズ」は、乗馬をテーマに生み出された香りで、エルメスのあらゆる香りよりも、エルメスらしい馬の香りという好評を得ている〝生きているレザー〟の香りです。

2023年までに、12の香りが発売されており、最後に「Ⅸ(9)」の香りだけが未発売です。

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レ ズール ドゥ パルファン全12作

2009年


ルール プロミズ

『1』約束の時間=天使の時間。〝すべてがはじまる瞬間=人生をつかまえる時〟春の朝のきらめきをアイリスを中心に表現した〝究極のスキン・フレグランス〟。


ルール ブリヤント

『6』輝かしい時間=ネオンアワー。刺激的なレモンとスイートライムが夜のストリートの鼓動を伝え、酔わせるジンシャワーを降り注いでくれる〝フレンチ75の香り〟。


ルール フォル

『10』狂乱の時間=クレイジー・アワー。〝カルティエの永遠のベストフレンド、マリリン・モンロー〟のすべてを身にまとう、〝大自然の果実で作り出したシャンパン〟の香り。


ルール ミステリユーズ

『12』神秘の時間。インセンスとジャスミンとパチョリがひとつになり〝秘め事への招待状、耳打ちするように香り、酔わせるように肉欲に浸らせる〟獣のように徘徊する静寂の香り。


ラ トレージエム ウール

『13』13番目の時間。天然の水仙とバーチ、バニラ、マテ茶、スコッチウイスキーといった五種類のスモークにより生み出される〝嘘を真実にする〟危険でとてつもなく魅惑的な煙
2010年


ルール フグーズ

『4』燃えるような時間。乗馬をテーマに生み出されたこの香りは、エルメスのあらゆる香りよりも、エルメスらしい馬の香りという評判を得ている〝生きているレザー〟の香り。


ルール デフォンデュ

『7』禁じられた時間。暴食、強欲、怠惰、肉欲、高慢、嫉妬、憤怒といった『七つの大罪』をテーマにしたブラック・オリエンタル=チョコレートリキュールの香り。


ルール ディアファン

『8』透明な時間。世界中の〝新しい朝〟をボトルに集めてステアしたら、このような〝光り輝く香り〟が誕生しました。ピオニーとライチの〝光のジュエリー〟。
2011年


ルール コンヴォワテ

『2』待望の時間。『Déshabillez-Moi(私を脱がせて)』という大胆なテーマで生み出された、罪作りなストロベリーとカーネーションの〝禁じられた恋〟の香り。
2012年


ルール ヴェルチューズ

『3』貞淑の時間。天然のハーブたちの歓喜の滴が素肌の上に落ちていくように、全身が魅惑のグリーンに満たされていく、地中海に浮かぶコルシカ島の〝マキ〟の香り
2015年


ルール ペルデュ

『11』失われた時間。ルカ・トゥリンが大絶賛した100%合成香料で生み出した香り。
2021年


ルール オゼ

『5』大胆な時間。真夜中に磨き上げられたローズの魔性の輝き。野生のローズが花開く瞬間をとらえたという〝パンク・ローズ〟の香り。