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【カルティエ】ルール デフォンデュ(マチルド・ローラン)

カルティエ
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ルール デフォンデュ

原名:L’Heure Defendue VII
種類:オード・パルファム
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2010年
対象性別:女性
価格:75ml /36,465円
公式ホームページ:カルティエ

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13まで数字が存在する〝香りの時計盤〟の『7』の香り

2010年発売当時のボトル・デザイン ©Cartier

発売当時のマチルド・ローラン様 ©Cartier

甘さではなく、ほろ苦い中毒性を通して、暗黒に入る勇気が試される香り。

2010年発売当時マチルドがこの香りにあてた言葉。

ハイジュエリー・ブランド、カルティエが、2009年からスタートしたブランド初のラグジュアリー・コレクション「レ ズール ドゥ パルファン〝香水の時間〟」は、通常の12までではなく、13まで数字が存在する〝香りの時計盤〟です。

13の親密な香りを表現する13の時間。それはかつて経験したことがある感情への道しるべのように全感覚に広がる〝香りのアート〟のコレクションとして、2010年に発売された三本のうちのひとつが「ルール デフォンデュ」です。

〝ルール デフォンデュ=禁じられた時間〟は、数字の〝7〟が振り当てられている香りです。それはGLUTTONY(暴食)、GREED(強欲)、SLOTH(怠惰)、LUST(肉欲)、PRIDE(高慢)、ENVY(嫉妬)、WRATH(憤怒)といった『七つの大罪』をテーマにした香りです。ブラック・オリエンタルの香りは、カルティエの専属調香師マチルド・ローランにより調香されました。

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あなたの素肌に広がる『香りの七つの大罪』

©Cartier


黄金のアンバーを飲み込む、漆黒のココア・アブソリュートによって、『暗黒のオリエンタル』を表現した〝七つの大罪〟の香りは、甘くて苦いウッディなココアとフレッシュでアーシィーなパチョリが生み出す、酔わせるゴディバのチョコレートリキュールのような華麗なる香りからはじまります。

『暗黒の時間』のはじまりです。すぐにリキュールの要素は失われ、天使のように真っ白なアイリスが到来します。うっとりするような軽やかさと柔らかさで、ココアとパチョリはより甘やかに香りを広がらせてゆきます。

そして、ミルキーなサンダルウッドとムスクが、翻弄するようにすべてを官能的な魔性の光で包み込んでゆきます。やがて、純白に向かって突き進んでいたココアは、漆黒の狂気こそ、我に相応しいとばかりに素肌にとろけるようにココア×パチョリのリッチな苦味を引き伸ばしていくのです。

チョコレート×パチョリの組み合わせは、ティエリー・ミュグレーの「エンジェル」やゲランの「アイリス ガナッシュ」、セルジュ・ルタンスの「ボルネオ1834」と比較されるのですが、こちらは甘さよりもビターなチョコレートのとろけるようなつけ心地を追求した香りです。

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香水データ

香水名:ルール デフォンデュ
原名:L’Heure Defendue VII
種類:オード・パルファム
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2010年
対象性別:女性
価格:75ml /36,465円
公式ホームページ:カルティエ


シングルノート:パチョリ、ココア、アイリス、アンバー、ムスク、バニラ、トルーバルサム