究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

『風と共に去りぬ』Vol.7|オリヴィア・デ・ハヴィランドという天使

その他
その他女を磨くアイコン映画女優
この記事は約7分で読めます。

彼女がいたからこそスカーレットは輝いた。

オリヴィア・デ・ハヴィランド(1916ー2020)。彼女のこの作品における役割はとても大きなものでした。彼女が演じるメラニー・ハミルトンは、ヴィヴィアン・リーが演じたスカーレット・オハラとはまさに対極の天使のような女性です。そんな彼女が登場するシーンは温かみに包まれていました。

それがあればこそ、自分勝手で激しい気性のスカーレットの物語に対して、一服の清涼感が生み出されたのでした。それほどに、ヴィヴィアン・リーの存在感は、(よい意味で)観客を疲れさせるものでした。オリヴィアがいたからこそ、ヴィヴィアンの喜怒哀楽に最後まで付き合うことが出来たのでした。

ここで少し、オリヴィア・デ・ハヴィランドの実像について見てみましょう。彼女は1916年7月1日にイギリス人の両親の間に東京で生まれました(父親は東京帝国大学の英語教授、母親はロンドンの王立演劇学校出身の元舞台女優だった)。ちなみに共にアカデミー賞を受賞することになる妹のジョーン・フォンテインも東京生まれです。

1919年に一家は日本を離れてイギリスへと向かうのですが、旅の途中で姉妹が病にかかったためカリフォルニアに滞在することになりました。しかし父親は家族を見捨てて、後に結婚することとなる日本人家政婦とともに日本へ戻っていったのです。

高校時代のオリヴィアは口が達者な、フィールド・ホッケーが得意なスポーツ少女で、さらに演劇部にも所属していました。卒業後、ワーナーブラザーズと契約し、エロール・フリンの相手役として『海賊ブラッド』(1935)に出演し、以後『ロビンフッドの冒険』(1938)他合計8本の映画で競演しました。

そんなコメディ映画中心だったキャリアを変えたいと望んでいた時にやって来たのが、本作のメラニー役だったのです。

タイムレスに奥さんにしたいキャラクターNo.1のメラニー。

1939年12月、本作のプレミアで、ジェームズ・スチュアートと知り合い約2年3ヶ月交際することになる。

スポンサーリンク

実際はかなり活発な人オリヴィア・デ・ハヴィランド

このドレスがオリヴィアのファースト・コスチュームです。

オリビアは、この作品に出演するまではエロール・フリンの相手役(8作品で競演)としてコメディ的な役柄ばかりを、所属する映画会社ワーナー・ブラザースよりあてがわれていました。そんな彼女は常々、もっとシリアスな女優らしい役柄を演じてみたいと渇望していました。

そんな時、1936年に出版されてすぐに読んでいた『風と共に去りぬ』の映画化をデヴィッド・O・セルズニックが行うことを聞きつけたのでした。

彼女はメアリー・ハミルトンを演じることを強く望みました。しかし、ワーナーの社長ジャック・ワーナーは彼女のシリアスな芝居には全く興味がありませんでした。そのためオリヴィアは、ワーナーの妻アンをブラウンダービーのビバリーヒルズ店に招待して、彼女の協力を勝ち取り、貪欲なまでの行動力により、メアリー役を手にしたのでした。

スポンサーリンク

メラニー・ハミルトン スタイル1

ラベンダーデイドレス
  • ラベンダー色のサテン生地のクリノリンスタイルのシフォンドレス
  • ワインレッド色のサッシュベルト
  • レースの黒のショートグローブ
  • 籐編みのボンネット、ワインレッドのベルト付き

この笑顔の美しさがメラニーなのです。

スカーレット以外二の腕を露出していないガーデンパーティーの淑女たち。

繭に包まれているかのようなドレスの造詣です。

19世紀のヘアスタイルが神々しさを演出してくれます。

ワードローブ・テスト撮影。

ウォルター・プランケットのデザイン画。

スポンサーリンク

メラニー・ハミルトン スタイル2

ブルードレス
  • 水色のクリノリンスタイルのサテンドレス、フロントに大きなリボン
  • 白のショートグローブ
  • 白のレースキャップ
  • 白のショール

スカーレットの一回目の結婚式で着ていたブルードレスです。

胸元の大きなリボンが可愛さと凛とした両極端の個性を同時に打ち出しています。

性格の良さが全体に滲み出る女優さんです。

陶器で作られたかのような美女です。

スポンサーリンク

メラニー・ハミルトン スタイル3

ブラックドレス
  • ブラックドレス

南北戦争のチャリティー舞踏会の時に着ていた衣裳。

喪服を着ているスカーレットと共に。

スポンサーリンク

メラニー・ハミルトン スタイル4

ハンドメイドウールカーディガン
  • ハンドメイドのグレーウールカーディガン、所々にバーガンディーのディテール
  • ドレスと同じ生地のウールキャップ
  • 黒い手袋

1863年12月23日にクリスマス休暇を与えられたアシュレーのためにメアリーはスカーレットと共に、クリスマス・ディナーをするのでした。

1861年から1865年にかけて行われた南北戦争は、70万人~90万人以上の死者を出した壮絶な内戦でした。ちなみに戊辰戦争の戦死者は8240人です。

北部の海上封鎖により、南部経済の要である綿花輸出が出来なくなり、南部経済は壊滅的な打撃を受けていたのでした。


作品データ

作品名:風と共に去りぬ Gone with the Wind (1939)
監督:ヴィクター・フレミング
衣装:ウォルター・プランケット
出演者:ヴィヴィアン・リー/クラーク・ゲーブル/オリヴィア・デ・ハヴィランド/レスリー・ハワード

タイトルとURLをコピーしました